インテルについて:アメリカ人記者の視点

元アメリカ代表で現在サッカージャーナリストのジェームス・コンラッドがネラッズーリについて語る

[ミラノ] ジェームス・コンラッドはアメリカ代表で13年間プレーした元DFで、2006年のドイツワールドカップのイタリア対アメリカ戦(1−1)に出場しており、2007年のコパ・アメリカではサネッティやカンビアッソを擁するアルゼンチンとも対戦している。現在37歳のコンラッドはサッカージャーナリストの職に就き、今回は、数千万のアクセスを誇るウェブチャンネル“KickTV”の特派員として、ミラノダービーを取材するためにイタリアを訪れている。

アメリカ人はインテルのことをどう思っているのでしょうか?

「非常にリスペクトしていますよ。インテルが誇る歴史や伝統が素晴らしいと思っています。アメリカのサッカー界にはないものですからね。我が国では、サッカーはまだ非常に若いスポーツです。ある意味では、私の仕事はイタリアサッカーの知名度を一段と高めることだと思います」

アメリカ人とイタリア人では、観客としてのスポーツのとらえ方も違いますよね。

「イタリアでは、マスコミも含めて誰もが結果を何よりも重視するように思えます。ダービーは非常に興味深いイベントですね。人々がすでに盛り上がっているのが分かりますし、勝った方がどれだけ自慢気になるだろうかも想像できます。我々は何もかも取り上げていっていますよ」

コンラッドさんはニューヨーク在住ですが、昨年11月にインテルキャンパスが国連に招聘されたことについてどう思われましたか?

「マッシモ・モラッティ会長の貫禄がすぐに伝わってきましたね。アメリカ人に彼のことと、クラブのメンタリティを紹介するための絶好のチャンスになりました。モラッティ会長はベルルスコーニの正反対ですからね!」

元選手として、最近のインテルの試合を見てどう思いますか?

「インテルは時間が必要なのだと思います。偉大な選手が何人もいなくなりましたが、特に年齢的な限界を感じて身を引くタイミングをつかむのは簡単なことではないと思います。残されたベテランは若手と一緒にやることに慣れなくてはいけないし、チーム内にちょっとした世代ギャップができるわけですが、これはサッカーチームに限ったことではありません。アンドレア・ストラマッチョーニ監督は若いですし、課せられた任務は本当に厳しいものだと思います。彼の立場は羨ましくないですよ。チームをまとめるようにして、勝つ義務があるというプレッシャーに耐えないといけないわけですからね。私が思うには、今シーズンの問題を考慮すれば、ストラマッチョーニ監督は非常に良い仕事をしています」

広報部


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