セリエA、キエーヴォ対インテル:0ー2

終了間際にサムエルとミリートが素晴らしいゴールを決め、ネラッズーリは勝利を手中に。

[ヴェローナ] "マルカントニオ・ベンテゴーディ"スタジアムで行われたセリエA・2011ー12シーズン第27節、キエーヴォ対インテル戦は0ー2の結果で終わった。ネラッズーリはキエーヴォの堅い守りに得点を奪えず苦しんだが、後半の42分にコーナーキックのボールをサムエルがヘッドで決めて先制。さらに試合終了間際にはサネッティの絶妙なクロスにミリートがヘッドで合わせて勝利を決定付けた。リーグ戦7試合連続での勝ちなしという負の連鎖に終止符を打つと同時に、クラブ創設の104回目の誕生日を勝利で祝った。

前半:ラニエリ監督はこの日、故障の癒えたマイコンを右サイドバックに、長友を左サイドに、そしてルシオとサムエルでセンターコンビを形成した。中盤はサネッティ、スタンコヴィッチ、ポーリ、トップ下にスナイデル、2トップはフォルランとミリートで構成した。
試合開始直後攻撃に出たのはキエーヴォ。2分、ルシアーノのセンタリングをサムエルが前でカット、コーナーに逃げる。その1分後、今度はスタンコヴィッチがミドルシュートを試みるが、アンドレオッリの体に当たりボールはゴールラインを割った。その直後、再びスタンコヴィッチがシュートを放つが、ソレンティーノにキャッチされた。
14分、スナイデルのコーナーキックをファーサイドでルシオと競り合ったアチェルビがハンド。主審は迷わずPKスポットを指示した。PKを蹴るのはミリート。ミリートはボールを中央に蹴ったが、ソッレンティーノは体を残してセービング、インテルは絶好の先制チャンスを逃した。圧倒的に攻め続けるインテルは19分にも決定的なチャンスを作る。ボックス左サイドでフォルランからのパスを受けたスナイデルが右足でファーポストを巻くようなシュートを放つ。これが、クロスバーを直撃、インテルはまたしても貴重なチャンスを逃した。
27分にはマイコンからパスを受けたサネッティがエリア内に侵入したが、アンドレオッリに封じ込められた。さらにその1分後、後方から走りこんだスタンコヴィッチが、右からのクロスを右足の太ももでストップ、ボールの落ち際を左足でシュートしたが、ボールはわずかに枠を外れた。40分にもインテルにチャンス。コーナーキックのボールにスタンコヴィッチが頭で合わせ、さらに、セカンドボールにもアクロバチックなシュートを試みたが決まらず。そして、前半終了間際にインテルは初めてのピンチを迎える。右サイドを抜け出たペリシエがポスト近くでシュート。ジュリオ・セザルとルシオがシュートに対応、辛うじて失点を防いだ。ペリシエはルシオに押されたと抗議したが認められなかった。その直後、スナイデルのエリア周辺からシュートに対して、サンマルコが明らかに両手でブロックしたかのように見えたが、主審のマッツォレーニはこれを流した。前半は1分間のロスタイムの後、0-0で終了した。

後半:ハーフタイムでの選手交代はなし。7分にインテルに得点機があった。スナイデルが左サイドからエリアに入りファーサイドにクロスをフィード。ポーリが足を伸ばしたがわずかに届かず。勝ち点3を狙うインテルは執拗に攻めを続ける。10分、スナイデルがエリア周辺からのフリーキック。ボールはほんのわずか枠を外れた。12分にはマイコンがパワフルなドリブルで相手選手2人をかわしエリア内に突入、だが、シュート直前にアチェルビに寄せられ、シュートを打つには至らなかった。16分、ディ・カルロ監督が最初のカードを切る。サンマルコに代えてダイネッリを起用した。26分にはラニエリ監督が1枚目のカードを切る。フォルランを下げてパッツィーニをピッチに送り込む。一方、ディ・カルロもルシアーノに代えてヘテマイを起用する。さらに32分にはキエーヴォは最後のカードを切る。ペリシエに代えてモスカルデッリがピッチに上がる。
34分にはエリア周辺左サイドでのフリーキックをブラッドリーが狙ったが、枠を外した。ラニエリ監督は39分、この日最高の働きを見せていたポーリを下げてカンビアッソをピッチに送り込んだ。その1分後、マッツォレーニ主審はジャッジに不服の態度を見せたディ・カルロ監督を退席処分にした。41分にはまたしてもインテルに決定的なチャンス。エリア周辺正面からのスナイデルのフリーキックをソッレンティーノはキャッチ出来ず。ボールが前にこぼれたところにカンビアッソが飛び込んだが、左足で蹴られたボールは無情にもクロスバーの上に外れた。
何度となくチャンスに決めることが出来なかったインテルについに先制ゴールが生まれる。42分、スナイデルの右からのコーナーキックに、サムエルがタイミングの良いジャンプで、ヘッドで合わせる。サムエルの狙い済ましたヘディングシュートがキエーヴォのゴールネットを揺らし、インテルに待望の先制ゴールが生まれた。
さらに試合終了間際の45分、インテルにダメ押し点が生まれる。右サイドをドリブルで突破したサネッティが絶妙なクロスを中央にフィード。ファーサイドに飛び込んできたミリートが抜群のタイミングで、これをヘッドでキエーヴォのゴールネットに叩き込んだ。試合は2分間のロスタイムの後に終了。インテルはキエーヴォを0-2で破り、勝ち点を40ポイントに伸ばした。


キエーヴォ対インテル 0-2
得点者:
後半42分 サムエル、45分 ミリート

キエーヴォ:54 ソレンティーノ;21 フレイ、3 アンドレオッリ、15 アチェルビ、93 ドラメ;10 ルシアーノ(後半26分、56 ヘテマイ)、16 リゴーニ、6 ブラッドリー;7 サンマルコ(後半16分、29 ダイネッリ)、77 テレオ;31  ペリシエ(後半32分、9 モスカルデッリ)
控え選手:1 プッジョーニ、12 チェサル、8 クルサード、23 パロスキ
監督:ドメニコ・ディ・カルロ

インテル:1 ジュリオ・セザル;13 マイコン、6 ルシオ、25 サムエル、55 長友;4 サネッティ、5 スタンコヴィッチ、18 ポーリ(後半39分、19 カンビアッソ);10 スナイデル、9 フォルラン(後半26分、7 パッツィーニ)、22 ミリート
控え選手:12 カステッラッツィ、20 オビ、26 キヴ、28 サラテ、37 ファラオーニ
監督:クラウディオ・ラニエリ

主審:シルヴィオ・パオロ・マッツォレーニ(ベルガモ)
ロスタイム:前半1分、後半2分

広報部


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