パロンボ:「運というのは自分たちで作るもの」

インテルチャンネルの試合前日インタビューで、アンジェロは「アンラッキーだと思い込むのは間違い」と発言

[アッピアーノ・ジェンティーレ] インテルチャンネルの試合前日インタビューコーナー、"A tu per tu"の今日のゲストは、アンジェロ・パロンボ

ナポリ遠征の準備は万全なのかな?

「そうですね。僕らにとって決して最高の時期とは言えないですが、準備は出来ています。ここのところ、ナポリはビッグクラブを相手に素晴らしい結果を出しているので、インテルにとって非常に難しい試合になると思います」

選手というのは、敗戦の後はすぐまたピッチに上がってリベンジを果たしたいものなんだよね。

「それがサッカーの良いところです。負け試合の後にすぐに巻き返すための機会があるわけですからね。でも、敗北が結構こたえることもあります。高額の報酬をもらっているプロとは言え、僕らだってみんなと同じの生身の人間なんだし、落胆が吹っ切れなくて次の試合に尾を引いてしまうということもあるのです。でも、インテルは立ち直るための力を持っています。ナポリ戦はそれを立証するための機会だと思いますね」

クラウディオ・ラニエリ監督は、大舞台での試合は一段と闘志を掻き立てると発言したよね。現にマルセイユ戦のインテルは良いプレーを見せた。けど、土壇場でああなっちゃったんだよね………。

「僕が思うには、インテルは最高の試合をやりました。マルセイユは15試合も負け無し状態が続いていたそうですが、デシャン監督も認めた通り、ドローが最も公平な結果だったのだと思います。いや、もしかしたらインテルが勝ってもおかしくなかったと思いますね。僕らの方がチャンスをたくさん作りましたし。こういう試合がより大きな刺激になるというのは確かですが、僕らは今、相手が誰だろうと、この状況から抜け出すようにしないといけないのです。すでにかなりの勝ち点を失っているわけだし、これ以上失わないようにしないと」

パロンボ君は当時いなかったけど、シーズン前半戦のナポリ戦はレフェリーのミスが目立つ試合だった。コッパ・イタリアでも、向こうにPKが与えられて、インテルに与えられなかったことが試合の流れを決定づけたよね。こういう面でもリベンジを果たしたい、という意識は選手にあるのかな?

「まあ、レフェリーのミスジャッジだったり、相手選手との言い合いだったりで、自分の中に引っかかるものが残る試合というのはありますね。その相手と再び対戦する時は、一段と気合いを込めて臨みたい気持ちになるので、それはそれでポジティブなことだと思います。いずれにせよ、今のインテルは相手が誰なのかに関わらず、1試合1試合に集中していくことが大事なのだと思いますね」

ナポリ対インテル戦は、"サンプドリア色"が強い試合だね………。

「サンプ時代の同僚に再会するのは嬉しいです。何よりも、みんな素晴らしいキャリアを送っていることが嬉しいですね。マッジョ、カンパニャーロ、そして他にも、とても良い選手に成長していっている仲間が大勢いるので」

インテルでの居心地は?

「とても良いですね。すでに『いい加減にしろ』と言われるぐらい、みんなと打ち解けていますよ(笑)。僕はジョークとかが好きなタイプなのでね。僕がすぐに馴染めるようにしてくれたチームメート、会長、監督に感謝しています」

インテルが再び勝てるようになるには、少しばかりのツキも必要なのかな?

「僕が思うには、人生における幸運や不運というのは、自分自身で作るものなのです。自分たちで運を呼ぶようにしないといけないのです。『自分はアンラッキーだ、ツイていない』と思い込み続けるのはよくありません。僕自身、前はこの間違えを犯していたので、よくわかっているつもりです。僕らはとにかく、プレーすることだけに集中しましょう。サッカー選手だけではなくて、アスリート全体に対して言えることですが、良いパフォーマンスのために最も重要なのは精神面です。だから、僕らはまず何よりも平静さを取り戻さないといけません。戦力は揃っているチームなんだし、他はなにも要らないと思いますよ」

広報部



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