サネッティ:「ストラマッチョーニは希望を与えてくれた」

キャプテンはインテルチャンネルの試合前日インタビューコーナー"A Tu per tu"の今季最終回のゲストに

[アッピアーノ・ジェンティーレ] インテルチャンネルの試合前日インタビューコーナー"A Tu per tu"も、今シーズン最終回を迎える。聞き手のロベルト・スカルピーニのマイクの前に立ったのは、我がキャプテンのハビエル・サネッティだ。

キャプテン、シーズンの決算をする時がやってきたね。まず言えることは、少なくとも個人的には数々の記録が達成出来たシーズンだったということだよね。

「そうだね、個人的にはたくさんの記録のシーズンだったけど、チーム的にはとても特殊なシーズンだったんだ。色々な問題、監督交代やケガが相次いで、コンスタントに結果を出すことが出来なかった。でも、リーグ終盤ではそれなりの結果が続くようになって、チャンピオンズリーグ出場権を獲得出来る希望も持てるようになったわけだ。ヨーロッパリーグ出場はもう確実だしね」

ジャン・ピエロ・ガスペリーニとクラウディオ・ラニエリとはどういう問題があったのかな? 2人とも選手から支持はされていたんだよね?

「監督としても僕ら選手としても、物事を良い方向に持っていきたいという気持ちは常にあったさ。でも、残念ながら継続性に欠けたんだ。ガスペリーニに関しては、彼が思い描いていたサッカーがシーズン序盤の試合で誰もが期待していたレベルに達しなかったんだ。僕らは多くの試合を落として、監督交代が決まった。経験豊富なラニエリがやってきて、連勝などでポジティブな時期を送れたんだけど、それでもある時点でつまづいてしまって、そこから立ち上がれなくなったんだ。そして、ストラマッチョーニ監督の登場さ。彼はなんと僕より3歳下で(笑)とても若い監督だけど、非常に明解な考えを持っている。彼のおかげで、この最後の90分間でチャンピオンズリーグ予選をモノに出来るかも知れないというところまで来れたのさ」

ストラマッチョーニは君たち選手の中にすでにあった力を蘇らせたとも言えるのかな?すべてのタイトルを獲得した君たちでも、敗北が続いて自信が薄れてしまっていたんだよね。

「そういう見方もあるかも知れないね。結果が出ない時は色々と疑問を抱くようになるものなんだ。チームは自信をなくして、力を発揮出来なくなってしまうのさ。でも、やる気が薄れていたというわけではないよ。やる気は常にあったし、チームは常に団結していたんだ。ただ、様々なことが同時に起きて、その重なりで問題が発生したんだよ。今は結果が戻ったわけだし、自信も蘇ったね」

ラファ・ベニーテスが『インテルの選手たちは満腹なのが問題だ』と言っているのを聞いて、みんな怒らなかったのかい?

「そうではないことが明らかだったから、僕はちょっと頭に来たよね。毎日一生懸命に練習に打ち込んでいたし、僕もチームメートもインテルのためにベストを尽くすことだけが目標で、常に全力を出していたんだ。ベニーテスの下、僕らはスーパーカップとクラブワールドカップ優勝を果たしたことを忘れてはいけないね。チームが満腹だったら、あのタイトルを手にしなかっただろう。結論を下す前に、事情を良く知って、物事の要因を把握しないといけないと思うね」

先週、ジュリオ・セザルは新しいシーズンを始めるのが待ち遠しいと言っていたけど。

「同感だね。今シーズンあと1試合を残した現時点でここ8年間を振り返ってみると、7年間すべてのタイトルを手にした末、今季初めて苦難のシーズンを送ったことが明らかだ。こういったスランプがいつかはやって来るのだったのかも知れない。悪いことが何もかも、今シーズンに集結したのかもね。今となっては、僕ら全員の頭の中にはこの流れを変えてリベンジを果たすという意志があるんだ。これまでやってきたみたいに、高い地位で戦うチームに戻るのが目標さ」

その意味では、ストラマッチョーニのような若い監督のフレッシュなメンタリティが今、最も適切なのかな?

「そうだね、僕らはストラマッチョーニが気に入っているよ。彼の下で快適にプレーさせてもらっている。練習では誰もが熱心に打ち込んでいるのが明らかだ。彼ははっきりとした考えを持っていて、非常に落ち着いた男だね。僕らにとって唯一大事なことは、このクラブのために尽くして、再び勝てるようにすることだけなんだ」

君たちは勝つためにピッチに立つわけだけど、攻撃的なサッカーを好む監督の下でやるのが一番いいということなのかな?

「うん、僕らは攻撃を重視した特徴を持つチームだしね。もちろん、攻守のバランスを見出すのは大事だけど、主な目標は常に試合に勝つことなんだ」

インテルとラツィオは明日、他チームの試合結果に期待を掛けることになる。そういった状況の中で、どういう試合になるんだろう?

「確かに僕ら次第だけではないというのはあるけど、とにかく僕らは僕らがやるべきことをやって、あとは希望を持って待つしかないね。3位なんて、1ヶ月前は不可能としか思えなかったことなんだし。非常に難しいというのは分かっているけど、サッカーでは何が起きてもおかしくないわけだからね」

インテルが3位になれなかった場合、どこが3位に最も値すると思う?

「ウディネーゼだと思うね。とても良い歩みをして来ている、非常に頭の良い監督がいる若いチームだ。常に上位にいることは難しいけど、ウディネーゼは誰よりもコンスタントに結果を出せることを示しているしね」

八百長事件の話を聞いて、どう思う?

「そういったことが起きるのは残念だ。でも、サッカーの信憑性を再建するために、出来る限りの努力が尽くされているのだと思うよ。僕らは、サッカーの主役として、先頭に立って良い手本を示さないといけないんだ。サッカーは素晴らしいスポーツだから、こういった事件が解決して、再びスペクタクルなサッカーが楽しめるようになることが願いだね」

今シーズンいっぱいで、これまで君と一緒にチームを引っぱってきたイバン・コルドバがいなくなる。誰が彼の代わりになるのかな?エステバン・カンビアッソかい?

「誰が代わりになろうと、イバンはいつまでもイバンだよ。彼は偉大な友人、僕の兄弟同様の男さ。このクラブとこのチームカラーのために彼がやったことは称賛に値する。日曜日はダービーで勝って、ファンに愛情を示されて嬉しそうだったのは最高だったね。いずれにせよ、僕らから離れないと思うよ。違う役職でインテルに貢献し続けるはずさ」

広報部







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