[アッピアーノ・ジェンティーレ] インテルチャンネルのゴールデンタイム番組“Prima Serata”(オンエア21:00)の今回のゲストは、昨日のルビン・カザン戦でトップチームデビューを果たした若手選手、アンドレア・ロマノーとマルコ・ベナッシ。司会役のロベルト・スカルピーニの質問に答えながら、2人は自身とインテルについて色々と語った。
カザンでのデビューはどうだったかい?若手は中堅クラブやセリエBでプレーした方が成長するものなのかな、それとも偉大なカンピオーネたちと一緒に練習することが勉強になるのかな?
ベナッシ:「僕が思うには、ビッグクラブで練習する方が有効です。経験豊富で、数多くのタイトルを手にした選手から学べるわけですから、その分こっちも上達できるのだと思います」
とは言え、試合に出ないといけないからね...
ベナッシ:「もちろんそうですけど、最初のころはそれでもいいと思うんですよ。いずれにせよ、ほかで経験を積む必要があるのなら、それはそれでいいと思います」
ロマノー:「僕も彼の意見に賛成です」
最も勉強になる選手は誰だい?やっぱり、経験豊富なベテランなのかな?ミッドフィールダーの秘訣は誰から教わるのがいいのだろうか。
ロマノー:「誰からも学ぶことはあります。みんな、手助けしてくれますね。チームメートを参考にして、時間が経つにつれて自分もベストを尽くすようにしたいです」
ベナッシ:「僕は特にサネッティとカンビアッソが参考になります。ポジションが僕と同じですし、ものすごい経験を持った選手で、2人とも超うまいからです」
君たちのポジションで世界で一番優れた選手は誰だと思う?
ベナッシ:「バルセロナのチャビですね」
ロマノー:「僕の場合はイニエスタだと思います」
君たちはアンドレア・ストラマッチョーニ監督の下で“Next Generation Series”優勝を果たして、ダニエレ・ベルナッツァーニ監督の下でプリマヴェーラリーグを制しているけど、2人の指揮官の長所を挙げるとすると?
ロマノー:「ストラマッチョーニ監督は、各試合に向けての準備をすべての面で完璧に整えることですね。そのおかげで、何をすべきか把握して試合に臨めるのです。ベルナッツァーニ監督も同じことが言えるし、安心感を与えてくれます。2人とも優れた監督です」
ルビン対インテル戦の試合前、チームメートたちは何と言って励ましてくれたのかな?
ベナッシ:「所詮はサッカーの試合なんだし、落ち着いていつも通りにプレーすればいいんだ、と言ってくれました。練習でもやっているように、全力を尽くせば何もかもうまく行くから、ってね」
練習のときに最もアドバイスをしてくれる先輩は?
ロマノー:「僕たち若手に一番助言してくれるのは、やっぱりサネッティとカンビアッソですね。でも、全員が助けてくれますよ。昨日だって、試合の前にアンドレア・ラノッキアが僕たちを勇気づけに来てくれました」
ヴィアレッジョ国際ユース大会や“Next Generation Series”で外国のクラブと対戦してみて、感想はどうだい?
ロマノー:「やっぱり国内のチームと対戦するのとは違いますし、成長に繋がることです。それによって、国内でやるときも他チームより少しレベルが高いプレーができるようになったと感じます」
トップチームデビューを果たした今、これまでより出番を与えられるようになると思うかい?選手としての自分の将来をどう思い描いているのかな?
ベナッシ:「 僕は今、ここインテルでの居心地が最高にいいと感じています。来シーズンはクラブに武者修行に出されるかどうか、様子を見たいと思います。僕は昨シーズンにモーデナから移籍してきましたが、すぐにここに馴染みました」
ロマノー:「僕はコモのアカデミーで育って、2006年にインテルのジョヴァニッシミにたどり着きました」
2006年から現在に至るまで、数人の監督の下でやって来たわけだね。
ロマノー:「はい。チェローネに始まって、デ・パオリ、トンマゾーニ、ガッティ、そしてプリマヴェーラに連れてってくれたペーア、その後はストラマッチョーニ監督です」
サネッティと一緒にプレーするのはどんな感覚かい?
ロマノー:「素晴らしいことです。ただギャップはすごいですよね。僕はトップチームで1試合やっただけで、彼は800試合を超えているわけですから」
ベナッシ:「計り知れない喜びです。彼はインテルの歴史に名を刻んだ、クラブの象徴です。彼の傍らでプレーすることにすごい感動を覚えます」
あのベッペ・ベルゴミがルビン・カザン戦の実況中で君たちのプレーを称賛していたけど、これって名誉なことだね。
ベナッシ:「ルビンから戻ってアッピアーノに泊まったので、まだ試合の録画を見れていないし、ベルゴミのコメントは聞いていません。でも、人から話は聞きました」
ロマノー君は昨日の試合でちょっと固くなっていたように見えたけど?
ロマノー:「ええ、先発することの緊張があったと思います」
君たちはまだ学校に通っているのかな?
ロマノー:「いや、僕は工業高校で土地測量士の資格を取りました」
ベナッシ:「僕は一応、会計学の専門高校に入ってますが、今年授業に出られたのは一回きりです」
インテルと勉強を両立させるのは簡単ではないはずだよね。
ロマノー:「中学のときはここアッピアーノ・ジェンティーレの学校に通って、終わったらバスに乗って“ファッケッティ”センター(インテル下部組織練習場)に行ってました。練習が終わったらアッピアーノに戻って、普通に宿題とかやってました」
プリマヴェーラでプレーするのと、トップチームでやるのはどう違うんだろうか?
ベナッシ:「昨夜の試合で分かったんですが、トップチームは激しさが違うし、プレーのリズムが速いです。スピードがあるサッカーなので、集中を保つことが基本的ですね」
ロマノー:「トップチームでは、試合の最初から最後まで集中を高くキープしないといけません」
子供のころに憧れていた選手は?
ベナッシ:「今の僕はこのクラブの一員ですから、サネッティと言いましょう」
ロマノー:「僕も同じです」
インテルの選手だということで、女の子たちから前とは違う目で見られるというのはあるかい?
ロマノー:「僕は前も今も女の子たちの目を引かないみたいで...(笑)」
君たちはもう大人になったと感じているのかな?
ベナッシ:「完全に大人というか... “小さな大人”といったかんじでしょうか」
自由時間はどう過ごしているんだい?
ベナッシ:「プレーステーションで遊んだり、友だちと映画を観に行ったりします。ちなみに、僕は(シモーネ・)パーザとアパートをシェアしています」
ロマノー:「みんなと同じですよ。友だちと出かけて遊んだり、家族と過ごしたり、彼女とデートしたりします」
先週土曜日のプリマヴェーラリーグでのミラン戦で、ベナッシ君はインテルがビハインドの状況でPKを蹴ったけど、あの場面で冷静さを保つのは簡単ではなかっただろうね。
ベナッシ:「僕はすでに蹴り方を決めていたのです。前日練習で、リハーサル済みだったので。だから、迷わずにPKを蹴ることができました」
ロマノー君はプリマヴェーラのキャプテンを務めたけど、将来トップチームのキャプテンになってインテルを勝利に導くというのはどうだい?
ロマノー:「もちろん、インテルで常にプレーできることが夢です。サネッティのようなキャリアを送るのが願いですね」
広報部