TIMカップ、インテル対ジェノア: 2ー1

マイコンとポーリが得点、ネラッズーリは対ナポリの準々決勝へ進出

[ミラノ] コッパ・イタリアのディフェンディングチャンピオンであるインテルは、ベスト16のジェノア戦を2-1で制し、準々決勝進出を決め、連覇に向けて順調なスタートを見せた。1月25日に行われる準々決勝ではナポリと対戦する。
インテルは前半9分にマイコンが右足のアウトサイドでファーサイドに決めて先制。さらに、後半の5分には、ポーリのインテルでの初ゴールで追加点。後半のロスタイムにプラットのヘディングシュートがバーに当たってこぼれたところをビルサに決められて1点を失ったが、リードを守りきって勝利を手にした。

前半:この日のジェノア戦で、インテルはコッパ・イタリアでの戦いをスタートさせた。対ジェノア戦、ラニエリ監督は多くの主力選手を温存、ターンオーバーを実施した。ゴールマウスにカステッラッツィ、センターバックはコルドバ、ラノッキア、右サイドにマイコン、左サイドにサネッティ、中盤の底はポーリとカンビアッソ、トップ下にスナイデル、ワントップとしてカスタイニョスを起用した。体調に不安があるキヴに関しては慎重を期してベンチスタートとした。ジェノアもターンオーバーを実施。クツカ、サンピエリージ、グランクヴィスト、ビルサなどが先発出場、スクッリはベンチスタートとなった。
試合開始早々からインテルペース。2分にはオビからのパスを受けたスナイデルがミドルシュートを放つがボールはバーの上に外れた。ゴール(インテル)・・・! ゲームを支配していたインテルに早くも先制ゴールが生まれる。9分に、マイコンの見事なゴール。右サイドでマイコンが右足のアウトサイドで強烈なミドルシュート。これがファーサイドのゴールネットを揺らしてインテルがリードを奪う。マイコンの個人技が生み出した素晴らしいゴールだった。さらにマイコンの溌剌としたプレー。20分、今度は長距離のオーバーラップをしてスナイデルにパス・スナイデルからカスタイニョスにとボールは動いたが、グランクヴィストがこれを防ぐ。前半の45分間、最も目立ったのはマイコン、カスタイニョス、スナイデルの3人。30分、エリア周辺からスナイデルが強烈な右足シュート。グラウンダーのシュートは枠を捉えたが、ルパテッリがこれをパンチングで防いでジェノアは難を切り抜けた。36分、積極的にゴールを狙うスナイデルは、今度は左足でミドルシュート。ボールはわずかに上に外れる。40分にやっとジェノアが反撃。だが、コンスタンのシュートで対抗したが、ボールはわずかにクロスバーの上に外れた。42分、マイコンのロングパスにカスタイニョスが抜け出たが、オフサイドと判定された。どう見てもオンサイド、レフェリーの判定に疑問が残る場面だった。2分のロスタイムの後、インテルが1-0のリードで前半を終えた。

後半:両チーム、ハーフタイムでの交代はなし。インテルが追加点! 後半5分、右からのマイコンからのクロスをポーリがオビに落とし、オビはそのボールをポーリに返した。ポーリがこれを決めて、インテルがゲームを2-0とした。ポーリにとってネラッズーロのシャツを着ての初ゴールとなった。その1分後、ジェノアが反撃に出る。プラットがシュートを打つが、カステッラッツィが難なくこれをキャッチ。10分、カスタイニョスがスナイデルのパスに抜け出たが、ルパテッリがタイミング良く飛び出し、ボールをクリアした。その2分後には相手選手2人の間を抜け出る巧みなプレーからスナイデルがカーブをかけたシュートを打つが、惜しくも枠を外れた。21分、サラテがマークをかいくぐって強烈な右足のシュート。二アサイドに飛んだボールをルパテッリが体を丸めるようにして辛うじてキャッチ。25分、カステッラッツィが、バイタルエリアからのホルケーラのシュートにダイビングで対応、失点を防いだ。
30分、再三ゴールを狙うスナイデル。今度はチップキックでゴールを狙うがゴールは成らず。31分、インテルが2枚目のカードを切る。インテル2点目のゴールを決めたポーリが下がり、長友がピッチに上がった。36分、ラニエリ監督は3枚目のカードを切る。スナイデルに下がりアルバレスが入ったが、ピッチを降りるスナイデルに“メアッツァ”の観衆から盛大な拍手が送られた。そしてその直後、長友を起点としたカウンターアタック。アルバレスがシュートを試みたが、クツカにブロックされる。主審は3分間のロスタイムを指示。ジェノアの追撃弾! プラットのヘディングシュートはクロスバーに嫌われたが、跳ね返ったボールがゴール前にこぼれ、それを背後から走りこんだビルサが決めてジェノアは1点を返した。ジェノアの追撃もそこまで。結局、インテルがマイコンとポーリのゴールで2-1の勝利をモノにして、1月25日に予定されている準々決勝への進出を果たした。準々決勝での対戦相手はナポリである。


インテル対ジェノア 2ー1
得点者:
前半9分 マイコン、後半5分 ポーリ、46分 ビルサ

インテル:12 カステッラッツィ;13 マイコン、2 コルドバ、23 ラノッキア、4 サネッティ;37 ファラオーニ、19 カンビアッソ、18 ポーリ(後半31分、55 長友)、20 オビ;10 スナイデル(後半36分、11 アルバレス);30 カスタイニョス(後半18分、28 サラテ)
控え選手:21 オルランドーニ、6 ルシオ、8 チアーゴ・モッタ、22 ミリート
監督:クラウディオ・ラニエリ

ジェノア:22 ルパテッリ;31 サンピリージ、5 グランクヴィスト、24 モレッティ、7 ロッシ(前半25分、27 コンスタン、後半10分、32 マルキオーリ);33 クツカ、14 セイム—ル、10 ビルサ;19 ホルケーラ;2 プラット、9 ゼ・エドゥアルド(後半24分、81 スクッリ)
控え選手:73 スカルピ、11 ヤンコヴィッチ、20 メスト、88 ビオンディーニ
監督:パスクアレ・マリーノ

主審:カルミネ・ルッソ(ノーラ)
ロスタイム:前半2分、後半3分
観客: 12,823人

広報部


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