[アッピアーノ・ジェンティーレ] 「インテルはファンタスティックなクラブです。それは僕だけではなくて、選手だったら誰もが思うことです」。入団会見に臨んだアルバロ・ペレイラはまず、プライドを込めてこう語った。
「どんな選手にとっても、このチームに入ることは夢なのです。僕は夢が叶って嬉しいです。FCポルトには心から感謝しています。素晴らしい三年を過ごしましたし、ポルトは僕にとって第二の家族みたいなものでした。ここでも、大いなる愛情で迎えられました。この愛情にはピッチで活躍して応えたいと思います」
「インテルのことは何でも知っていますよ。偉大な歴史についても、現状についてもね。今は変革の時期ですが、大望に満ちたプロジェクトだし、選手陣の質は高いです。長いシーズンを通して、僕らの勝者のメンタリティを見せていきたいと思います。大きな結果を得たいと思っていますよ」
背番号は『31』となったことについて、ペレイラはこう説明した。「僕にとって特別な意味合いのあるナンバーなのです。家族と関係する意味を持つ数字です。だから、この背番号を選びました」
「僕のポジションですか?チームのニーズに順応するつもりです。基本的に僕は左サイドの選手で、サイドバックやサイドハーフとしてプレーします。インサイドハーフもこなせますよ。例えばアルヘンティーノス・ジュニオールでは2007−08シーズン、左ウィングやインサイドハーフとしてプレーして、11得点も挙げています。ゴールですか?自分が決めることには特にこだわりはありません。大事なのは、チームに貢献することですから。プレッシャーを感じているかって?自分は準備ができていると思うし、プレッシャーは感じないですね。プレッシャーがあるのは、家族をやしなうために毎朝6時に起きなくてはいけない人たちですよ。とにかく、僕は基本的に喋るのが好きな人間ではありません。ピッチでの結果で自分を表したいと思っているので」
マイコン、及び長友についてコメントを求められたペレイラは、まず前者について「このクラブのために大きく貢献した優秀な選手です」と述べた。「でも、僕はアルバロ・ペレイラです。他の選手と比べられるのはどうかと思うし、僕としては自分の特徴と能力を発揮してこのチームカラーのためにベストを尽くすと言いたいだけです。長友は知り合ってわずかしか経っていませんが、本当に素晴らしい人に思えました。違う国、違う文化の人たちと知り合うのはいいことですよね。ユウトは左サイドでも右サイドでもプレーできるし、柔軟性に優れた質の高い人材です。僕と彼は非常にスピードがあるのが共通点ですが、 タイプが違う選手です。各自が自分なりにチームに貢献することでしょう」
過去にインテルでプレーしたウルグアイ人選手について聞かれたペレイラは、もちろんアルバロ・レコーバの名を挙げた。「僕はレコーバのプレーを見て育ったようなものです。彼と、ルベン・ソーサの試合をよく見てました。彼らとは話す機会もあったし、先日ディエゴ・フォルランとも話しましたよ。ディエゴからは、インテルとミラノは素晴らしいクラブと町だから、このチャンスをフルに生かすようにと言われました。彼は偉大なプロであるほか僕の友人ですが、本当に素晴らしい人です。昨シーズンはインテル内で変革が相次いで、ディエゴ自身もケガに悩まされたりでその真価を発揮することができなかったのです。僕が手本とする選手は誰かって?昔からロベルト・カルロスに憧れていましたが、成長していくうちに自分らしい選手になれたと思います。それが現在のアルバロ・ペレイラなのです」
ペレイラのニックネームは"エル・パリート"("パーロ"とはポール、ポストの意味)だそうだが、本人はこれについてこう説明した。「子供のころ非常に痩せていたのでそう呼ばれていたのもありますが、それ以外にも理由があります。弟が『アルバリート』(アルバロという名前の愛称)と言うつもりを『アルパリート』と発音したことから始まって、家族や友だちの間でそう呼ばれるようになったのです。愛着のあるニックネームなのです」
「ミラノに移動する直前に、フレディ(グアリン)や"プーピ"(サネッティ)、ワルテル(ガルガーノ)たちに色々と話を聞きました。僕はチームメートと何もかも分かち合うのが好きです。とにかく、ここに来ることができて本当に誇りに思っています。インテルは僕が何もかも知り尽くしているクラブですから」。現に、ペレイラはクラブ創立当時のことから始まって、会見であらゆるデータを述べ始め、本当にインテル史に詳しいことを見せた。これだけ深い"インテル愛"を抱く選手が加入したのは、インテリスタにとってさぞ嬉しいことだろう。インテルへようこそ、アルバロ!
広報部