パルマ発 – インテルのU19は6月14日(金)に行われたプレーオフ決勝で、試合終了の6分前の失点によって三連覇を逃した。19歳のエブリマ・コリーの決勝弾で、アタランタが1-0で監督アルマンド・マドンナ率いるインテルを下し、プリマヴェーラ優勝を果たした。アタランタにとっては1993年と1998年に次ぐ3回目のタイトル獲得となった。
ネラッズーリのプリマヴェーラはスタディオ・タルディーニで運に恵まれず、特に75分にはエスポジトに絶好のチャンスが訪れるも、同選手のシュートはポストに嫌われ、先制点を挙げることはできなかった。しかし、選手たちのパフォーマンスを非難することは誰にもできないだろう。インテルのプリマヴェーラは今シーズンも素晴らしいパフォーマンスでエリートアカデミーの優れた育成の証明となった。
両チームは慎重に試合に臨み、緊張感を保ち戦術を重視した展開となった。しかしネラッズーリは試合冒頭から闘志を見せ、開始から2分で最初のチャンスを作る。その後は両チームともいくつも良い機会に恵まれ、インテル側はポンペッティとコッラードが活躍するのに対し、アタランタはMFクルセフスキが中央から、そしてタ・ビとペリがサイドからインテルのゴールに迫ろうとする。
インテルは好機に恵まれ、8分にはスキロがシュートを放ち、その後ポンペッティにもチャンスが訪れるが相手GKにセーブされる。試合開始から20分、コッラードが左サイドから絶妙なクロスを上げるが、ガヴィオリは上手く頭を合わせることができない。38分にはサルセドがフィニッシュに持ち込んだが、これもアタランタGKが見事なセーブでインテルの得点を阻止する。インテルからのプレッシャーにもかかわらず、前半で最大のチャンスを作ったのはアタランタだ。44分、ハイデンライヒにヘディングを許したインテルだったが、デキッチの素晴らしいセービングでコーナーに逃れた。
後半に入るとアタランタがより多く危険なチャンスを得るようになるが、選手たちに疲れと緊張が見られ、依然として個人プレーに止まる。インテルは良い守りを見せていたが、特に優れた守備をしていたのはリッツォだ。同選手は70分、ピッコリのシュートをスライディングで阻止しているが、更にその前の62分にはシュートチャンスも作った。サルセドに代わりエスポジトが途中出場すると、インテルの攻撃に新しい刺激を与えた。エスポジトは75分に絶好の機会を演出したが、同選手のシュートは惜しくもポスト直撃に終わった。対するアタランタは途中出場のコリーがノーランを躱し、インテルのゴールネットを揺らすことに成功する。クルセフスキのクロスを受けた同選手はファーサイドにシュートを決め、遅い時間帯での先制点をアタランタにもたらした。マドンナ指揮下のネラッズーリは最後まで諦めずに攻め続けたが同点ゴールを決めることはできなかった。このコリーの得点が決勝ゴールとなり、アタランタがU19のイタリア王者に輝いた。
アタランタ 1-0 インテル
得点者:コリー(84分)
アタランタ:1 Ndiaye, 5 Okoli Memeh, 7 Peli (91' Traore 15), 9 Piccoli (91' Gyabuaa 21), 10 Kulusevski, 11 Cambiaghi (65' Colley 19), 16 Brogni, 18 Heidenreich, 20 Da Riva, 23 Zortea (C), 26 Ta Bi
ベンチ:1 Nozza Bielli, 2 Bergonzi, 3 Girgi, 6 Guth, 13 Louka, 17 Ghislandi, 24 Cortinovis, 25 Kraja, 27 Pina Gomes
監督:Massimo Brambilla
インテル:1 デキッチ;22 ザッパ、4 ノーラン(C)(85分 10 メロラ)、6 リッツォ;7 パーセン(59分 2 グラッシーニ)、8 ガヴィオリ、5 ポンペッティ、14 スキロ、3 コッラード;11 サルセド(71分 20 エスポジト)、18 コリーディオ
ベンチ:12 ポッツェル、21 スタンコヴィッチ、13 ファン・デン・エイデン、16 エンツベ、17 アティス、23 ムラッティエリ、24 ロリッチ、26 ジャネッリ、27 ピロラ
監督:アルマンド・マドンナ
イエローカード:ピッコリ(15分)、コリー(85分)
アディショナルタイム:0分+5分
主審:マッテオ・マルケッティ(オスティア・リド)
副審:パレルモ(バーリ)、デルウニベルシタ(バーリ)