TIMカップ、ラニエリ:「ファンの熱い応援に期待」

「我々はコッパ・イタリアを重視している。大勢の人がスタジアムに足を運んでくれるのが願い」

[アッピアーノ・ジェンティーレ] コッパ・イタリアのインテル対ジェノア戦の前日、クラウディオ・ラニエリ監督は国営放送"RAI"のインタビューに応じた。

指揮官の一問一答は下記の通り(聞き手:トーマス・ヴィッラ)。

ダービーの次は、TIMカップです。日曜日にミランに勝ったことは、これからの試合に向けてどの程度影響するのでしょうか?

「どれだけ選手の自信と士気に影響したのかは、今後の試合の様子で明らかになることでしょう」

ダービーでのボールポゼッション率のデータが興味深いのですが、ミランが67%で、インテルが33%でした。 マドリードのチャンピオンズリーグ決勝でも、バイエルンのポゼッション率が67%で、インテルは33%だったのです。今のインテルは、試合を効率良くコントロール出来るということでしょうか?

「我々みんなが"スペイン人"のようになったというなら嬉しいですけどね………(笑)。私は、ポゼッションは33%と少なめでも、試合に勝つことが好ましいと思います」

今のこのタイプのサッカーを批判する意見に対して、どう反論したいですか?

「2つのことを指摘して反論したいですね。その1は、私は相当の数の試合を観ていますけど、素晴らしいサッカーをやるチームは決して多くないということです。もちろん、そういうチームもいるんでしょうけどもね。確実に、ゼマンのペスカーラがその例です。その2は、ウチのファンはこれで十分楽しめているみたいだということです。こういった調子で20試合やれば、何かタイトルも獲れるかも知れないと思いますよ」

では、インテルはダービーで偉大なゲームをやったと言うわけですか?

「偉大なゲームだったかどうかは、私が言うことではありません。私が言いたいのは、偉大なチームを相手に戦って、その相手に我々の狙い通りのプレーをさせるという作戦をうまく実行出来た、ということです」

インテルにとって、TIMカップはどれだけの価値があるのでしょうか?

「とても重要です。インテルは昨シーズン、そしてその前のシーズンでも優勝を手にしているわけだし、重要視している大会ですよ。明日の相手はジェノアで、良い試合になることでしょう。寒いのは分かっていますが、ウチのファンが熱い応援で支えに来てくれることを期待しています。私と選手たちが願っているのはこれですよ。大勢の人がスタジアムに再び足を運ぶようになることです」

機能している時のインテルは、今でもカンピオナート最強のチームなのでしょうか?

「分からないです。私は現実的に物事を考える主義なので、我々より上にチームがいるということは、そのチームの方が強いということだと思っています」

テベス騒動が過ぎ去った今、インテルはブラジル人選手2名を狙っていると言われています。インテルは本当に1月のメルカートで動く必要があるのでしょうか?

「分かりません。メルカート事情は話題になるので、誰もが何かしら言いたがるみたいですけどね………(笑)。我々は、メルカートについて喋らない主義です」

例えば、チアーゴ・モッタやサラテの状況について質問を向けられたら、どう答えますか?

「私は普段からメルカートの件については話さない、と答えますね」

ラニエリ監督は『ノーマル・ワン』と呼ばれていますが、インテルで出している結果は『ノーマル』どころか、奇跡的ですよね。

「私は1986年から監督をやっています。現在、世界で最も名高いクラブのひとつで監督を務めさせてもらっているというのは、これまで何らかの実績を出しているからだと思いますよ……… 。私はコネに助けられてここまで来たわけじゃないので、それなりにどこかでポジティブなことをやっているはずだと思いますね」

このインテルはどこまで行けますか?

「我々は出遅れてしまったというのもあるし、その日暮らしで生きています。でも、良い結果を出したいという気持ちに満ちているというのは確実ですね」

広報部




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