モラッティ:「ローマ戦?あんなゲームはやってはいけない」

国際ユース大会観戦のためヴィアレッジョを訪れた会長は、トップチームとプリマヴェーラについて語った

[ヴィアレッジョ] 国際ユース大会に参加しているインテルのプリマヴェーラの試合を観戦するため、ヴィアレッジョの"ブレッシャーニ"スタジアムを訪れたマッシモ・モラッティ会長は、試合前に報道関係者の取材に応じた。

「昨日の試合については話したくありません。まったくゲームになってませんでしたからね。本当に手痛い敗北でした。分析し始めると酷評になってしまうので、何も言わないことにします。カンピオナートはまだ終わっていないということを理解しないといけないですね。終わっているどころか、まだまだ先は長いわけですし。それに、前に進みたいのなら魂を込めて全力を尽くさないといけない、ということも認識する必要がありますね」。インテルは再建を必要としているのではないかと聞かれたモラッティは、「すべてのタイトルを手にしたシーズンだって、再建が必要なチームだと最初は言われていましたよね」と微笑みながら答えた。

会長はユース大会のインテル対アンデルレヒト戦のハーフタイムに"Rai Sport"のインタビューを受け、プリマヴェーラについても語った。「大会が始まったばかりなので、前半はちょっと緊張が目立ちました。でも、このチームは良い結果を出すための要素が揃っているので、今日の試合でもそれを立証してくれることが願いですよ。インテルは昔から若手に注目しています。クラブとして、ユース部門の強化を常に意識していますし、このレベルで結果を出して上のリーグで通用する選手もいるわけですからね。インテルの若手でイタリアのあちこちでプレーしている選手はかなりいますが、その中から毎年、1人か2人がセリエAにたどり着くみたいですね」

昨日のローマ戦での落胆があまりにも大きかったので、"口直し"を求めてプリマヴェーラ戦に駆けつけたのかと聞かれた会長は、こう述べた。「昨日はレベルが本当にゼロだったので、その後はどんなに程度が低いものでも"口直し"になったことでしょうね。それはともかく、プリマヴェーラの大会初戦に来るのは良いことだと思って来ました。(プリマヴェーラ監督の)アンドレア・ストラマッチョーニをどれだけ信頼しているのかって?私だけではなくて、クラブ一同、そして普段からユースに携わっているパオリッロ代表取締役にしても、誰もがストラマッチョーニを高く評価していますよ。我々は監督に恵まれていて、(昨年までインテル・プリマヴェーラの監督だった)フルヴィオ・ペア前監督にしても今ではセリエBで最も優秀な指揮官と見なされています。ストラマッチョーニは大きな素質を持った監督です。サッカーはその都度、結果を出して才能を立証していかなくてはいけませんが、ウチのプリマヴェーラの選手たちは有能な指揮官に恵まれていると言えますね」

話はトップチームへ戻り、インテルの現在のスランプの要因は何なのか?という質問を向けられたモラッティは、「新鮮な質問ですね………(笑)」と皮肉を込めて答えた後、次のように続けた。「この急激な変化の要因が何なのかはっきりと分かっていたら、ウチは3試合を落としていなかったでしょう。いずれにせよ、3試合とも状況が違いましたけどね。レッチェ戦では、10回ぐらいのゴールチャンスを無駄にしました。パレルモ戦は勝っていた試合を追いつかれ、昨日のローマ戦に関しては、レフェリーがキックオフ後すぐに試合終了の笛を吹くだろうと思い込んでピッチに上がったようなものです。中でも、ローマ戦が最も気になりましたね。クラブ内で、どういう対応をすればいいのか把握する必要があります。欠場の選手が多かったのは確かですが、とは言え、あんなゲームはやってはいけないです」

広報部



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