フロジノーネ発 - 残留争い中のフロジノーネと来季チャンピオンズリーグ出場権を目指すインテルの一戦は比較的慎重な立ち上がりとなった。ネラッズーリはボールを回してフロジノーネ守備陣の隙を探し、反対にホームチームはコンパクトな陣形を保ってインテルに決定機を作らせない。大きな動きがなく試合は進み20分を迎える直前にネラッズーリが最初のビックチャンスをモノにする。19分、右サイドからダニーロ・ダンブロージオがセンタリング。落下地点にいたラジャ・ナインゴランがフリーでヘディングシュートを放ち、左サイドネットを揺らした。先制弾を奪われたフロジノーネもすぐにショートコーナーからパガニーニが頭で合わせるも、わずかにゴールバーの上に外れた(23分)。スコアを先に動かしたインテルは29分、イヴァン・ペリシッチのパスをナインゴランが上手くトラップして相手選手を振り切り、ドリブルから右足でシュートしたが、ゴール右に外れてしまう。前半終盤に入ってインテルはリズム良く攻撃を仕掛け始め、35分に左CKの競り合いでミラン・シュクリニアルがユシフに倒されて主審マッサはネラッズーリにPKを与えた。キッカーを務めたペリシッチが冷静にゴール左隅に蹴り込んでリードを2点に広げた(37分)。さらに41分にはマッテオ・ポリターノがGKスポルティエッロとの1対1を迎える。だが同ネラッズーリ選手が放ったシュートをフロジノーネ守護神が足で防いでスコアを0-3にすることは出来ず、前半はインテルの2ゴールのみで終了した。
後半も前半同様に序盤は両チームともにアタッキングサードでプレーする機会がなく、最初のチャンスはフロジノーネが得る。55分、左サイドからのアーリークロスをチオファーニが頭で叩いてゴールを狙うもゴール右に外れた。調子が上がらないインテルは61分、自陣ボックス手前からカサタにミドルシュートを打たれ、ボールはサミル・ハンダノヴィッチの手を弾いてゴールに吸い込まれた。リードを1点差にしたフロジノーネの勢いは増してインテルにとって劣勢の時間が続き、69分には途中出場のチアノが際どい直接FKを放ち、ネラッズーリは肝を冷やす。その後は中盤にスペースが生まれ、激しい攻防が繰り広げられた。後半終盤、イカルディに2度(85分、87分)ビックチャンスがやって来るがネットを揺らせない。だが後半アディショナルタイム、インテルがカウンター攻撃から最後はイカルディからラストパスを受けたベシーノがゴール右隅にボールを流し込んで、この試合に終止符を打った(90+3分)。
次節、インテルはサン・シーロでASローマと対戦する。そしてその翌週末にはリーグ首位を独走するユヴェントス戦に臨む。
フォルツァ、インテル!
フロジノーネ 1-3 インテル(前半0-2)
得点者:ナインゴラン(19分)、ペリシッチ(37分、PK)、カサタ(61分)、ベシーノ(90+3分)
フロジノーネ:57 スポルティエッロ;6 ゴルダリーガ、15 アリアウド、25 カプアーノ;7 パガニーニ、66 ユシフ、24 カサタ(28 チアノ 63分)、16 ヴァルザニア(8 マイエッロ 82分)、88 クリゼティグ、33 ベゲット;89 ピナモンティ(18 ディオニージ 89分)、9 チオファーニ
ベンチ:22 バルディ、3 モリナーロ、4 シミッチ、5 ゴリ、17 ザンパーノ、20 トロッタ、21 サンマルコ、23 ブリゲンティ、32 クラインツ
監督:マルコ・バローニ
インテル:1 ハンダノヴィッチ;33 ダンブロージオ、6 デ・フライ、37 シュクリニアル、18 アサモア; 8 ベシーノ、20 ボルハ・バレロ(5 ガリアルディーニ 74分);16 ポリターノ(15 ジョアン・マリオ 89分)、14 ナインゴラン、44 ペリシッチ(11 ケイタ・バルデ 70分);9 イカルディ
ベンチ:27 パデッリ、10 ラウタロ、13 ラノッキア、21 セドリック、23 ミランダ、29 ダルベルト、87 カンドレーヴァ
監督:ルチアーノ・スパレッティ
イエローカード:パガニーニ、ユシフ、ベシーノ、チアノ
アディショナルタイム:0+5分
主審:マッサ
副審:ディ・リベラトーレ、フィオリト
第4審判:サッキ
VAR:パスクア、ヴァレリアーニ
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