セリエA、ローマ対インテル:4ー0、"オリンピコ"で敗北

フアンが先制点、ボリーニが2ゴール、ボージャンが4点目を決めてローマに勝利をもたらした

[ローマ] クラウディオ・ラニエリは、自身の故郷ローマで古巣相手にこれほどまで苦い体験をするとは思っていなかっただろう。ジャッロロッシは、今日、4回に及び、インテルを傷つけた。一方、インテルは攻撃を組み立てることなく、気力も萎えたプレーに終始した。先制ゴールを決めたのはフアン、ボリーニがドッピエッタを記録、さらに、試合終了1分前、ボージャンが決めた。インテルは動きを完全に封じ込められて完敗を喫した。

前半:本来土曜日の夜の予定だったが、土曜日の午後開催に変更。さらに、雪により交通網が遮断してしまったことで翌日の日曜の午後開催となった。この試合はラニエリ監督にとっては特別なもの。これがイタリアのチームを率いて臨む600試合目である(ちなみに成績は269勝186引き分け144敗)。スナイデルが故障で欠場、ラニエリは代わりにパロンボをスタメンで起用、カンビアッソの傍らに据えた。右サイドMFはサネッティ、左サイドにはオビを据えた。DFラインはセンターコンビをサムエルとルシオで構成、右サイドにマイコン、左サイドに長友、2トップはミリート、パッツィーニで構成した。一方、ローマのルイス・エンリケ監督は、ケガでブルディッソとオスバルドを欠くことになったが、代わりに負傷が癒えたデ・ロッシがスタメンでプレーした。ローマのDFラインはホセ・アンヘルがスタメン出場、ロージはベンチスタートになった。ちなみに、サラテは昨晩からのインフルエンザの高熱により、ベンチから外れている。
キックオフからローマ優勢の展開。5分に、ボリーニが抜け出てシュートを打つが、わずかに枠を外れる。ローマが主導権を握ってのゲーム展開。特にラメーラの動きにインテルDFラインは戸惑いを見せる。12分には、トッティのヒールパスを受けたラメーラが鋭いシュートを放つが、ジュリオ・セザルが辛うじてセーブする。セザルは、さらに、その直後、ピャニッチのシュートも防ぐ。だが、その1分後、3本目のシュートを防ぐことは出来なかった。トッティの右からのコーナーキックを、ゴール中央でフアンがフリーでヘッドで合わせて、インテルのゴールネットを揺らした。1-0でローマがリード。一方、インテルは、15分にミリートが1人で中央突破を図り、右足でファーサイドにシュートを打つが、相手GKにキャッチされる。その直後、インテルは何度かローマ陣内に攻め込むが、チャンスを作るには至らなかった。一方ローマは32分、ホセ・アンヘルのクロスにラメーラがヘッドで合わせたが、ボールはクロスバーの上に外れた。37分にはパッツィーニが体をよじりながらヘッドを打つが、ステケレンブルグが簡単に処理した。39分には長友が左サイドをえぐってクロスを出そうとしたが、ボールは強過ぎてタッチラインを越えた。そして41分にローマが追加点を上げることになる。デ・ロッシからパスを受けたピャニッチが縦へのスルーパス。抜け出たボリーニがドリブルでサムエルをかわした後、右足でゴールを決めた。1分間のロスタイムの後、前半はローマの2-0で終了した。

後半:ハーフタイム時にインテルが2人を交代させる。サムエルに変わってコルドバが入り、パッツィーニに代わってポーリが入った。後半の3分、ローマの3点目が生まれる。フアンの縦へのロングパスをオフサイドポジションぎりぎりのところから抜け出たボリーニがインテルDF陣の背後に抜け出す。そして、ルシオのマークをかわして右足でシュートを打ち、これが今日3回目、ジュリオ・セザルの背後のネットを揺らすことになった。3-0とリードしたローマはさらに攻撃を仕掛ける。21分にはピャニッチが左足でシュート、ボールはコルドバに当たり、ゴールラインを割った。ローマは攻撃の手を休めることはなかった。一方のインテルは反撃の気力さえ見せない状態。無抵抗のインテルに対して、後半44分、ローマの4点目が生まれる。セリエAデビューとなったプリマヴェーラのピッシテッラからのパスをエリア中央で受けたボージャンは、インテルのDF3人に囲まれながら巧みに右足を振りぬいてシュートを決めた。2分間のロスタイムの後、主審は試合終了の笛を吹いた。インテルにとっては屈辱の0-4の敗戦となった。


ローマ対インテル 4ー0
得点者:
前半13分 フアン、41分 ボリーニ、後半3分 ボリーニ、44分 ボージャン

ローマ:24 ステケレンブルグ;11 タッデイ、4 フアン、5 エインセ、3 ホセ・アンヘル;19 ガーゴ(後半25分、30 シンプリシオ)、16 デ・ロッシ、15 ピャニッチ;10 トッティ;8 ラメーラ(後半28分、14 ボージャン)、31 ボリーニ(後半35分、40 ピッシテッラ)
控え選手:1 ロボンツ、87 ロージ、44 ケア、23 グレーコ
監督:ルイス・エンリケ

インテル:1 ジュリオ・セザル;13 マイコン(後半22分、37 ファラオーニ)、6 ルシオ、25 サムエル(後半1分、2 コルドバ)、55 長友;4 サネッティ、17 パロンボ、19 カンビアッソ、20 オビ;7 パッツィーニ(後半1分、18 ポーリ)、22 ミリート
控え選手:12 カステッラッツィ、23 ラノッキア、26 キヴ、30 カスタイニョス
監督:クラウディオ・ラニエリ

主審:アンドレア・デ・マルコ(キアーヴァリ)
警告:後半9分 デ・ロッシ、11分 マイコン、25分 ファラオーニ、30分 タッデイ、40分 フアン
ロスタイム:前半1分、後半2分

広報部


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