スパーズ・レジェンズ対インテル・フォーエバー:チームメンバーと試合の視聴方法

 日本時間3月31日(日)2時30分から、トッテナムの新スタジアムで2つ目のテストマッチが行われる。

 ミラノ発 - 「僕の心臓の鼓動がどれほど早いことか」。ミラノからロンドン行きの飛行機の予約は完了し、荷造りも終わった。しかしそれは別れというよりも、「すぐにまた会おう」という気持ちだった。1998年1月8日は、ニコラ・ベルティがネラッズーリのチームメイトに別れを告げ、トッテナム・ホットスパーでの新たな冒険が待つホワイト・ハート・レーンへと向かった日だ。インテルでの長い年月を過ごした後となれば、感情的になるのも当然だった。この移籍のきっかけを作ったのはベルティの友人であるユルゲン・クリンスマンだった。クリンスマン自身が電話を取り、スパーズ会長にベルティとの契約を提案したのだ。そしてクリンスマンはインテル時代のチームメイトに「行くんだ、後悔はしないだろう」とアドバイスした。

 それから20年後の今、ベルティは再び同じフライトを予定している。だが今回の旅は1人ではないし、行先もホワイト・ハート・レーンではない。しかし共通しているのはトッテナムに向かうことだ。

 3月30日(土)現地時間17時30分(日本時間31日2時30分)、新たにトッテナムの本拠地となるトッテナム・ホットスパー・スタジアムのオープンを記念する2試合の親善試合のうちの1つとして、スパーズ・レジェンズ対インテル・フォーエバー戦が行われる。イタリア在住のファンはこの試合をインテルTV、Sky Calcio、またはインテルのFacebookで観ることができる。この親善試合のために、ニコラ・ベルティの他にも多くのネラッズーリ・チャンピオンがインテル・フォーエバー・プロジェクト責任者であり、今回の試合で監督を務めるフランチェスコ・トルドによって招集された。

 これは正に過去、現在、未来を繋ぐものとなる。トッテナムとインテルのレジェンドは世界で最も近代的なスタジアムの杮落しを行う。全ての選手がインテル、そして対戦相手としてトッテナムと特定の繋がりを持つ。

スパーズ・レジェンズと対戦するインテル・フォーエバーのメンバー:

ジュリオ・セザール、カステラッツィ;J. サネッティ、ブラン、シルヴェストル、ガランテ、M. フェラーリ;スタンコヴィッチ、ヴェロン、ベルティ、カラグーニス、ダボ、カルジャ;カルボーネ、スアソ、クリンスマン、ヴェントラ

監督:フランチェスコ・トルド

ゴールキーパー
 ロンドンで行われる親善試合でインテルのゴールを守るのはジュリオ・セザールとルカ・カステラッツィだ。両者とも2010-11シーズンに行われたチャンピオンズリーグのトッテナム戦に出場している。セザールはガレス・ベイルにハットトリックを許すもインテルが4-3で勝利した1stレグでサン・シーロのゴールに立ち、カステラッツィはホワイト・ハート・レーンで行われた2ndレグでプレーした。

ディフェンダー
 いつも通り、インテル副会長のハビエル・サネッティが監督トルドの率いるフォーエバーチームの守備を担う。“プピ”は現役時代にトッテナムと計4回(チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグでそれぞれ2回)対戦しており、サン・シーロで1ゴールを奪っている。今回の親善試合ではローラン・ブランも守備陣の一員としてプレーする。同元フランス代表がインテル・フォーエバーとして試合に臨むのはこれが初めてだ。ブランはマンチェスター・ユナイテッドに所属した2シーズンに、プレミアリーグでトッテナムと対戦経験がある。スパーズ・レジェンズ戦で、ブランは再びかつてのチームメイトであるミカエル・シルヴェストルと同じチームで戦うことになる。シルヴェストルはマンチェスター・ユナイテッドでプレーした9年間にプレミアリーグで5回、チャンピオンズリーグで1回優勝を果たした。その後アーセナルに移籍し、ノースロンドンダービーでトッテナム戦を経験した。その他、1998年にパリで行われた決勝でラツィオを破り、UEFAカップ優勝を果たしたファビオ・ガランテと、ブラン同様にフォーエバーとしてのデビュー戦に臨むマッテオ・フェラーリもDF陣に名を連ねている。

ミッドフィルダー
 現役時代にネラッズーリとしてもスパーズとしてもプレーしたニコラ・ベルティは粒ぞろいのインテル・フォーエバーMF陣の一員としてプレーするが、この試合でピッチに立つ選手の中で間違いなく最も名の知れた人物だろう(トッテナムでのベルティのチャントもまた歌われるかもしれない)。元アルゼンチン代表のフアン・セバスティアン・ベロン、そして2010年秋の試合で得点してネラッズーリに4-3の勝利をもたらしたデヤン・スタンコヴィッチも出場する予定だ。その他アンディ・ファン・デル・メイデウスマール・ダボギロウゴス・カラグーニス、更に2011年にネラッズーリとしてコッパ・イタリアで優勝したフシン・カルジャもメンバーに入っている。

フォワード
 両クラブで現役時代を過ごしたユルゲン・クリンスマンがインテル・フォーエバーの最前線に立つ。元ドイツ代表のクリンスマンはインテルでスーペルコッパ・イタリアーナとUEFAカップ優勝を果たしたほか、スパーズに所属した2シーズンに数多くのゴールを決めている。クリンスマンの他にも3人のFWがインテル・フォーエバーとしてスパーズ・レジェンズとの試合に臨む。ベニート・カルボーネは長くイングランドで活躍し、シェフィールド・ウェンズデイとアストン・ヴィラ、ブラッドフォード所属時代にトッテナムから多くのゴールを奪っている。ニコラ・ヴェントラはクリスタル・パレス選手としてプレミアリーグを経験し、ダビド・スアソは10試合出場で9ゴールを決めているインテル・フォーエバーの最多得点者だ。


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