UEL、インテル対ルビン・カザン:2−2、意地のドロー

前半にPKでルビンに先制されるもリヴァヤが同点に。試合終盤にまたも失点、しかし土壇場で長友がドローに持ち込む

[ミラノ] 最後の最後まで粘り強く戦ったインテル。2度にわたってリードを奪われたがロスタイムに追いついて、ヨーロッパリーグ初戦のルビン戦を2-2の引き分けに持ち込んだ。前半の17分、ジョナタンのファウルで与えたPKをハンダノヴィッチが一度は防いだが、こぼれたボールをリャザンツェフに押し込まれて先制点を許したが、39分にリヴァヤのゴールで追いついた。後半、インテルは再三チャンスがありながら得点出来ず。そして、84分にはロンドンのゴールで再びリードを許したが、ロスタイムに長友が鮮やかなボレーシュートを決めて引き分けに持ち込んだ。

前半:UEFAヨーロッパリーグ・マッチデー1、インテル対ルビン・カザン戦。ストラマッチョーニ監督は、ゴールマウスにはハンダノヴィッチ、DFラインの中央にはラノッキアとサムエルでセンターバックコンビ、右サイドにジョナタン、左サイドに長友を据えた。中盤はガルガーノ、サネッティ、カンビアッソで構成、前線はカッサーノとリヴァヤの2トップ、トップ下にはコウチーニョを据えてルビン・カザン戦に臨んだ。ミリート、スナイデルはベンチスタートとなった。一方、ベルディエフ監督はロンドンの背後にR.エレメンコを据えてゲームに臨んだ。
試合開始早々、今日は初の先発のリヴァヤが倒されFKを得る。カッサーノのシュートは枠を突くがGKリジコフがキャッチ。5分にはカラデニズのクロスにロンドンがヘッドで合わせるがハンダノヴィッチが簡単にキャッチ。序盤戦はインテルがゲームを支配したが、16分、ジョナタンの不用意なファウルから先制点を許すことになる。ジョナタンはエリア内でカラデニズを倒し、PKを与えることに。ナトホのPKをハンダノヴィッチが弾いたところを、リャザンツェフが押し込んでルビンに0-1のリードを許す。
36分、インテルに決定的なチャンス。左サイドからカンビアッソのクロスをジョナタンがフリーでシュートしたが、相手DFにブロックされた。さらにカッサーノのクロスをリヴァヤがヘッドで合わせたが、ボールはクロスバーの上に。インテルは2回の決定的なチャンスに得点を決め切れなかった。
だが、その3分後にインテルに同点ゴールが生まれる。カッサーノのパスにカンビアッソがボールをキープ、柔らかいクロスをファーサイドにフィード、これをリヴァヤがヘッドで決めて同点にした。
42分、リャザンツェフの左足のミドルシュートがポストを直撃。インテルにとってはヒヤッとする場面だった。前半は1-1で終了。

後半:ハーフタイム時にインテルにメンバー交代。ジョナタンに代えてグアリンを投入。右サイドバックにサネッティが回り、グアリンは右サイドMFのポジションに入った。8分にインテルに決定的なチャンスが訪れた。中央にボールを持ち込んだカッサーノは3対2の状況で左にいたリヴァヤへのパスを選択。フリーになったリヴァヤはファーポストを巻くようなシュートを放ったがボールは枠を外れた。インテルにとっては惜しい逸機だった。
ルビンも積極的な攻撃を展開。32分にFKのボールに、サムエルの前に入り込んだロンドンがヘッドで合わすがボールはわずかに枠を外れた。だが、39分、エレメンコからの絶妙なスルーパスにロンドンが反応。マークに入ったラノッキアと体を入れ替える形でフリーに、そして、左足のグラウンダーシュートを決めた。
ロンドンのゴールで、誰もが、すべてが終わったと思ったはずだ。だが、インテルは最後に粘り腰を見せた。ロスタイムに入って2分、長友が中央に持ち込み右サイドに開いていたミリートにパス。それをミリートが折り返し、長友が右足のボレーで鮮やかに同点ゴールを決めた。土壇場でゲームを2-2にしたインテル。最後の最後まで試合を諦めなかったインテルは何とかヨーロッパリーグ初戦での負けを免れた。ちなみに、グループHのもう1つの試合、パルチザンとネフチ戦はゴールレスドローに終わっている。ヨーロッパリーグ・グループステージ第2節は10月4日予定されている。


インテル対ルビン・カザン 2−2
得点者:
前半17分 リャザンツェフ(PK)、39分 リヴァヤ、後半39分 ロンドン、47分 長友

インテル:1 ハンダノヴィッチ;42 ジョナタン(後半1分、14 グアリン)、23 ラノッキア、25 サムエル、55 長友;19 カンビアッソ、4 サネッティ、21 ガルガーノ;7 コウチーニョ;99 カッサーノ(後半22分、31 ペレイラ)、88 リヴァヤ(後半16分、22 ミリート)
控え選手:27 ベレツ、6 シルベストレ、10 スナイデル、40 フアン・ジェズス
監督:アンドレア・ストラマッチョーニ

ルビン・カザン:1 リジコフ;76 シャロノフ、4 ナバス、2 クズミン、25 マルカーノ;27 ボッケッティ(後半36分、19 カレシン)、66 ナトホ、8 リャザンツェフ(後半25分、6 オルバイス)、61 カラデニズ;23 R.エレメンコ;99 ロンドン
控え選手:88 ハギギ、55 トレ、22 ジャデュン、9 ダヴィドフ、
10 カサエフ
監督: クルバン・ベルディエフ

主審:デニス・アイテキン(ドイツ)
警告:前半35分 ボッケッティ、後半29分 マルカーノ、31分 オルバイス、44分 グアリン
ロスタイム:前半1分、後半3分
観客:28,472人

広報部


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