ラニエリ:「結果だけが良かった」

「結果と得点した選手の個人プレー以外では、今夜のウチはまるでピッチに上がっていないと同じ」

[ミラノ] 「結果は良かったです。でも、良かったのは結果だけですね。私はいつだって本当のことを言います。我々はミラン戦ではとても良い試合をやりましたが、今日はまるでピッチに上がっていなかったようなものです」。クラウディオ・ラニエリ監督はラツィオ戦終了後、こう話した。

「この調子では、どこへも行けませんよ。 まるでチームになってませんでしたからね。難しい試合になることは想像していましたが、ウチはまったくプレーしていません。本当に、結果が残せて良かったです。しかし、プレーの面ではこれより悪くするのは無理なくらい最低の出来でした。選手たちはガッツを見せましたが、それと得点者の偉大な個人技を除けば、他に良いところはありませんでした。スムーズさが欠けていたし、遠慮がちのプレーが目立ちました。チームは間延びしてしまって各選手のポジショニングも適切ではなかったです。一方、ラツィオは良い試合をやりましたよ。私はテンションが下がらないように、こうやって厳しく言っているのかって?いや、私は満足している時は素直に言いますから。まあ、明日になったら順位表を見て、『これでいいや……… 』ってことになるかも知れませんがね(笑)」

ラニエリはスナイデルについて、こう語った。「すごいピッチで回復していってます。まだ100%ではないので、徐々に復帰させるほうが良いと思っていますけどね。今夜、彼の投入でチームに刺激を与えることを狙ったのです」

ラツィオがPKを求めた場面について、ラニエリは「ファウルを犯したのはクローゼだということを主審が見ていなければ、PKが与えられていたでしょう。でも、主審は何もかも見てましたので」と答えた。なお、パッツィーニのゴールがオフサイドだったという説については、次のように述べた。「まあ、(TV映像を見れば)パッツィーニの踵だけがオフサイドですね。でも、こういった場面はレフェリーにとって判断しにくいものですよ。レフェリーにとって、こういうのはミスでもないですよね。いずれにせよ、先日のダービーでチアーゴ・モッタのゴールが取り消された時も何も言ってませんし、今回もこれ以上、判定に関するコメントはしません」

チアーゴ・モッタと言えば、放出の噂が出回っている中、指揮官はこう発言した。「私は、チアーゴ・モッタが出ていかないことを心から願っています。現在のチームで他にない特徴を持った選手なので、今夜みたいに彼がいないと、ビルドアップでのキレを失ってしまうし、守備から攻撃に切り替える場面なんかで不利になるのです。クラブと相談していますが、こういった戦術的なもの以外にも検討すべき要素があるので、状況を見ていくしかないですね。私の願いは、モッタが残留してくれることです。ただ、こっちの意思だけではないですからね。我々は彼に残って欲しいですけど、彼も残ることを望んでいるかどうかですよね。モッタは我々にとってキープレイヤーですから、彼がいなくなれば悪影響はどうしてもあります。これ以上、私はなんて言えばいいのでしょうか?『ミラノにはドゥオーモがあるじゃないか、エッフェル塔なんてほっときな……… 』とでも?(笑)」

広報部


 English version  Versione Italiana 

読み込み中