"コリエーレ・デッラ・セーラ"紙、モラッティ独占インタビュー

会長はファビオ・モンティ記者の質問に答え「私は再び勝てるようになることを誰よりも望んでいる」と発言

[ミラノ] 2005年に始まった勝利のサイクルから、最近のレッチェ、ローマ、ノヴァーラ相手の敗戦まで。インテルの会長であり、一番のファンであるマッシモ・モラッティは、"コリエーレ・デッラ・セーラ"紙のファビオ・モンティ記者のインタビューに応じ、すべてのインテリスタが抱いているだろう疑問に答えを出した。

会長の完全一問一答は下記の通り。


ロベルト・マンチーニは昨日、『長年にわたって勝ち続けたチームは、何もかもうまくいかないシーズンに出くわしてもおかしくない』と発言しました。 これは正しい意見なのでしょうか?

「賢い見方かも知れませんね。ノヴァーラ戦は、すべてが思い通りに行ったとは言えません。もちろん、偉大な試合ではなかったことは認めます。でも、レッチェ戦やローマ戦よりは良かったですね。パレルモ戦に関しては、以前も言いましたように、すでに手にしていた勝利を投げ捨ててしまったのです」

落胆と不安、どちらが強いですか?

「サン・シーロで負けた後は、嬉しいわけはありません。しかし、私はこのチーム、この選手とテクニカルスタッフへの信頼を失っていません。まだ重要な目標が残っているわけだし、諦める理由はひとつもないと思います。カンピオナートにしても、チャンピオンズリーグにしても、シーズンはまだ長いのです。特に困難が続いたシーズンだからこそ、常に全力を尽くしていかないといけないのです」

クラブ、およびチームの規模の縮小計画が進められているというのは本当ですか?

「それはまったくありません。経営上でのいくつかの面を整理する必要があっただけです。クラブの経営を固める理由は色々とありますが、中でも、UEFAが定めたファイナンシャルフェアプレーを決して甘く見てはいけません。厳しい規則なのです。それはともかくとして、私は誰よりも、再び勝てるようになることを望んでいます。早くそうなるように、努力を惜しまないつもりです。はっきり言えば、目標はいつもと変わらず、インテルの過去に相応しい未来を築くことです。私は過去の栄光をよく知っていますので」

エトオやチアーゴ・モッタの放出は、ファンにとって非常に辛いものでしたが………

「私だってインテルのファンであるつもりですよ。選手が放出されたのは、その選手を残留させるための条件がなくなったからなのです。いい加減な姿勢でやったことは何一つありません。むしろ、その時その時のニーズを重視して動いているのです」

選択ミスを犯したと思うことはありますか?

「私、またはクラブが何かの決断を間違ったことはあるかも知れません。しかし、それほど多かったと思わないし、そんなに深刻なミスでもなかったと思っています。サッカーは数学ではないので、論理上では正しいはずの強化計画が予想通りの結果を出さないことがあるのは分かっています。以前、獲得した選手数人が異常なスピードでチームに馴染んだので、それが普通だと思い込んでしまったというのが問題ですね。今は、もう少しの忍耐力が必要とされているのです。新加入選手がチームのメカニズムに溶け込むのを待って、長い目で見て評価するべきなのです」

日曜日、サン・シーロのファンが怒りを露わにしたことには驚きましたか?

「スタジアムに来る人は、心境を論文にまとめるわけにはいかないですからね。私は数年前にタイムスリップした感じでした。しかし、サッカーは常に将来に目を向けることが大事です。我々は2005年6月から2011年5月まで、常に何かしらのタイトルを手にし続けました。私はしかし、これで満足するつもりはありません。また勝ち始めたい気持ちでいっぱいなのです。とは言え、現時点で最も危険なことは、焦って一気に何もかも変えようと思うことなのです」

広報部


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