ラニエリ:「モラッティ会長はさらなる勝利を目指している」

人気スポーツニュース番組"La Domenica Sportiva"にゲスト出演した指揮官の発言、パート2

[ミラノ] 老舗スポーツ番組"La Domenica Sportiva"にゲスト出演したクラウディオ・ラニエリ監督は、先日のボローニャ戦でマッシモ・モラッティ会長が試合途中でスタジアムを後にした事件について、こう述べた。「とても残念なことだったので、私は試合後にまず最初にモラッティ会長に謝ったのです。会長はこのチームに莫大な金額を注ぎ込んでいるということを忘れてはいけません。会長は先日、さらなる勝利を目指すために、これからも投資し続けるつもりであることを私とチームに宣言しました。何としてでも勝ち続けたい、という意欲を語ってくれたのです。監督の私に言わせれば、色々な問題で1シーズンがうまくいかないことはあっても、このチームとクラブはとても健全で強いことは確かです」

スナイデルの起用法について聞かれたラニエリは「彼が問題ではありません。ひとつの解決法なのです」と答えた。「しかし、調整が必要です。彼がいない時にチームは良いバランスを見出していたのは事実ですが、インテルの監督であるからには、私にはクオリティの高い選手を組み込むようにする義務があると思っています。ただ、それによってチームが非常に苦しんでいるのは隠せません。難しい決断を取らなくてはいけないでしょう。私は以前、こういったカンピオーネをバランスが取れたチームに組み込むのは楽しみであると同時に難しいことだろうと言いましたが、現にチームは今、問題に直面しているのが事実なのです」

ハビエル・サネッティとエステバン・カンビアッソを筆頭に、今のインテルのベテランの存在についてコメントを求められたラニエリは、次のように語った。「彼らは素晴らしい選手です。カリスマ性に優れていて、プライドを賭けてプレーする選手ですし、まだやれることはたくさんあります。私は他に据える選手がいないから彼らを使っているわけではなく、チームを引っ張ることが出来る存在だからこそ彼らを起用するのです。良い結果が出ないとなると、まず彼らが批判されることには賛成できませんね」

常にクラブのサポートを感じていると言うラニエリは、冬のメルカートに不満はないと述べた。「私はサイドMFが獲得出来たら嬉しいと言いましたが、それが不可能だったのならそれはそれでいいです。何も言うことはありません。我々はチアーゴ・モッタを手放したくなかったので、今シーズンいっぱいは残ってもらうように本人を説得することが出来たと思っていました。でも、やっぱり移籍させてくれとごね始めましてね。モチベーションがない選手を無理矢理引き止めても仕方ないと思いました。ナポリ戦で彼を起用した時、彼はPKのファウルをしてしまいました。私はここでプレーすることを望む選手だけにいて欲しいですよ。貴重なカンピオーネがいなくなって非常に残念なのは事実ですが、これでいいのです」

最後に、インテル指揮官はマルセイユ戦に向けて、こう語った。「私が前から言っている通り、大事なのは相手のネームバリューではなくて、対戦する時点での両チームの状態がどうであるかなのです。インテルは今、何をやってもうまく行かない状態です。一方、マルセイユは11月23日から一度も負けていません。テクニックに富んだ選手が揃っているし、フランスのチームですが、"イタリアンスタイル"の監督を持ったチームなので、要注意ですね」

広報部


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