モラッティ:「信頼関係、ハードワーク、若手を基礎に」

ソンマ・ロンバルド市を訪れた会長は現地インテルクラブのイベントでこう語った

[ミラノ] 月曜夜、マッシモ・モラッティ会長は父・アンジェロが生まれ育ったソンマ・ロンバルド市(ヴァレーゼ近郊)のインテルクラブ主催のイベントに出席し、地元ファンと交流した。

「ソンマ・ロンバルドは父の故郷なので、私にとってこの町に来るのはいつだって心温まることです。ウチは最下位チームに敗れてちょっと苦しい時ですが、今日はここに来て和むことが出来ました」。モラッティ会長はこう述べて、集まったインテリスタへの挨拶スピーチを始めた。

「もちろん、今の状況に私は満足しているとは言えません。しかし、これは多くのタイトルを手にしたチームです。すべてのタイトルを獲ったと言っても過言ではないです。これは、チームがうまく機能したことを示す他、特に素晴らしい能力を持った選手が揃っていることを表しています。我々はこういった名選手のプレースタイルに馴染んでしまったので、後継者を見つけるのは簡単なことではないのです。同じレベルとクオリティを保証してくれる選手でないといけないし、出来ることだったら、今のカンピオーネがそのまま若返ったような選手が欲しいわけです。でも、少しずつパーツを代えていく中、すぐに以前と同じような高性能を得るのは難しいことなのです。焦らずに、落ち着いて物事を進めていく必要があるわけですが、そういった状況で不振の時期があるというのも、やむを得ないことなのです。今がそういう時期ですが、シーズン序盤もそうでした」

「今の状態はある種、思い通りに行かなかったシーズン序盤が尾を引いているというのもあります。最初は、新体制が思い通りの刺激を与えてくれるだろうと誰もが期待していたわけですが、そうなるどころか逆効果になってしまいました。 シーズン途中で体制を変えることになりまして、それが確実に良い結果を生み出したというのもあります。とは言え、途中からチームの指揮を執る者にしても、難しいのは分かります。クラウディオ・ラニエリ監督はとても良い人で、最初は戸惑ったものの、その後はチームの士気を高めて良い結果を出すことに成功しました。そしてここにきて、ちょっとした不運が加わったのです。ローマ戦は不運は関係なく、あれは最低の試合だっただけですがね。ノヴァーラ戦は、かなりツキがなかったというのもあると思います。パレルモ戦も、ある種同じことが言えますね。ラニエリ、およびチームは、運に助けられたという部分がないです。でも、それが我々の計画を変えるということもないですね」

「シーズン終了時点で、インテルファンが何らかの喜びを得られるようにするため、我々は毎日努力を積み重ねています。現時点での喜びは本当に少ないですからね。そして、シーズンが始まる前は良いと思っていたこのチームをどうやって強化していくか、これについて集中しているのです。私自身、このチームは悪くないと思っていましたが、実際はそうではないということが判明されましたからね。若手を取り入れて進化していく、これからのチームに期待がかかります。しかし、若手と言っても、すでにタイトルを手にしているような経験を持つ選手で、インテルファンのプレッシャーに耐えられる人材が必要です。我々インテリスタは、なんたって難しいですからね。我々をファンに持つには、それなりに強固な性格でないといけないのです」

「クラブはこういった要素をすべて検討して、新しいものを作ろうとしているのです。それは、私が抱く大望に相応しいものでないといけません。私の大望とは皆さんとまったく同じで、インテルが再び勝つようになって、これまで以上に勝ちまくるようになることです。これまでの結果に一切満足することなく、大いなる野心を抱いて進み、再びナンバーワンの座を取り戻すのです。我々は他クラブとは違います。我々は大きな目標を得ても、さらに向こうにある新たな目標を狙いたがるのです」

「満足を得られない分、インテリスタの人生は平静ではありません。従って、私は皆さんに穏やかな将来を約束することは出来ないです(笑)。でも、激しい波立ちの中、新たな栄光に向かって勇ましく進んでいくということは、間違いなく約束出来ます」

広報部


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