ファッソーネ:「健全な経営とハイレベルのサッカーは両立可能」

インテルGMは国営放送“Rai Due”のスポーツ番組“Stadio Sprint”にゲスト出演した

[ミラノ] 「カターニア戦は非常に難しい試合になることでしょうが、我々としては、リーグ中断を利用して念入りに準備をすることができました。今日の試合の結果に影響されることなく、我々の試合に集中したいと思います」。20日夜、インテルのジェネラルマネージャー、マルコ・ファッソーネは国営放送第2チャンネル“Rai Due”のスポーツ番組“Stadio Sprint”にゲスト出演し、こう述べた。

「アンドレア・ストラマッチョーニ監督とチームの神経は全面的にカターニア戦だけに向けられています。その他の試合のことは、その後に考えるつもりでいるのです」と語ったファッソーネは、インテル指揮官について次のようにコメントした。「ストラマッチョーニとの関係はあまり長くありませんが、日増しに彼の良さを発見している感じです。一新して成長していっているこのインテルを象徴する存在だと思いますね。若い監督である分、経験不足という点があるかも知れませんが、試合への準備をインテリジェンスと最大の集中を注ぎ込んで、丁寧に行っています。それに、チーム内に素晴らしいムードをもたらしました。最高の結果が出ることが願いですね」

アントニオ・カッサーノがイタリア代表に招集されなかったことについて感想を聞かれたファッソーネは、こう答えた。「チェーザレ・プランデッリ監督の選択を外部から分析するのは難しいですね。我々としては、アントニオがピッチ内外で好調の様子であることは喜ばしいばかりです。本人は代表招集がなかったことはそれなりに残念だったみたいですが、我々的にはチームに残ってしっかりと練習に集中できたことが嬉しいですね。これまで見せてくれたポジティブなパフォーマンスを、これからも続けて欲しいものです」

サッカークラブに置いてマーケティングを専門とするマネージャーの存在の重要性について聞かれたファッソーネは、「サッカークラブは特殊な組織ですからね。マーケティングが最高でも、ピッチでの結果が出なければ仕方ないですし……… 」と答えた。「外国のクラブではもはや普通のことですが、イタリアではこの手のマネージャーというのはまだ珍しい存在です。今後は、サッカーとは関係ない分野出身のマネージャーが増えていくと思いますね」

スタジオのモニターにユヴェントス対ナポリ戦とラツィオ対ミラン戦の映像が流れ、長年に渡ってレフェリーを務めた経歴を持つファッソーネは、最近のセリエAでのレフェリングについて感想を聞かれた。「レフェリーはいい仕事をしていると思いますよ。今日も、ダマート氏もタリアヴェント氏も抜群のパフォーマンスを見せました。ユヴェントス対ナポリ戦は結構やっかいな試合でしたが、ダマート氏はうまくレフェリングしました。ラツィオ対ミラン戦のタリアヴェントもよかったですね。クラブフロントの我々が、どっちかというとこっちの責任をレフェリーに押し付けるということがありがちなのです。指名を担当するブラスキ氏の仕事ぶりも評価するべきだと思います。レフェリーたちは基本的なガイドラインに従って行動するわけですが、カルチョスキャンダル事件直後は選手との会話も最小限にするようにという指示があって、ちょっと距離があり過ぎるという時期もありました。今は、ちょうどいい感じですね。あと、6人体制だと確実にレフェリングがやりやすいというのもあります」

ファッソーネは番組中、ローマから中継で出演したクラウディオ・ロティート、ラツィオ会長に対する称賛の言葉を放った。「コンスタントに結果を出すチームを作り上げたロティート会長は、巨額を費やさなくてもピッチで成功できることを見せています。健全な経営とハイレベルのサッカーが両立することは可能なのです」。なお、今夜のナポリ戦の舞台となったユヴェントス・スタジアムが話題となり、ファッソーネは「自前のスタジアムを持つ方向に行くことは、これから避けられない道ですね」と語った。

広報部




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