フランクフルト発 – 前半を優位に進め数多くの好機を手にしたインテルだったが、その勢いを後半も持続することができずフランクフルト、ヴァルトシュターディオンでの1戦はスコアレスドローで幕を閉じた。ヨーロッパリーグ・ラウンド16ファーストレグは両チーム無得点で終わり、勝負の行方はミラノでの第2戦へ持ち越された。ルチアーノ・スパレッティ率いるチームにとり今試合もっとも悔恨の残す結果となったのは、22分のブロゾヴィッチによるPK失敗だろう。
立ち上がりから勢いに乗るインテルは2分、ペリシッチのクロスからラウタロとポリターノがエリア内で立て続けに決定機を掴むも、詰めていた相手DFのヌディカが阻止。続く4分にはダンブローシオが左足でシュートを放つがトラップがセーブ。同選手は11分にもポリターノのFKをデ・フライが頭で流したファーサイドへ飛び込むも、わずかに一歩届かず好機を逸している。対するフランクフルトも16分、ヨヴィッチがミドルシュートを放つが枠外。21分、フェルナンデスとラウタロがPA内で接触し、主審はインテルにPKを与える。だがキッカーを務めたブロゾヴィッチのシュートはコースを読んでいたトラップが横っ飛びのファインセーブをみせ得点を許さなかった。だがインテルはこのPK失敗にも意気消沈することなく試合を支配下に置く。28分にはペリシッチがゴール前へと走りこんだラウタロへのスルーパスを試みるが、相手DFにカットされる。一方フランクフルトも30分、コスティッチの パスをエリア内で受けたヨヴィッチが左足を振り抜くが、DFがブロック。40分には左サイドのポリターノが中央へと折り返したクロスをベシーノが頭で合わせるが、ボールはゴール右へと外れ試合はそのまま0-0でハーフタイムを迎えている。
後半立ち上がりから反撃に転じたホームチームは49分、CKをヒンターエッガーが頭で叩くもハンダノヴィッチが真正面でキャッチ。その数分後、インテルゴール前でダンブローシオとアレが接触。だが主審はこの場面で笛を吹くことなくプレーの続行を指示した。ホームで1点の欲しいフランクフルトは55分、ヨヴィッチが至近距離からヘディングシュートを放つもハンダノヴィッチの真正面。58分、怪我を負ったペリシッチに代わり、スパレッティはカンドレーヴァを投入。プレッシャーを高めるホームチームは61分、FKからダ・コスタがヘディングに持ち込むがハンダノヴィッチの堅守を前にゴールを奪えない。
70分、ファーサイドに上がったコスティッチのクロスにヒンターエッガーがフリーで走りこみあわや失点かと思われたが、同選手のシュートはポスト左へと外れる。同選手が続けて放ったミドルレンジからの強烈なシュートも、ハンダノヴィッチの度重なるセーブにあいゴールを割ることができない。試合終盤にはいり、スパレッティはボルハ・バレロに代えセドリックをピッチへと送り込む。だが相手に優勢は揺らぐことなく、途中出場のパシエンシアとヨヴィッチがゴールへと迫るもハンダノヴィッチがこれをクリア。同GKは試合終了間際のガチノヴィッチのシュートにもゴールを許さず、試合はこのままゴールレスでタイムアップを迎えた。
次のインテルの公式戦は日本時間10日（日）23時、ホーム、サン・シーロでのSPAL戦。フォルツァインテル！
アイントラハト・フランクフルト 0-0 インテル（前半0-0）
インテル：1 ハンダノヴィッチ；33 ダンブロージオ、6 デ・フライ、37 シュクリニアル、18 アサモア；8 ベシーノ、77 ブロゾヴィッチ；16 ポリターノ、20 ボルハ・バレロ（21 セドリック 58分）、 44 ペリシッチ（87 カンドレーヴァ 58分）；10 ラウタロ
ベンチ：27 パデッリ、13 ラノッキア、23 ミランダ、60 シロ、68 メロラ
監督：ルチアーノ・スパレッティ
アイントラハト・フランクフルト：31 トラップ；20 長谷部、13 ヒンターエッガー、2 ヌディカ；24 ダ・コスタ、18 ローデ（15 ウィレムス 77分）、5 フェルナンデス、10 コスティッチ；11 ガチノヴィッチ；9 アレ（39 パシエンシア 79分）、8 ヨヴィッチ
ベンチ：1 レノウ、3 ファレット、21 シュテンデラ、23 ルス、6 デ・グスマン
監督：アディ・ヒュットナー
主審：ウィリアム・コルム
副審：デービッド・マクゲアチー、フランシス・コナー
追加副審：アンドリュー・ダラス、ニコラス・ウェルシュ
第4審：グレアム・スチュワート
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