セリエA、インテル対ノヴァーラ: 0ー1、ネラッズーリは敗北

前半にポーリが相手エリア内で明らかなファウルを受けたが、PKは与えられず

[ミラノ]セリエA・2011-12シーズン第23節、インテル対ノヴァーラ戦は0-1でアウェーのノヴァーラが勝利を手にした。前半はファウルばかり目立って見所が少ない試合。主審のルッソ氏の判定にも疑問が残った。ガルシーアがポーリを倒した場面はPKと判定されて然るべきもの。さらに、前半終了間際、チェントゥリオーニがカンビアッソとスタンコヴィッチを連続して倒した場面も、PKと判定されてもおかしくなかった。後半は、55分にルシオのシュートがGKにキャッチされたところから相手のカウンターアタックが始まった。エリア周辺の右サイドでカットインしたカラッチョロが左足でファーポストを巻くようなシュートを放ち、これがジュリオ・セザルの背後のゴールネットを揺らした。80分にはラドヴァノヴィッチが2枚目のイエローカードをもらって退場。数的に有利になったインテルは、積極的な攻撃を仕掛けた。試合終了間際の88分、スナイデルの放ったシュートがクロスバーを叩くという不運。さらに、93分にはゴール前でパッツィーニが強烈なシュートを放つが、これは相手GKの正面を突いてゴールならず。結局、インテルはホームでの手痛い敗戦を喫することになった。

前半:対ノヴァーラ戦、マイコンを累積、サムエルをケガで欠いたラニエリ監督はDFラインの中央をコルドバ、ルシオのコンビで形成、右サイドにサネッティ、左サイドにキヴを据えた。中盤はスタンコヴィッチ、カンビアッソ、ポーリの3人、1トップのミリートの背後にアルバレスとスナイデルを据えた。カンピオナートでのインテル主催のノヴァーラ戦は1955-56シーズン、1955年9月18日以来の試合となる。一方、ノヴァーラはケガのマスカーラに代わってジェダが入り、カラッチョロとの攻撃コンビを形成した。
最初の得点チャンスはインテル。6分に、左サイドをオーバーラップしたキヴが中央のポーリにクロスを出そうとしたが、ノヴァーラGKのウイカニが前に出てボールをキャッチ。9分には、カンビアッソとアルバレスのパス交換からスナイデルへのパスがフィードされたが、これも、ウイカニが前に出てキャッチ。13分には、アルバレスとスタンコヴィッチがワンツーで突破を図ったが、相手DFがこれをコーナーに逃げる。18分にはスタンコヴィッチからのパスを開いて受けたミリートが中央で待つアルバレスに相手DFの股抜きのクロスをフィードするが、リスッツォがこれをブロック、コーナーに逃げる。22分にはカラッチョロがヘディングシュートを打つが、ジュリオ・セザルが簡単にキャッチする。25分には左サイドでのキヴとスナイデルが巧みなコンビネーションでチャンスを作る。ワンツーで抜け出したスナイデルがクロス気味のシュートを放つが、ウイカニが辛うじてこれをセーブする。29分にはノヴァーラがカウンターアタック。インテルDFの背後に抜け出たカラッチョロがGKと1対1になるが、セザルが前に出てボールを奪う。微妙なタイミングでの飛び出し。ひとつ間違えば、PKを取られるシーンでもあった。35分にはエリア周辺でポルカーリがファウル。フリーキックをスナイデルが蹴るが、壁に入ったカラッチョロにブロックされる。そして、問題は36分でのプレー。右サイドからのアルバレスのグラウンダーのクロスにポーリが対応。シュート体勢に入った瞬間、ガルシーアの右足が明らかにポーリの足を払ったかのように見えたが、主審のルッソ氏はファウルを取らなかった。インテルにとっては、不運としか言いような場面だった。前半終了間際にもノヴァーラのエリア近くでチェントゥリオーニがカンビアッソとスタンコヴィッチを連続して倒すという場面があったが、これもルッソ主審は流した。レフェリーの不可解な判定により、前半は0-0で終わった。

