[ミラノ] TIMカップ準々決勝のボローニャ戦の前日、“Rai Sport”の取材に応じたアンドレア・ストラマッチョーニ監督は聞き手のトーマス・ヴィッラの質問に答えながら、インテルの現状について語った。
明日の試合をどれだけ大事に思っていますか?
「インテルはコッパイタリアを重要な目標として重んじています。我々にとってはカンピオナートやヨーロッパリーグと同じように大事な大会ですし、できる限り勝ち進んでいくつもりです。明日の対戦相手は好調のチームで、特に一発勝負だというのが大きいですね。ナポリを痛い目に会わせているボローニャは手強い相手ですよ。我々は最大の集中力で臨んで、最後まで全力で戦わないといけない試合です」
ボローニャは先日4−0でキエーヴォを撃破していますが、あの試合から見えたものは何でしょうか?
「先ほども述べた通り、ボローニャは今、好調の時期を迎えています。安定感があって、前線に質の高い選手がいます。私が思うには、ステーファノ・ピオリは今季セリエAで最も優秀な監督のひとりです。彼はガッビアディーニ、ディアマンティ、ジラルディーノといった攻撃的な選手3名を据えながらも攻守のバランスを得るという偉業を成し遂げています。とにかく、ボローニャを深くリスペクトしていますよ。とは言え、我々は準決勝に勝ち進みたいので」
明日の試合に向けて、故障者が何人か復帰する見込みですか?
「遠い出来事に感じますが、ペスカーラ戦から48時間しか経っていないんですよね。確実に復帰するのは、ケガではなくて出場停止だったアンドレア・ラノッキアとフアン・ジェズスです。故障者に関しては、状況は土曜日と変わらないと思いますよ。今言った通り、あれから48時間しか経過していないですから。今週末の試合に向けて全員復帰してもらいたいですね」
シーズン後半戦に入っていきなりユヴェントスが足踏みしたので、勝ち点差が7ポイントに縮みました。ストラマッチョーニ監督はいつも、カンピオナートはまだ長いと言っていますが... 。
「私はインテルがやるべきことに対してまだ先は長いと言っているのであって、首位の勝ち点に惑わされないで我々の歩みを続けることが大事だと思います。インテルは何としてでもチャンピオンズリーグに復帰するのが目標です。今はとにかくコンスタントに結果を出せるようにするのが特に重要です。シーズン前半戦は素晴らしい時期が続いたと思ったら、取りこぼしが多くなってしまったのでね。後半戦は結果の面でも、パフォーマンスの面でもコンスタントなインテルにしていきたいです。その意味で、正しい方向に進んでいると感じていますね」
客観的に見て、ユヴェントスやその他のライバルがそれほど強くないという印象があります。どのチームも好不調の波がある様子で、インテルに比べて圧倒的に優れているとは思えませんが。
「試合を単体で見ると、インテルは勝ち点が上か同点のチームとのゲームでは、対等に戦えることを常に見せてきました。しかし、ユヴェントスなどが我々よりコンスタントに結果を出してきたという事実を謙虚に、なおかつ平静な心を持って認めないといけません。ライバルチームの方が取りこぼしが少ないですからね。直接対決で実力を発揮できているというのは、我々は最後まで戦い続けるという自信になります。一方、特に“格下”と見なされるチーム相手に勝ち点を落としたことは反省要素となって、後半戦は同じミスを犯さないようにしたいという気持ちを沸かせてくれます。何はともあれ、先日はローマとフィオレンティーナが格下に敗れたことが物語っている通り、セリエAというリーグはどのチームも手強いので、コンスタントに結果を出し続けるのは難しいことなのです」
メルカートに関して、監督は以前『1月に大きな補強はないだろう』と発言しました。今もそう思っているのでしょうか?
「私がそう発言したのは、ファンにあり得ない夢を持たせたくないからです。私が思うには、大きな放出がない限り、大きな獲得はありません。放出が成立した場合は、何があってもおかしくないですけどね」
広報部