マカオ発 – 6-5でPK戦を制し、インターナショナル・スーパーカップのPSG戦はインテルの勝利に終わった。ロンゴが同点弾を決めて勝敗をPK戦へと持ち込んだこの試合から、ネラッズーリは多くのポジティブな点を見つけることができる。
インテルにとってアジアツアー最後の試合となったこのPSG戦はエスタディオ・ド・マカオで行われた。監督アントニオ・コンテはバストーニとバレッラを先発に起用。ベンチスタートとなったディエゴ・ゴディンも後半に出場し、ネラッズーリ選手としてのデビューを祝った。
両チームとも試合冒頭から相手ペナルティーエリアを目指してアグレッシブに試合を進める。サラビアのシュートをハンダノヴィッチがセーブすると、ピッチの反対側でブロゾヴィッチがボックス外から右足でPSGゴールを狙う。その後こぼれ球からエスポジトに2度チャンスが訪れたが、そのいずれも相手GKアレオラにセーブされた。
インテルはウィングを使ってサイドから絶え間なくチャンスを作り、ハイプレスを仕掛ける。そして11分、ディアロのオウンゴールでインテルが先制するかと思われたが、これはGKアレロラが防いだ。その15分後、ブロゾヴィッチがペリシッチに絶妙なクロスを送る。しかし1タッチ目は良かったものの、2タッチ目が上手くいかずフィニッシュには持ち込めなかった。
ネラッズーリはピッチ上のどの位置でも優れたポゼッションサッカーをプレーし、22分にビックチャンスを手にする。その中心となったのはエスポジトだ。だがブロゾヴィッチのクロスを空中で捉えた同選手は、ゴールネットを揺らすことはできなかった。その1分後、ファンは再び大歓声を上げたが、逆サイドからのダンブロージオの試みも得点には繋がらなかった。
前半半ばの給水タイム後、厳しい暑さと高い湿度のため、試合のテンポは落ちた。しかし17歳のセバスティアーノ・エスポジトはPSG守備陣に多くの困難をもたらし、前半に素晴らしいパフォーマンスを示した。
そして40分、ついにスコアが動いた。良いプレーを見せていたネラッズーリだったが、先制点を奪ったのはPSGだ。エムバペのFKにケーラーが素早く頭で合わせると、ボールはクロスバーをかすめてハンダノヴィッチの背後に入った。
インテルは前半中に同点に持ち込もうと激しくプレーするものの、ハーフタイム前にゴールを決めることはできず、PSGに1点リードされる形で前半終了を迎えた。
後半が始まり、両チームはハーフタイム前と同じ顔触れでピッチに戻って来た。インテルが試合を支配し、ペリシッチが絶好の同点チャンスを作ったものの、アレオラにブロックされる。そのこぼれ球から再びフィニッシュに持ち込んだ同選手だが、このシュートは枠を外れた。その3分後にはバレッラがシュートを放ったが、こちらもアレオラにセーブされる。
対するPSGは54分、ドラクスラーが追加点を狙ったが、これはハンダノヴィッチがセーブ。インテルのゴールはその2分後にも危険に晒されたが、サラビアのシュートもハンダノヴィッチが防いだ。
66分、コンテは多くの選手を交代させる。ここでディエゴ・ゴディンがネラッズーリとしてデビューを果たした。同様に途中出場したガリアルディーニがすぐにヘディングでチャンスを作り、得点は逃したもののネラッズーリにCKをもたらす。
81分、期待の若手選手コリーディオとピロラが途中出場する。その4分後、インテルはPSGに危険なカウンターチャンスを許すが、対戦相手の追加点は阻止する。選手たちに疲れが見え始め、試合のテンポが遅くなっていくなか、カンドレーヴァのクロスからガリアルディーニがシュートを放つも、アレオラにセーブされる。
その後、ダンブロージオにもチャンスが訪れたが得点には繋がらない。そしてアディショナルタイムにガリアルディーニのアシストでロンゴが右足シュートを決め、試合終了直前に同点とした。
こうしてPSG戦の勝敗はPK戦にもちこまれることとなった。ハンダノヴィッチがアウシシュとザグレのシュートを止めた後、ジョアン・マリオが最後のシュートをしっかりと決め、インテルに勝利をもたらした。
ネラッズーリは8月4日(日)、ロンドンに赴きトッテナム・ホットスパー相手にインターナショナル・チャンピオンズ・カップを戦う。
インテル 1-1 パリ・サンジェルマン(PK 6-5)
インテル:1 ハンダノヴィッチ;37 シュクリニアル(81分 98 ピロラ)、6 デ・フライ(66分 ゴディン)、95 バストーニ(66分 21 ロンゴ);33 ダンブロージオ(90分 73 アゴウメ)、24 バレッラ(81分 15 ジョアン・マリオ)、77 ブロゾヴィッチ(66分 20 ボルハ・バレロ)、12 センシ(66分 5 ガリアルディーニ)、29 ダルベルト(66分 13 ラノッキア);44 ペリシッチ(81分 72 コリーディオ)、70 エスポジト(66分 87 カンドレーヴァ)
ベンチ:27 パデッリ、46 ベルニ、96 エンツベ、99 ヴェルガーニ
監督:アントニオ・コンテ
パリ・サンジェルマン:16 アレオラ;14 ベルナト(41 エマン)、4 ケーラー(25 バッカー)、22 ディアロ、20 クルザワ(37 ザグレ);12 ムニエ(36 エムベ・ソー);19 サラビア(42 ヘセ)、6 ヴェッラッティ(35 クアシ)、21 エレーラ(38 アウシシュ);23 ドラクスラー(31 ダグバ)、7 エムバペ(9 カバーニ)
ベンチ:1 トラップ、30 ブルカ、40 イヌソン、11 グクル、34 エンソキ、44 トゥフィキ
監督:トーマス・トゥヘル
得点者:ケーラー(41分)、ロンゴ(90+4分)
PK戦:カバーニ(成功)、ラノッキア(成功)、ヘセ(成功)、ガリアルディーニ(成功)、ディアロ(成功)、コリーディオ(成功)、アウシシュ(失敗)、アゴウメ(成功)、エマン(成功)、カンドレーヴァ(失敗)、エムベ・ソー(成功)、ロンゴ(成功)、ザグレ(失敗)、ジョアン・マリオ(成功)
イエローカード:クルザワ(47分)
アデイショナルタイム:2分 + 4分
主審:Fu Ming
副審:Shi Xiang、Sun Kai
第4審判:Chen Jin
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