後半:ハーフタイム時、アルバレスに代わってパッツィーニがピッチに上がる。7分、インテルがチャンスを掴む。カンビアッソの鮮やかなヒールパスを受けたミリートがモルガネッラをかわして右足でシュートを打つが、ウイカニにキャッチされる。10分にはルシオがゴールに迫った。スナイデルのクロスにアクロバチックな体勢からシュートを試みるが、これもウイカニにキャッチされる。そして、次の瞬間、ノヴァーラのカウンターアタックが始まる。背後が薄くなったインテル相手にハーフウェーライン近くでジェダがボールをキープ。サイドチェンジのボールがカラッチョロに渡る。カラッチョロはキヴをかわしてカットイン、左足でファーポストを巻くようなシュートでゴールネットを揺らした。
リードを許したインテルは、さらに積極的な攻撃を仕掛ける。ルーズボールを拾ったスタンコヴィッチがミドルシュートを打つが、バーの上にわずかに外れる。17分にはポーリに代わってフォルランがピッチに上がる。インテルの一方的攻撃に対してカウンターアタックを狙うノヴァーラ。29分にはノヴァーラに追加点のチャンスが生まれる。リゴーニのクロスにカラッチョロが合わせたが、ジュリオ・セザルがわずかに速くボールに反応、インテルは事なきを得た。右ウイングのポジションで起用されたフォルランは、2回連続してミドルシュートを試みるが、2本ともバーの上に外れた。一方、34分にはモルガネッラが強烈な左足のミドルシュートを放つが、ジュリオ・セザルがパンチングでコーナーキックに逃げる。35分にはラドヴァノヴィッチが2枚目のイエローカードをもらって退場。数的に有利になったインテルは、39分にはスタンコヴィッチ、41分にはスナイデルが強烈なシュートを放つが、いずれも枠を突くことはなかった。インテルにとって惜しむらくは、43分のスナイデルのシュートがクロスバーを叩いたこと。さらにロスタイムの最後のチャンス。エリア内、ゴール正面でパッツィーニが半転して強烈なシュートを放ったが、これがGKの正面を突くという不運。3分間のロスタイムの後、主審のルッソ氏は試合終了の笛を吹いた。インテルは最下位ノヴァーラ相手にホームでの敗戦。勝ち点は36ポイントのままである。


インテル対ノヴァーラ 0-1
得点者:
後半11分 カラッチョロ

インテル:1 ジュリオ・セザル;4 サネッティ、2 コルドバ、6 ルシオ、26 キヴ(後半25分、55 長友);5 スタンコヴィッチ、19 カンビアッソ、18 ポーリ(後半17分、9 フォルラン);11 アルバレス(後半1分、7 パッツィーニ)、10 スナイデル;22 ミリート
控え選手:12 カステッラッツィ、17 パロンボ、20 オビ、23 ラノッキア
監督:クラウディオ・ラニエリ

ノヴァーラ:1 ウイカニ;4 リスッツォ、30 チェントゥリオーニ、28 ガルシーア;15 デッラフィオーレ(前半14分、14 モルガネッラ)、17 ポルカーリ(後半1分、22 ペッシェ)、23 ラドヴァノヴィッチ、10 リゴーニ、3 ジェミティ(後半20分、24 パーチ);27 ジェダ;29 カラッチョロ
控え選手:31 フォンターナ、9 ルビーノ、12 ガブリエウ・シウヴァ、77 リナウド
監督:エミリアーノ・モンドニコ

主審:カルミネ・ルッソ(ノーラ)
警告:前半28分 ポルカーリ、44分 ラドヴァノヴィッチ、後半34分 モルガネッラ、35分 ラドヴァノヴィッチ
退場:後半35分 ラドヴァノヴィッチ
ロスタイム:前半2分、後半3分
観客:21,703人

広報部


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