セリエA、インテル対チェゼーナ:2-1、ネラッズーリは逆転勝利

後半にチェッカレッリに先制されるも、インテルはオビとサラテのゴールで勝利を収め、暫定3位に

[ミラノ] “ジュゼッペ・メアッツァ”でのチェゼーナ戦、インテルはまたしても逆転での勝利をモノにした。前半はインテルの一方的な試合。インテルは終始攻め込んだが、決定力に欠いた。そして、後半12分、先制ゴールを決めたのはチェゼーナだった。右サイドを駆け上がったチェッカレッリの放ったシュートが長友の体に当たりコースを変えて、インテルのゴールネットを揺らした。だが、チェゼーナがリードを奪っていたのはわずか2分間。14分に、オビが左サイドからミドルシュート、これがフォン・ベルゲンの体に当たり完全にコースを変えてチェゼーナのゴールネットを揺らした。その後、ストラマッチョーニ監督は、パッツィーニに代えてミリート、アルバレスに代えてサラテをピッチに送り込む。そして、ミリート、サラテのアルゼンチンコンビがインテルに貴重な勝ち点3をもたらすことになる。ミリートのシュートをアントニオーリが弾いたが、インテルはセカンドボールに反応。グアリンのクロスをゴール正面にいたサラテがフリーでヘディングシュート。これが見事に決まってインテルはゲームを2-1にしたのだ。今夜に予定されているウディネーゼ対ラツィオ戦を前にして、インテルは55ポイントで暫定3位に順位を上げた。

前半:“ジュゼッペ・メアッツァ”でのセリエA第35節、インテル対チェゼーナ戦。ひじに痛みを抱えているジュリオ・セザルは大事をとって今日のゲームでの出場を断念。ゴールマウスにはカステッラッツィが入った。ケガでサネッティとサムエルは欠場、さらにスタンコヴィッチは累積で出場停止。ストラマッチョーニ監督は、DFラインの中央にルシオとラノッキア、右サイドにマイコン、左サイドに長友を据えた。中盤にはグアリン、カンビアッソ、オビを配し、ワントップのパッツィーニの背後にはアルバレスとスナイデルを据えた。ミリートはベンチスタートとなっている。
キックオフ早々からインテルがアグレッシブなプレーを展開。4分、グアリンが相手のボールを奪い、それをマイコンにパス。マイコンは中央にクロスを出したが、パッツィーニはボールに上手くミートできなかった。7分にはグアリンが強烈なミドルシュートを放つが、アントニオーリにキャッチされる。11分にはチェゼーナも反撃に転じる。サンターナがグラウンダーのシュートを打つが、カステッラッツィが確実にキャッチする。
14分にインテルに最初の大きなチャンス。カンビアッソは、奪ったボールを左サイドの長友にパス。長友はフォン・ベルゲンをドリブルでかわしカットイン、ファーサイドに右足のシュートを打つが、アントニオーリが両手のパンチングでこれを防いだ。
試合の序盤、豊富な運動量と巧みなドリブルでひときわ目立つプレーをしたのはアルバレスだった。アルバレスは17分に左足の強烈なシュートを打つが、わずかに枠を外した。
27分にはグアーナのパスミスにより前でフリーになったマイコンがゴール前のパッツィーニにラストパスをフィードしたが、アントニオーリがタイミングよくこれに反応、パッツィーニのシュートを見事にセーブした。
28分にはアルバレスのパスを受けたルシオが中央突破、シュートを打ったが、わずかに枠を外れた。圧倒的にゲームを支配するインテルは何度となくチェゼーナゴールを襲った。37分にはスナイデル、38分にはパッツィーニと立て続けにシュートを打つが、いずれもアントニオーリの壁を崩すことは出来なかった(スナイデルのミドルシュートは辛うじて弾き出し、パッツィーニのヘディングシュートは手に触れてコーナーに逃げた=もっともこの場面、パッツィーニはオフサイドポジションにあった)。そして、前半終了直前、インテルに先制ゴールのチャンス。マイコンのコーナーキックをラノッキアが頭で流し、そのボールをファーサイドにいたルシオが強烈な左足シュート。そのボールがアントニオーリの顔面を直撃。アントニオーリはしばしグラウンドに横たわっていたが、事なきを得た。1分のロスタイムの後、前半は0-0で終了した。

後半:ハーフタイム時の交代はなし。3分、イアクインタがインテルDF陣の裏に抜け出しシュートを放つが、カステッラッツィがパンチングで防ぐ。7分にはスナイデルがパッツィーニとのコンビネーションでチャンスを掴むが、またしてもアントニオーリに防がれる。
8分にインテルベンチがヒヤッとする場面。抜け出たイアクインタの至近距離からのシュートはクロスバーを叩き、インテルはピンチを免れた。だが、その4分後、チェッカレッリのシュートを防ぐことは出来なかった。右サイドを駆け上がったチェッカレッリが右足でシュート。ボールがわずかにマークに入った長友の体に当たり、コースを変えてインテルのゴールネットを揺らすことになってしまった。インテルにとっては一方的に攻めていた中での失点ということでショックだったはず。だが、インテルにとっての辛い時間は、幸いにして長くは続かなかった。先制ゴールの2分後、アルバレスのパスを受けたオビがエリア周辺から右足のグラウンダーのシュートを打ったが、それが、フォン・ベルゲンの体に当たりコースを変えて、チェゼーナのゴールネットを揺らした。1-1の同点、試合は振り出しに戻った。
そして決勝ゴールは27分に生まれる。縦パスを相手DFラインの裏で受けたミリートが左足でシュート。それをアントニオーリがパンチングで防ぐが、こぼれたボールを今度はサラテがゴール正面から至近距離からシュート。シュートは相手DFにブロックされて、右サイドにこぼれたが、そこでボールを持ったグアリンが絶妙なクロスを中央のサラテにフィード。サラテがフリーでヘディング、チェゼーナゴールネットを揺らした。
2-1と逆転したインテルは、そこからの20分間、リスクマネージングしながら、時間を進ませて、そのままゲームを終わらせた。
インテルはこの試合での勝利で総勝ち点を55ポイントまで伸ばし、今夜行われるウディネーゼ対ラツィオ戦の結果を待ちながら、暫定順位でラツィオとナポリに並んだ。


インテル対チェゼーナ 2ー1
得点者:
後半12分 チェッカレッリ、14分 オビ、27分 サラテ

インテル:12 カステッラッツィ;13 マイコン、6 ルシオ、23 ラノッキア、55 長友;14 グアリン、19 カンビアッソ、20 オビ;11 アルバレス(後半21分、28 サラテ)、10 スナイデル(後半35分、18 ポーリ);7 パッツィーニ(後半15分、22 ミリート)
控え選手:21 オルランドーニ、2 コルドバ、37 ファラオーニ、9 フォルラン
監督:アンドレア・ストラマッチョーニ

チェゼーナ:1 アントニオーリ;77 チェッカレッリ(後半40分、23 ジョコヴィッチ)、28 ベナルアーヌ、25 フォン・ベルゲン、2 ロドリゲス、16 コモット(後半19分、15 マルチーニョ);7 サンターナ、5 グアーナ、18 パローロ;17 ムトゥ(後半30分、45 ロッリ)、9 イアクインタ
控え選手:88 ラヴァーリア、13 ロッシ、17 マロンガ、24 アリゴーニ
監督:マリオ・ベレッタ

主審:アンドレア・ロメーオ(ヴェローナ)
警告:前半42分 ベナルアーヌ、後半17分 サンタ—ナ
退場:後半48分 ベレッタ監督
ロスタイム:前半1分、後半4分

広報部


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