ラニエリ:「私とクラブの間に距離を感じたことはない」

指揮官は国営放送"RAI"の老舗スポーツ番組"La Domenica Sportiva"にゲスト出演した

[ミラノ] 国営放送"RAI"の老舗スポーツ番組"La Domenica Sportiva"にゲスト出演したクラウディオ・ラニエリ監督は、インテルの現状について次のように語った。「何も隠すことはありませんし、正直に語るべきだと思います。我々は決して良いカンピオナートを送っているとは言えません。7連勝をやり遂げましたが、その後チームはちぐはぐな戦いをすることになってしまいました。謙虚に現状を受け止めるようにして、再び良い結果を出せるようにしないといけません。まずマルセイユとの対戦で立ち直って、良い形でシーズンを終えたいと思います」

「このチームはここ数年間で常に力を出してきました。これだけ走り続けてきたチームをさらに走らせるわけにはいきません。いずれにせよ、現時点で欠けているのは走力ではなくて集中力なのです。前はあった集中力が、今はないのが問題です。敗戦が続くのは苦しいですが、苦しければ苦しいほど集中力が減っていくものなのです」

インテル副GMのステファノ・フィルッキも監督に同行して番組に出演したが、ラニエリは自身とクラブフロントの関係についても語った。「クラブやモラッティ会長と私の間に距離を感じたことはありません。会長やマルコ・ブランカTD、ピエロ・アウシリオSD、そしてすべてのスタッフと完全に意気投合しています。今、みんなで一緒に必死になって解決法を見つけ出そうと努力しているところです」

これからチームのどういう面に集中していくつもりかと聞かれたラニエリは「チームの団結心と反撃したいという気持ちに賭けたいと思います。それに、彼らのプライドが決め手になると信じています。インテルの選手たちは偉大なカンピオーネなので、負けることはとても辛いのです。栄光のチームのメンツを失うことになるので、耐えられない辛さなのです。我々の次の試合はヨーロッパの舞台での対戦ですが、良い結果を出すための要素はすべて揃っています。自信を取り戻すことだけが必要なのです。戦力は揃っているし、ガッツもある。それを世間に見せつけるようにするだけですね」

「水曜日のマルセイユ戦ではシステムを変えるつもりかって?システムが問題になっているとは思いません。ボローニャ戦で喫した3失点を見ても、システムとは何も関係ないことが明らかです。 あの試合でのジュリオ・セザルを批判する意味はまったくないですが、彼は1度もセーブをしていません。最近は、相手がシュートするたびにゴールになってしまうのです。一方、我々が打つシュートはなかなか相手ゴールに入りません。とにかく、ここのところの困難に打ち勝つようにしないといけないのです。選手たちには、苦境に立ち向かう時こそ、チームの本当の底力が見えてくるんだ、と言いました。荒波を乗り越えられる能力を持っていることを見せないといけないのです。サッカーは、人生を比喩したようなものなのです」

広報部


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