セリエA、ラツィオ対インテル:3ー1、ネラッズーリは6位

ミリートが前半終盤にPKで先制するものの、後半にコザック、カンドレーヴァ、マウリが得点

[ローマ] 3位に入るためにはこの試合で最低限、勝利を必要としていたインテルだが、勝利を手にすることが出来ず、他会場の結果とは関係なく、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を逃した。ネラッズーリは3-1の敗戦を喫し、総勝ち点は58ポイントで6位、ヨーロッパリーグ出場となった。ヨーロッパリーグの予備予選は8月2日と9日に予定されている。
この試合、インテルはミリートのPKで先制したが、後半、4分間に2ゴール(コザックとカンデレーヴァ)を喫して逆転を許した。さらにロスタイムにダメ押しのゴールを許した。

前半:セリエA、2011-12シーズンの最終戦、ローマの“スタディオ・オリンピコ”でのラツィオ対インテル戦の準備が整った。最終日の今日、ウディネーゼ、ナポリ、ラツィオ、インテルの4チームがチャンピオンズリーグ出場権の3位の座をかけて戦うことになる。インテルにとっては可能性を残すには勝利あるのみ。ストラマッチョーニ監督は、累積で出場出来ないジュリオ・セザルの代わりにゴールマウスにカステッラッツィを据えた。スタンコヴィッチとスナイデルをケガで欠き、中盤はサネッティ、ポーリ、カンビアッソ、グアリン、アルバレスの5人で構成、前線はミリートのワントップでゲームに臨んだ。一方、ラツィオはクローゼがケガで欠場。代わりにコザックがスタメンで起用された。
3分にラツィオに先制ゴールのチャンス。マウリが突破を試みてシュートを打つが、サムエルがタイミングよくブロック、インテルはピンチを逃れる。
今日のインテルはとっては他会場での経過も非常に気になるところ。インテルが3位になるためには、ウディネーゼがカターニアに敗れると同時に、ナポリがホームで勝ち損なうことが必要条件となる。8時52分にナポリが先制ゴールを決める。だが、その2分後、シエナのデストロが同点ゴールを決めてインテルベンチに希望が生まれる。
9分、長友が左サイド奥深くから速いグラウンダーのクロスをフィードしたが、ビアーヴァがブロックする。さらに、その1分後、カウンターでアルバレスが中央突破を試みたが、3人に囲まれてボールを失う。
9時07分、インテルにとってもラツィオにとっても嬉しくないニュースが届く。ディ・ナターレが先制ゴールを決めたというニュース。この時点でウディネーゼは0-1のリード。
今の両チームにとっては他会場の結果のいかんに関わらず、戦いを続けるしかない。25分、マイコンがミリートとのワンツーでエリア内に入り込み、レデスマに倒されたかのように見えたが、主審のダマート氏はプレーオンを命じた。
27分には、グアリンの強烈なミドルシュート。ビッザーリはジャンプして辛うじてパンチングでコーナーに逃げた。さらに、その2分後、ワンツーで抜け出したグアリンのシュートをビッザーリは見事にブロックした。
9時22分にナポリが2-1にしたというニュース。
37分にはマイコンのクロスにミリートがヘッドで合わせたが、ボールはわずかにクロスバーの上に外れた。さらにその1分後、ミリートはシュートを打ったが、ボールはクロスバーの上に外れる。
44分、終始攻め続けていたインテルに先制ゴールが生まれる。マイコンがエリア内にカットインしたところをレデスマがファウルタックルで倒した。主審は迷わずPKスポットを指差した。PKをミリートが決めて0-1とリードした。ミリートにとって、これは今シーズン24ゴール目。ジェノア時代のキャリアハイに並ぶものである。1分間のロスタイムの後、前半が終了した。インテルが0-1でリード。

後半:ハーフタイムでの交代はなし。8分にアルバレスが抜け出てクロス気味のシュートを打つが、ボールはサイドネットに吸い込まれた。その後は、どうしても勝ち点3が欲しいラツィオが積極的な攻撃を仕掛ける形となる。12分にはレデスマの強烈な右足のシュートをカステッラッツィがセーブ。さらに、カンデレーヴァの近距離からのシュートもインテルの守護神が見事に反応、パンチングでコーナーキックに逃げたが、そのコーナーキックからラツィオの同点ゴールが生まれることになる。
14分、左からのコーナーキックをコザックが中央でフリーでヘディング。これがインテルのゴールネットを揺らして同点となった。
10時6分にラツィオ、インテル両チームにとって、夢がほぼ潰えたことを意味するニュースが届く。ウディネーゼが2点目を取り、最低限でも引き分けをほぼ確実にしたということを両チームのベンチは知ることになる。
そんな中、ラツィオに逆転シュートが生まれる。18分、インテルの右サイドで、ルリッチがポーリとマイコンをドリブルでかわして中にパス。中央でフリーになっていたカンドレーヴァが完璧なシュートでインテルのゴールネットを揺らした。
リードを奪われたインテルだったが、気落ちすることなく、同点に追いつくために必死のプレーを続けた。28分には、逆サイドからのクロスをルシオがダイレクトで右足のインステップでシュートを打ったが、ボールはクロスバーの上に行った。31分に、ストラマッチョーニ監督はサムエレ・ロンゴをピッチに送り出した。ロンゴは1992年生まれの20歳、プリマヴェーラのストライカー、彼にとってはセリエAデビューとなった。36分にはマイコンが強烈なミドルシュートを放ったが、ビッザーリの見事なセービングで得点ならず。その直後、サネッティが鮮やかなドリブルで右サイドを突破、二アサイドにグラウンダーのクロス。パッツィーニが飛び込んでシュートを打ったが、不運にもポストを叩いた。
全員が前がかりとなっていたインテルの背後に隙が生まれたのはやむを得ないところ。ロスタイムに入って、マウリがゴールを決めて3-1、この時点で勝負あった。その直後、ストラマッチョーニ監督は、もう1人の若手選手、ジュアンにセリエAデビューのチャンスを与えた。3分間のロスタイムの後、主審は試合終了の笛を吹いた。この試合の敗戦でインテルは総勝ち点58ポイントどまり、来シーズンはヨーロッパリーグでプレーすることになった。ヨーロッパリーグの予備予選は8月2日と9日に予定されている。


ラツィオ対インテル 3-1
得点者:
前半45分 ミリート(PK)、後半14分 コザック、18分 カンドレーヴァ、46分 マウリ

ラツィオ:1 ビッザーリ;5 スカローニ、21 ディアキテ、20 ビアーヴァ、29 コンコ;27 カナ、24 レデスマ;87 カンドレーヴァ(後半47分、41 ザンパ)、6 マウリ(後半47分、14 ガリード)、19 ルリッチ(後半38分、15 ゴンサーレス);18 コザック
控え選手:16 ベラルディ、28 マキンワ、53 ロッヅィ、78 ザウリ
監督:エドアルド・レーヤ

インテル:12 カステッラッツィ;13 マイコン、6 ルシオ、25 サムエル、55 長友;4 サネッティ、14 グアリン、19 カンビアッソ、18 ポーリ(後半30分、81 ロンゴ)、11 アルバレス(後半16分、7 パッツィーニ);22 ミリート(後半48分、40 ジュアン)
控え選手:21 オルランドーニ、2 コルドバ、23 ラノッキア、37 ファラオーニ
監督:アンドレア・ストラマッチョーニ

主審:アントニオ・ダマート(バルレッタ)
警告:前半16分 ルリッチ、後半7分 ディアキテ、34分 コンコ
ロスタイム:前半1分、後半3分

広報部


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