[アッピアーノ・ジェンティーレ] インテルチャンネルの試合前日インタビューコーナー"A tu per tu"の今日のゲストは、ジャンパオロ・パッツィーニ。
インテル対ボローニャ戦前日の"パッツォ"の発言をどうぞ。
シーズン前半戦のボローニャ戦は、クラウディオ・ラニエリのインテル監督としての初陣だったんだよね。あの試合で君は"パッツィーニらしくない"ゴールを決めたっけ。
「確かに、エリア外からのミドルシュートだった。"クチュ"から受けたボールを、トラップして蹴ったんだ。ラニエリ監督の初試合だったし、冴えない試合が続いていたんで、みんな良い結果を出したい気持ちでいっぱいだったのさ。今の状態にちょっと似てるよね。だからこそ、明日は良い試合にするのが大事なんだ」
パッツィーニのゴールで良い結果に?
「フォワードにとってゴール決めるのは非常に大事なことだけど、何よりもチームが勝つこと、結果を出すことが大事な時があるからね。もちろん、前の俺みたいにちょくちょく得点出来るようになればもっと嬉しいさ。でも、まずはチームが良いゲームをやって勝利を手にすることが願いだよ。来週水曜日のチャンピオンズリーグ戦に向けて、自信を与えてくれる効果もあるだろうしね」
不振の今、君たち選手の心境はどうなんだい?新聞には色々なことが書かれているけど、君たちとしてはピッチに立って自分たちの真価を見せつけたいという気持ちが強いのかな?
「俺がもっと若かった数年前、新聞の批評なんかが気になることはあったね。今はもう、気にしていないよ。外野がなんて騒ごうと、俺たちは落ち着いてプレーすることが大事。だって、2週間前はみんな、インテルはスクデット争いに参戦するチームだと言っていたのに、今の記事を読むと、選手を総入れ替えするしかないチームだ、って書いてあるしね。これもサッカーの世界の一部だってことで、意識しないようにしてるよ」
ボローニャはノヴァーラみたいに守備を固めて、前線のディ・ヴァイオへのロングフィードに賭けるというサッカーを狙っていると思うかい?
「インテルと対戦するチームはみんなそうするからね。彼らの考えは分かってるよ。そういうサッカーをやらないのは、トップのビッグクラブだけさ。その他のチームは10人、11人で守備を固めて、カウンターを狙うんだ。ノヴァーラはそうやって、唯一のチャンスでゴールを決めた。先制されると厳しくなるから、明日は絶対にカウンターを許さないようしないといけないね」
ボローニャには、マルコ・ディ・ヴァイオという名選手がいるし。
「彼は偉大なフォワードだよ。いいキャリアを送って、たくさんのゴールを決めた選手だ。一番すごいと思うのは、彼の歳でもしっかりとゴールを量産してコンスタントに結果を出せていることだね。これは、彼が常に高いプロ意識を持ち続けたアスリートだという証拠だから、称賛に値すると思うよ」
統計によれば、君はインテル入団以来、ほぼ2試合ごとに1ゴールを決めている。今は数試合も決めていないわけだけど、ぼちぼち流れを変えないとね………。
「確かに、残念に思ってるよ。良い感じでスタートを切ったんだけど、ここにきて平均得点率を下げちゃってるからね。でも、チームが全体的に機能しない時は、個人も輝かないこともあるんだ。個人が機能しなければ、チームが調子悪いのと同じでね。とにかく、頑張って得点率をもっと上げていきたいと思ってるよ」
明日はディエゴ・ミリートがいないということによって、前線での"パッツォ"の存在が一段と重要になるわけだね。
「誰が起用されるかにもよるけど、ワントップで行くのとツートップで行くのとは、ずいぶん違うからね。チームがうまく順応するのが大事だと思う。いずれにせよ、ゴール前でのチャンスをすべて生かすようにしたいよ」
広報部