パオリッロ:「ストラマッチョーニは大きな才能を持っている」

インテル代表取締役は国営放送局RAIのラジオ番組"Radio anch'io Sport"に電話出演し、こう語った

[ミラノ]  ファンの心臓に悪い乱戦の末、5ー4のネラッズーリ勝利で終わったジェノア戦の翌日、インテル代表取締役のエルネスト・パオリッロは国営放送局RAIのラジオ番組"Radio anch'io Sport"に電話出演し、次のように述べた。

「誰もが楽しめた試合だったと思いますが、ちょっとハラハラドキドキでしたよね。しかも、疑問が残る判定が下されたことですし。シーズンが終わったら、これまでウチが受けた9回のPK判定が実際どうだったのか分析して欲しいです。中には、あまりにも軽率な判定があったのでね。ウチだって、文句言いたくなりますよ。私がここで非常に落ち着いて苦情を述べていることは、ウチに対する判定は公平さに欠けるということなのです。軽率にPKを取られるのに、こちらはPKをもらえない。その良い例がナポリ戦でしたよね。あの時は、相手にPKが与えられた場面より、ウチが与えられなかった場面の時の方が、明らかにファウル、明らかにPKだったのです」

「ストラマッチョーニは大きな才能を持っています。ウチの下部組織は、指導者に関しても優れた人材を育成するのです。監督はとても有能ですが、今はあまりプレッシャーをかけないようにして、落ち着いてその手腕を発揮させてあげることが大事です。非常に攻撃的なサッカーを好む監督で、これまで指揮を執ってきたすべてのチームでそうでした。ゲームのイニシアチブを取ることが大事だという考えですが、これは良いことです。彼は数ヶ月の間、素晴らしい感じでプリマヴェーラを指導しました。各選手の長所を見出して、それを生かすようにするのがうまい指揮官です。意志が強くて、実際の年齢よりしっかりしているように思えますね。新鮮なメンタリティーを持っていて、大の勉強家です。彼を監督に選んだことによって、インテルがようやくターニングポイントを迎えるのが願いですね」

ストラマッチョーニ監督が今シーズン良い結果を出した場合、来季も続投することは考えられるのか?と聞かれたパオリッロは、こう答えた。「そうなればいいと思っております。まず、ここからシーズン終了時点まで、彼が自分の価値を発揮出来るようにさせましょう。会長が言った通り、彼が機能すれば、様々な問題を解決してくれることになります。彼は本当に有能なので、続投に値すると思うのですが」

今シーズンのインテルはまだ3位を狙えると思うか?という質問には、パオリッロは「これからの試合で獲得出来る勝ち点を計算すると、数学的にまだ可能性が残されていることは確かです。しかし、上にはたくさんのチームがいるので、ウチはとりあえず1試合1試合をこなしていくことにしましょう」と述べた。

パオリッロは続いて、昨日のゲームでハットトリックを決めたディエゴ・ミリートと、セリエAデビューを果たしたフレディ・グアリンについてコメントした。「ミリートのゴールは嬉しいですね。彼は常に情熱を込めてチームに尽くしてきたので。一生懸命ゴールを狙っても、決めた時は古巣に敬意を表して露骨に喜ぶことを控えました。そんなところも気に入りましたね。グアリンに関しては、期待通りの選手ですよ。故障中だというのは分かってましたが、だからこそ安い移籍金で獲得することが出来たのです。昨日はまだ、90分間のスタミナがなかったですが、良いパフォーマンスを見せたと思います」

今後の計画について聞かれたパオリッロは、次のように語った。「インテルは今後も、紛れもなく競争力に満ちたチームであり続けます。会長はインテルが勝利を手にし続けることを望んでいるのです。今シーズン、年齢的な問題や監督交代の問題が影響したというのはありますが、ラニエリ監督は良い仕事をしたということを強調させてください。我々はラニエリがやってくれたことに感謝していますよ。今後の戦力補強に関しては、ファイナンシャルフェアプレーを忘れないようにしないといけません。でも、ウチは規制に従いながら、競争力のあるチームを作っていきたいと思います」

広報部




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