セリエA、インテル対シエナ:2ー1、ミリートがドッピエッタ

ゲーム序盤にダゴスティーノに先制されるも"エル・プリンシペ"が同点弾、そして決勝PKを決める

[ミラノ] アンドレア・ストラマッチョーニのトップチーム指揮3戦目は、ディエゴ・ミリートのドッピエッタでインテルが逆転勝利をモノにした。ダゴスティーノの先制ゴールを喰らったが、インテルはほぼ完全にゲームを支配した。前半終了直前にミリートが同点ゴール、さらに、後半、長友が得たPKをミリートが決めて2-1とした。この日の3ポイントで、勝ち点を48に伸ばした。

前半:セリエA指揮3戦目となるシエナ戦、ストラマッチョーニ監督はDFラインのセンターをルシオ、サムエル、右サイドにサネッティ、左サイドにキヴを据えた。ケガが癒えたアルバレス(2月12日のインテル対ノヴァーラ戦以来の出場)が右のウイングのポジションに復帰、ミリート、サラテとトリデンテを構成することになった。この試合でキャプテンのサネッティはセリエA通産570試合出場を記録。これは歴代3位のディノ・ゾフと並ぶ記録。ちなみに最多出場記録はパオロ・マルディーニの647試合、2位はジャンルーカ・パリウーカの592試合である。中盤はカンビアッソ、スタンコヴィッチ、オビでスタートした。ちなみにインテルのスタメンは全員が外国人選手、一方のシエナは全員がイタリア人である。
キックオフ直後からインテルがアグレッシブに攻撃を仕掛けたが、先制ゴールを決めたのはシエナ。6分、サムエルのボールを奪ったダゴスティーノが抜け出てデストロにパス。デストロのシュートをジュリオ・セザルが足で防ぐ。こぼれたボールをブリエンツァが打ち、これもセザルが防ぐが、さらにこぼれたボールをダゴスティーノがシュート。2回のファインセーブを見せたセザルは3本目のシュートを防ぐことは出来なかった。
先制点を奪われたインテルはめげることなく反撃を開始。17分にオーバーラップしたキヴのクロスをミリートがヘッドで落としたが、カンビアッソがボールに追いつかなかった。その1分後、ミリートがペナルティエリア内で明らかにヴィティエッロに倒されたが、ロメーオ主審はプレーオンを指示した。23分にはミリートのヘディングシュートが相手ゴールネットを揺らしたが、その直前にGKへのチャージがあったということでゴールは取り消された。一方的に攻め続けるインテルは、27分にもミリートがシュートを打ったが、ペーゴロがこれを防いだ。その間、35分には先制ゴールに繋がるミスを犯したサムエルが、ブリエンツァのシュートをブロックして汚名返上する。だが、サムエルはこのプレーで足を痛めベンチに交代を要求。サムエルが退き、長友が左サイドに入り、キヴがセンターに回った。41分には、スタンコヴィッチがアルバレスとの鮮やかなワンツーで相手DFラインを突破したが、シュートはバーの上に大きく外れた。
そして、その1分後、攻めに攻め続けたインテルについに同点ゴールが生まれる。コーナーキックからの一連の動きの中でペーゾリがクリアミス。ペーゾリの蹴ったボールがゴール前にいたミリートの目の前に飛んできたのを、ミリートがヘッドで相手ゴールネットを揺らした。1分のロスタイムの後に前半は1-1で終了した。

後半:ハーフタイム時のメンバー交代はなし。9分、インテルに決定的なチャンス。アルバレスのミドルシュートをペーゴロがハンブル。そのボールにミリートが飛び込んだが、ペーゾリの寄せにコースを消されてシュートは枠を外れた。インテルにとっては本当に惜しいチャンスだった。その1分後、今度はスタンコヴィッチが強烈なミドルシュートを放つが、ペーゴロが確実にキャッチした。勝利への意欲で攻め続けるインテル。ミリートのヒールキックで左サイドに抜け出たオビがクロスをフィード。だが、中にいたカンビアッソがクロスに対応出来ず、チャンスをモノに出来なかった。35分には、エリア内でパッツィーニがペーゾリに倒されるという場面があったが、ここも主審はプレーオンの指示を出した。
だが、その1分後、エリアの左サイドで粘った長友をマンニーニが引きずり倒した時、主審は迷うことなく、PKスポットを指差した。ミリートがPKを決めて、インテルはゲームを2-1とした。ミリートのこのゴールは、シーズン20ゴール目となった。ゲーム終盤、シエナは波状攻撃を仕掛けたが、インテルは1点のリードを守り抜き、勝ち点3をゲット。総勝ち点を48として、順位でナポリに追いついた。


インテル対シエナ 2-1
得点者:
前半6分 ダゴスティーノ、42分 ミリート、後半36分 ミリート(PK)

インテル:1 ジュリオ・セザル;4 サネッティ、6 ルシオ、25 サムエル(前半38分、55 長友)、26 キヴ;19 カンビアッソ、5 スタンコヴィッチ、20 オビ(後半23分、7 パッツィーニ)、18 ポーリ);11 アルバレス(後半31分、22 ミリート、28 サラテ
控え選手:12 カステッラッツィ、9 フォルラン、14 グアリン、23 ラノッキア
監督: アンドレア・ストラマッチョーニ

シエナ:25 ペーゴロ;2 ヴィティエッロ(後半28分、80 コンティーニ)、19 テルツィ、26 ペーゾリ、3 デル・グロッソ;70 マンニーニ、8 ヴェルガッソラ、26 ボルゾーニ(後半18分、14 ガッツィ)、23 ブリエンツァ;10 ダゴスティーノ(後半17分、18 ゴンサーレス);22 デストロ
控え選手:1 ブルキッチ、15 ベルモンテ、17 グロッシ、77 セストゥ
監督:ジュゼッペ・サンニーノ

主審:アンドレア・ロメーオ(ヴェローナ)
警告:前半20分 サムエル、45分 ペーゾリ、後半15分 ヴィエティエッロ、39分 コンティーニ
退場:48分 ペーゴロ
ロスタイム:前半1分、後半3分
観客:46,327人

広報部


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