[ミラノ] 今日、18:00にワルシャワの"ナショナル・スタジアム"で行われるポーランド対ギリシャ戦でユーロ2012大会が開幕となるが、欧州選手権大会には現在も過去にも、インテルと深い関わりを持つ人物が多数参加している。Football Data提供のデータを通じて、この男たちのプロフィールを見ていこう。
フランス: "レ・ブルー"の監督は黒と青の過去を持つブラン
ローラン・ブランは監督としてユーロ大会に参加するのは今回が初めてだが、選手時代はフランス代表の一員として1992年スウェーデン大会、1996年イングランド大会、2000年ベルギー/オランダ大会と3回のユーロを経験している。合わせて13試合に出場し(プレー時間は計1270分)、2ゴールを決めている。2000年のベルギー/オランダ大会では、ブランはタイトルも手にしている(決勝戦でフランスはゴールデンゴールでイタリアを2ー1で破って優勝)。1991ー92シーズンにナポリに所属したブランは、1999年7月から2001年8月までインテルでプレーした(公式戦での残した数字は86試合出場/6得点)。
イングランドのホジソン監督もインテリスタにお馴染みの存在
ロイ・ホジソン監督にとっても初ユーロとなるが、ブランと違って選手として出場したことはない。ホジソンはしかし、1994年のアメリカW杯でスイスの代表監督を務めた経験を持つ。その時、スイスはベスト16でスペインに0ー3で完敗を喫し、1勝2敗1分の成績を残して敗退した。ホジソンは1995年10月〜1997年5月、そして1999年5月〜6月にインテルの指揮を執っている。合計90ゲームの公式戦で得た結果は41勝22敗27分。
アイルランドのトラパットーニ監督は記録のスクデットの名将
今回のユーロに参加する代表監督で、インテルでの実績を誇るのはジョヴァンニ・トラパットーニ。トラップは1986ー87シーズンから1990ー91シーズンまでネラッズーリを指導し、1988ー89シーズンの数々の記録のスクデットのほか、1989年イタリアスーパーカップ、1990ー91シーズンUEFAカップでの優勝をもたらしている。トラパットーニはインテル監督としての公式戦236ゲームで、125勝45敗66分の成績を残した。
クロアチア:元インテルのシミッチは自国で唯一、ユーロ3回を体験
クロアチア代表が初めてユーロに参加した1996年以来、本大会に招集された選手は計49名(注:クロアチアは2000年のベルギー/オランダ大会は予選敗退で不参加)。複数のユーロを体験した選手は数人いるが(計6出場のニコ・コヴァチ、ロベルト・コヴァチ、イヴィチャ・オリッチ、ヨシプ・シムニッチ)、クロアチアがこれまで参加した3回のユーロ本大会すべてでプレーしているのは、ダリオ・シミッチのひとりだけである。1996年イングランド大会で1試合、2004年ポルトガル大会で3試合、2008年オーストリア/スイス大会で1試合に出場したシミッチは、1999年1月から2002年6月までネラッズーリの一員だった(90試合出場/4ゴール)。
ドイツ:元インテルのマテウスとクリンスマンは複数回ユーロに参加
欧州選手権の際、ドイツ代表にこれまで招集された選手は合計で114名。その中で4回のユーロを体験しているのは、1988ー89シーズンから1991ー92シーズンまでインテルでプレーしたローター・マテウスだ(1980年イタリア大会で1試合、1984年フランス大会で3試合、1988年ドイツ大会で4試合、2000年ベルギー/オランダ大会で3試合に出場)。ネラッズーリの一員として公式戦153試合に出場し、49ゴールを決めたマテウスはインテルでスクデット、イタリアスーパカップ、UEFAカップのタイトルを手にしている。一方、1989ー90シーズンから1991ー92シーズンまで黒と青のユニフォームを身に付けたユルゲン・クリンスマン(インテルでの成績は公式戦123試合出場/41得点、UEFAカップとイタリアスーパーカップで優勝)は、1988年ドイツ大会で4試合、1992年スウェーデン大会で5試合、1996年イングランド大会で4試合に出場している。ちなみに、クリンスマンはドイツ代表の中でユーロでのプレー分数が最も多い選手である(計1051分)。
ギリシャ:元ネラッズーリのカラグニスは"イエローの王様"
ユーロ本大会での最多イエローカード記録を保有するのは、2003ー04/2004ー05シーズンにインテルに所属したギオルゴス・カラグニス(公式戦32試合出場/0得点、2シーズン目にコッパ・イタリア優勝)。カラグニスはこれまでユーロで7試合に出場しており、6枚のイエローカードをもらっている。
アイルランドは元インテルのキーンの得点で本大会進出
アイルランドはポーランド/ウクライナ2012大会に向けての予選で計20得点しており、ゴールを決めた選手は計11名。その中、7ゴールで最多得点を誇るのが、2000ー01シーズンにインテルでプレーした経歴を持つロビー・キーン。1980年生まれFWのキーンは、インテルで13試合に出場し、3得点を挙げている。
オランダ:インテルOB、ベルカンプとヴィンターの特殊な記録
これまでオランダ代表が参加してきたユーロ本大会での選手交代の数は79回。その中で、1993ー94/1994ー95シーズンにインテルに所属(公式戦72試合出場/22得点、UEFAカップ優勝)したデニス・ベルカンプは、最も多く試合途中でベンチに下げられた選手である(13試合出場中、7回交代)。一方、1996ー97〜1998ー99シーズンにネラッズーリの一員だったアーロン・ヴィンター(公式戦111試合出場/3得点、UEFAカップ優勝)は、これまでのユーロ本大会で最も多く途中出場した選手である(計9試合出場のうち、7回が途中出場)。
ポルトガル:フィーゴは3回のユーロ本大会で計1212分プレー
ポルトガル代表がこれまで参加したユーロ本大会で起用された選手は計69名。この中、4名が3大会に参加して少なくとも各大会1試合出場を果たしているが、2005年8月から2008年6月までインテルでプレーしたルイス・フィーゴもそのひとりだ(フィーゴはインテルで公式戦119試合出場/10得点の成績を残し、スクデット4回、イタリアスーパーカップ2回、コッパ・イタリア1回のタイトルを手にしている)。ユーロでは合わせて14試合出場を誇るフィーゴは、同大会でのプレー分数が最も多いポルトガル代表選手である(計1212分)。
ユーロでのハットトリック達成者リストにはコンセイソンの名も
ユーロ本大会のゲームでひとりの選手が決めた最高得点数は3ゴールで、これまでの13回の大会では計8回のハットトリックが記録されている。その中には、2000年ベルギー/オランダ大会のポルトガル対ドイツ戦で3ゴールを決めて見せたセルジオ・コンセイソンも含まれている。コンセイソンは2001ー02/2002ー03シーズンをインテルで過ごし、公式戦52試合出場/2得点の成績を残している。
広報部