セリエA、インテル対ラツィオ: 2ー1で逆転勝利

ロッキに先制されながらもミリートが同点弾、パッツィーニが逆転ゴール。インテルは8連勝で4位に浮上

[ミラノ] インテルは今日も勝利を収めて連勝街道を突っ走っている。第19節のラツィオ戦でも勝利を手にしたインテルは、これで8連勝を記録した。ラツィオは、ロッキがポストに当たるシュートで一度はチャンスを逸したものの、その後ゴールを決めてリードを奪ったが、好調ミリートがこの日も大仕事をやってのけた。ミリートの同点ゴールの後、決勝ゴールを決めたのはパッツィーニ。後半、パッツィーニが芸術的なループシュートを決めてインテルに勝利をもたらした。

前半:セリエA第19節、インテルは"ジュゼッペ・メアッツァ"スタジアムにラツィオを迎えた。この試合、チアーゴ・モッタをイエローカードの累積で欠いたラニエリ監督は右サイドに長友を据えた。左サイドにアルバレス、中盤の底にはサネッティとカンビアッソ。DFラインはセンターバックコンビをルシオ、サムエル、右サイドバックにマイコン、左サイドバックにキヴという形でDFラインを構成した。スナイデルはベンチスタートなった。一方、ラツィオはロッキとクローゼで2トップを構成。シセはベンチスタートとなった。
ウォームアップの前、キャプテン・サネッティは、先日、失踪後バーリの海辺で死体となって発見されたペスカーラ在住のインテリスタ、ロベルト・ストラッチャ君に花束を捧げた。
試合開始直後に、腕を広げてパッツィーニを止めたということでジアスにイエローカードが出された。前半の10分間、インテルはラツィオの高い位置でのプレッシングに苦しみ、何度かピンチを招いた。そんな中、12分、キヴのFKに長友が反応するが、相手DFに封じられた。さらに、アルバレスは何度となく攻撃を仕掛け、13分にはハーフバウンドを強烈な左足シュートを放ったが、ボールはクロスバーの上に外れた。それに対し、14分にはラツィオが決定的なチャンスを掴む。ルシオのクリアミスを拾ったロッキがフリーでシュートを打つが、インテルにとっては幸運にも、シュートがポストを叩いてくれた。21分にはミリートがクロスをパッツィーニにフィードしようとしたが、パッツィーニは間に合わず。さらに、その2分後にはマイコンのロングボールがあったが、パッツィーニはジアスとビアーヴァの守備に封じ込められた。
そして、30分、ラツィオに先制ゴールが生まれる。エルナネスのスルーパスにロッキが反応。ロッキは、ルシオをかわしながら体を半転させ、右足のダイレクトでファーサイドに決めた。
1点をリードされたインテルはただちに反撃に出る。35分、右サイドからアルバレスが中央にクロス。これを長友がダイレクトで打ったが、マルケッティにキャッチされた。そして、44分、今日もまたミリートが大仕事をやってのけることになる。エリア内でアルバレスとのワンツーで抜け出たミリートは、左足でファーサイドにグラウンダーのシュート。これが相手ネットを揺らし、インテルはゲームを振り出しに戻した。前半は1分間のロスタイム、1-1で終了。

後半:ハーフタイム時に、インテルは2人を交代させた。アルバレスとキヴが下がり、スナイデルとオビがピッチに上がった。ラツィオサイドにも交代があった。エルナネスに代わってマトゥザレムが入った。19分、インテルにゴールが生まれる。ルシオのヘディングによるパスが相手DFラインの背後にこぼれたが、それを、パッツィーニが右足のアウトサイドのループシュートでマルケッティの背後のネットを揺らした。リプレーを見ると、パッツィーニのポジションは微妙にオフサイドだったようだが、副審にとって判断は難しかったようだ。ゴールは認められインテルが2-1とリードを奪った。
その1分後、インテルベンチは肝を冷やすことになる。クローゼがロッキとのワンツーでDFラインを突破。リターンパスをグラウンダーで枠内に蹴りこむが、ジュリオ・セザルが鮮やかなダイビングでこれをキャッチ、インテルは事なきを得た。一方、インテルはスナイデルを攻撃の軸として追加点を狙う。22分、スナイデルが強烈なミドルシュートで相手ゴールを狙うが、マルケッティが辛うじて指の先でバーの上にはじき出した。その後は、インテルがゲームをコントロール、ロスタイムにレデスマのミドルシュートにヒヤッとさせられたものの、1点のリードを守りきって勝利をモノにした。インテルはこの勝利で勝ち点35ポイントとし、ラツィオを抜いて順位を4位に上げた。


インテル対ラツィオ 2ー1
得点者:
前半30分 ロッキ、44分 ミリート、後半18分 パッツィーニ

インテル:1 ジュリオ・セザル;13 マイコン、6 ルシオ、25 サムエル、26 キヴ(後半1分、20 オビ);11 アルバレス(後半1分、10 スナイデル)、4 サネッティ、19 カンビアッソ、55 長友;7 パッツィーニ、22 ミリート(後半25分、37 ファラオーニ)
控え選手:12 カステッラッツィ、18 ポーリ、23 ラノッキア、28 サラテ
監督:クラウディオ・ラニエリ

ラツィオ:22 マルケッティ;78 ザウリ(後半28分、99 シセ)、20 ビアーヴァ、3 ジアス、26 ラドゥ;19 リュリッチ、24 レデスマ、15 ゴンサーレス(後半21分、29 コンコ);8 エルナネス(後半1分、11 マトゥザレム);9 ロッキ、25 クローゼ
控え選手:1 ビッザーリ、5 スカローニ、21 ディアキテ、81 デル・ネーロ
監督:エドアルド・レーヤ

主審:ニコーラ・リッツォーリ(ボローニャ)
警告:前半2分 ジアス
ロスタイム:前半1分、後半3分
観客:57,893人

広報部




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