インテル 2-1 エンポリ戦:チャンピオンズリーグ出場権を獲得!

 あらゆることが起こったサン・シーロでの白熱した一戦で、ネラッズーリはケイタとナインゴランの得点で勝利を収めチャンピオンズリーグ出場を決めた。

 ミラノ発 – ゴール、ポストを叩くシュート、VAR、白熱する議論、PKの失敗に終わりのないドラマ。68,000人の観衆が見守るサン・シーロで行われた2018-19シーズン最終節では、考え得る全てが起こったと言っていいだろう。2-1で勝利を収めたネラッズーリは勝点を69に積み上げ4位でフィニッシュ、これにより来季のチャンピオンズリーグ参戦権を手にすることとなった。ドローに終わったフィオレンティーナ対ジェノア戦の結果を受け、得失点差で劣るエンポリはセリエBへの降格が決まっている。

 素早いボール回しから猛攻を仕掛けるインテルは4分、アサモアのパスを中央で受けたナインゴランが、ゴール前20メートルの距離からフィニッシュへと持ち込むもドラコウスキがセーブ。その直後にはイカルディが右サイドのポリターノへとパスを供給するも、シルベストレがボールカットし好機を逸する。反撃を試みるエンポリは連係プレーでインテルゴールへと迫るも、カプートがアックアーへと返したボールはそのままハンダノヴィッチがキャッチ。9分、ドラゴウスキが犯したミスをポリターノは活かし切れず、その直後にエリア左隅からペリシッチが放ったシュートは同GKがエンドラインへと逃れる。続いてベシーノがヒール、インサイドで立て続けにゴールを狙うが、再び同GKの好守に阻まれる。21分、相手PA内でイカルディが振り向きざまに放ったシュートもドラゴウスキが左手で枠外へと弾いた。ネラッズーリによる怒涛の攻撃は止むことを知らず、27分にはブロゾヴィッチが豪快なロングシュートを試み、続くCKからのボールをデ・フライが高い打点から叩くも、どちらもドラゴウスキの堅守を前に先制点には至らない。半時間を過ぎたところで、カウンターから反撃に転じたエンポリは、ファリアスのスルーパスに抜け出したカプートがハンダノヴィッチと1対1となるが、軍配は同GKに上がる。38分、CKからトラオレがゴールを狙うが枠を捉えきれず。43分、アサモアが放った25メートルのロングシュートでついに均衡が破れるかに思われたが、エンポリGKの再三に亘る好守で試合は0-0のままハーフタイムに突入した。

 後半からスパレッティはアサモアに代えケイタ・バルデを投入、ペリシッチをウィングバックに配した布陣で臨む。この選手交代が早くも功を奏し、イカルディが作ったスペースを活かしたケイタ・バルデが、カットインからゴール右隅下へと豪快にたたき込んでついにインテルが先制。さらに58分、ドラゴウスキがイカルディをエリア内で倒し、VAR判定の後インテルにPKが与えられるも、自らキッカーを務めた同FWのシュートは同GKが足でセーブし追加点を与えず。70分、エンポリは同点のチャンスを掴むも、ハンダノヴィッチが素早い飛び出し方ファリアスの足元へと飛び込みこの危機を脱する。スパレッティはイカルディと筋肉を負傷したペリシッチをベンチに下げ、ラウタロとダルベルトをピッチへと送り出す。76分、ウサンのダイアゴナルパスを、ファーポストに詰めていたトラオレに爪先で沈められ試合は再び振り出しに戻る。このゴールにより5位に転落したインテルだったが、ナインゴランがポストを叩いたベシーノのシュートの跳ね返りを押し込み再び勝ち越しに成功。89分にはダンブローシオが、ディフェンスラインの裏に抜け出したカプートの横パスをトラオレの手前でカット、クリアボールは幸運にもクロスバーに嫌われハンダノヴィッチの腕の中へ。89分には再びウサンの好機をハンダノヴィッチがセーブ。このフィードから一気に相手ゴール前へと攻め上がったインテルだったが、ドラゴウスキがケイタとの1対1を制し追加点を許さない。95分、エンポリのCKから試合はコントロールを失い混乱へと陥る。ブロゾヴィッチが無人のゴールへシュートを放つが、審判はドラゴウスキが事前にファウルを受けたとの判定を下し、ケイタ・バルデに2枚目のイエローカードを提示。同点かと思われたファリアスのヘッドにスタジアムの観衆が息を飲んだ瞬間、ハンダノヴィッチのセーブがインテルを救うと、ついにタイムアップの笛が鳴り響き、インテルのチャンピオンズリーグ参戦が決定した!

永遠にいつまでも、 #ForzaInter!

インテル 2-1 エンポリ(前半0-0)
得点者:ケイタ・バルデ(51分)、トラオレ(76分)、ナインゴラン(81分)


インテル:1 ハンダノヴィッチ; 33 ダンブロージオ、6 デ・フライ、37 シュクリニアル、18 アサモア(11 ケイタ・バルデ 46分); 8 ベシーノ、77 ブロゾヴィッチ;16 ポリターノ、14 ナインゴラン、44 ペリシッチ(29 ダルベルト 73分);9 イカルディ(10 ラウタロ 71分)
ベンチ:27 パデッリ、5 ガリアルディーニ、、13 ラノッキア、15 ジョアン・マリオ、20 ボルハ・バレロ、21 セドリック・ソアレス、23 ミランダ、87 カンドレーヴァ
監督:ルチアーノ・スパレッティ


エンポリ:69 ドラゴウスキ;22 マイエッタ(48 ウサン 71分)、26 シルベストレ、39 デル・オルコ;2 ディ・ロレンツォ、8 トラオレ、10 ベナセル、18 アックアー(4 ブリーギ 70分)、6 パヤツ;11 カプート、17 ファリアス
ベンチ:1 プロヴェデル、21 ペルッチーニ、5 ヴェセリ、7 ムチェドリーゼ、23 パスクアル、28 カペッツィ、32 ラスムッセン、37 オベリン、43 ニコラウー
監督:アウレリオ・アンドレアッツォーリ
 

イエローカード:パヤツ、ペリシッチ、ダンブローシオ、カプート
レッドカード:ケイタ・バルデ(95分 2度の警告による退場)
アディショナルタイム:0+5分
 
主審:ルカ・バンティ
副審:ヴオト、パッセリ
第4審判:パスクア
VAR:ジャコメッリ、シェノーネ

 


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