ラニエリ:「会長とファンに謝るしかない」

「特殊な時期だが責任を持って、一段と団結して解決法を見つけ出すようにしよう」

[ミラノ] 「インテルはどうしてしまったのかって?我々の可能性に合ったパフォーマンスを見せていないことは明らかです。特殊な時期ですが、責任を持って、会長と我がファンに謝るしかありません。0ー2まではファンも応援し続けてくれたのですが、3点目を許した時点で当然、ブーイングの嵐になりましたね。相手のチャンスがすべてゴールになってしまう感じでした。2分で2失点を喫したわけですからね。我々は、さらに団結するしかありません。みんな、10キロの重荷を背負ってプレーしているようなものです。今夜は困難な試合になることは予想していましたが、これほどまでになるとは思っていませんでした」。ボローニャ戦終了後、クラウディオ・ラニエリ監督は"Sky Sport"のインタビューでこう語った。

こうなっては、来週の水曜日のチャンピオンズリーグ戦がアウェーなのはインテルにとって良いことなのではないか?と聞かれたラニエリは「そうかも知れませんが、分かりません」と答えた。「今、重要なことはみんなで話し合って、分析して、なぜ相手の最初のチャンスでゴールを許してしまうのかを分かるようにすることです。素晴らしい攻守のバランスとコンパクトなサッカーが出来ていたのに、今はそれがなくなってしまったのです」

戦術の変更が多すぎたのではないか?という指摘に対し、ラニエリは次のように述べた。「それが悪影響をもたらしたというのもあるかも知れませんが、その都度、状況に合わせるつもりでやったことです」。辞任を検討しているのかと聞かれた指揮官は「それどころか、みんなで一体となって解決法を見つけ出したいと思っています」と、戦い続ける意志を示した。

「スナイデルはトップの背後で動くのが本来の仕事ですが、チームが機能していない時は、サイドに寄るように指示するのです。私は、チーム全体を調整するようにしないといけませんからね。0ー2の時点でもう1人トップを投入するべきだった?家が崩れ落ちている時に、かわらを増やしても意味がないことなんですよ。今夜みたいに試合が傾いてしまうと、何もかも難しくなるものなのです。ともあれ、我々は諦めないですよ。明日みんなで話し合って、適切な解決法を見つけ出すようにします」

ラニエリ監督は引き続き"Mediaset Premium"のインタビューに応じ、モラッティ会長が試合終了を待たないでスタジアムを後にしたことについて、こうコメントした。「会長はインテルの第一のファンですが、他のファンと違ってチームにブーイングを向けるわけにはいきません。会長も我々と同じように悔しさでいっぱいですから、試合が終わる前に席を立ったのでしょう。先ほども言いましたが、会長、そしてすべてのファンに謝罪しないといけません。チアーゴ・モッタの放出がこの状況を生んだのかって?選手一人がいなくなったからって、こんなことになりません。我々は前向きに練習に打ち込んで、マルセイユで良い試合をやるようにしましょう。我が会長、我がファンに再び信頼してもらえるようにね」

"メアッツァ"のスタンドからモウリーニョ・コールが湧き上がったことについて、ラニエリは「インテリスタがジョゼ・モウリーニョを忘れないのはもっとものことです」と語った。「私はまったく気になりませんでしたよ。モウリーニョはインテルに偉大な結果をもたらしたわけですから、ファンは彼のことを永遠に忘れてはいけないのです。ただ、彼はもうこのチームの監督ではないわけだし、現在のインテルは当時とは違うチームで、今は苦難の時を過ごしているのです。この苦難を乗り越えるには、ファンのサポートも必要なのです」

広報部



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