マッチレビュー、インテル 1-1 ローマ

 ネラッズーリは土曜日晩、果敢に攻撃を仕掛けたものの最終的に実りある引き分けで試合を終えた。

 ミラノ発 - ネラッズーリは土曜日の試合でその強さを示し、対戦相手に先制されるも同点に追いつくことができた。スパレッティは試合後、「我々はゆっくり彼らの守備を削り、1-1にするために必要だったスペースを見つけ出した」とコメントした。対ローマ戦で同点ゴールを挙げ、インテルを目標達成に一歩近づけたのはイヴァン・ペリシッチだ。もちろん勝点3を獲得できていればもっと良かっただろう。ネラッズーリが数多くのチャンスを作ったことを考えれば尚更だ。しかしセリエAの他の試合の結果を鑑みると、この引き分けはポジティブな結果と言えるだろう。

 スパレッティ率いるチームは試合中に大きな労力を割き、数多くのチャンスを演出した。また平均して高いボール保持率を誇るチームとして、72.1%という驚異的な数字を記録した。更に対戦相手のローマのパス数267本に対し、インテルのパス数は680本であるのに加え、ネラッズーリは13本のシュート(うち6本は枠外)と10回のチャンスを作った。ヒートマップを確認すると、主に左サイドから攻撃していたことが窺える。

 ペリシッチと共に左サイドからクロスを供給していたのはダニーロ・ダンブロージオだ。最近好調のダンブロージオはこの試合で、今季5つ目のアシストを記録している。同選手は左サイドで極めて積極的に攻撃に参加し、同点弾が生まれた重要なクロスを挙げたほか、更に3つのチャンスを演出した。同DFの逆サイドでプレーするアサモアも高いパフォーマンスを出し、77本のパスで83.1%の成功率と4本のクロスを記録した。

 しかしこの試合のMVPはボルハ・バレロだろう。同選手はローマ戦で139本のパスを供給し、その成功率は95.1%だった。インテルのビルドアップ時にバランスを保ち、ボールをコントロールした他、90分にはジェコのチャンスを阻止した。

 チームは全体的に優れたフィットネスを示し、計110.85kmの走行距離を記録し、中でもマティアス・ベシーノは12.8㎞と最も長い距離を走った。またマッテオ・ポリターノは“トップスプリンター”として時速32.74kmに到達した。

  この試合での数々の優れた記録により、ヨーロッパへの扉は開いたままとなっている。全ての可能性がネラッズーリの手の内にある。だがこれは正しい方向に向かう通過点に過ぎず、プレーすべき試合はまだ残っている。そしてインテルは、次の日曜日に行われるイタリアダービーでも勝点を獲得するに違いない。自然とモチベーションが高まる試合だ。FORZA INTER!


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