ラウタロがゴールを奪うもカリアリで敗北

 今季セリエA第26節カリアリ対インテルはチェッピテッリとパヴォレッティのゴールでカリアリが2-1の勝利を収めた。

 カリアリ発 – インテルの今季セリエA第26節カリアリ戦はタフな敗北となった。同試合の全ゴールは前半45分間に生まれ、チェッピテッリが先制弾を奪い、ラウタロが同点ゴールを決めたが、すぐにパヴォレッティが決勝ゴールとなる得点を挙げてカリアリが2-1の勝利を手にした。この結果、勝点を積み重ねることが出来なかったインテルは勝点47で暫定3位。ACミランとラツィオの結果次第では順位が落ちる。

 試合開始から積極的にプレーしたカリアリが最初の決定機を作る。10分、スルナの右からのクロスをイオニータがゴール前でヘディングシュートを放つがゴール左に外れる。反対にインテルも1分後にダニーロ・ダンブロージオのアーリークロスをファーサイドでイヴァン・ペリシッチがダイレクトボレー。強烈なシュートはGKクラーノが正面でキャッチした(11分)。13分には2018年3月9日にこの世を去ったダヴィデ・アストーリを追悼する意を込めて会場全体から拍手が起きた。流れに乗ったホームチームはインテルゴールに牙を向ける。15分、ジョアン・ペドロからパスを受けたパヴォレンティがボックス内で左足を振り抜く。だがシュートはサミル・ハンダノヴィッチが弾き、ゴール前のこぼれ球をミラン・シュクリニアルが大きくクリアした。

 その後もインテル陣内でボールを動かしたカリアリは31分、右サイドのFKからチェッピテッリが頭で先制ゴール獲得に成功。60秒後にはファラゴがゴール前で決定機を迎えるもシュートを枠外に飛ばした(32分)。カリアリの先制弾から7分後の38分、ネラッズーリが試合を振り出しに戻す。右サイドのラジャ・ナインゴランがニアにクロス。そこへラウタロ・マルティネスがヘディングで叩いてネットを揺らした。だがハーフタイム直前、スルナのクロスをパヴォレッティがダイレクトボレーで合わせてゴール右隅に突き刺した(43分)。前半アディショナルタイムにインテルがCKからチャンスを得るが、シュートシーンまで作り出せず。前半は2-1のまま終わりを迎えた。

 後半、1点を追いかけるインテルは積極的にボールを前線へ運び、ラウタロ(50分)とマッテオ・ポリターノ(53分)がボックス中央手前付近でミドルシュートを打つが枠外。さらに55分にはゴール前でポリターノ、ダンブロージオ、ラウタロが立て続けにシュート。しかしカリアリ守備陣が体を投げ出して防ぐ。やや守備的で後半をスタートしたカリアリはパヴォレッティ(55分)とファラゴ(57分)のチャンスで追加点を狙った。60分過ぎからインテルはボール保持率を高めるも効果的な攻撃を繰り出せない。

 78分にようやくダンブロージオのセンタリングからラウタロのヘディングシュートが生まれる。その5分後、途中出場のボルハ・バレロが冷静にシュートフェイントから豪快に右足を振り抜いたが、わずかにゴールバーを越える(83分)。85分にはナインゴランがボックス内に侵入してゴール前に折り返す。ニアサイドでラウタロがトラップから右足を一閃。だがボールは右ポストに直撃してしまい、そのこぼれ球をポリターノが合わせるがゴールから大きく外れた。前線に人数を増やしたネラッズーリは90分、シュクリニアルがペナルティーエリア内で相手選手を倒してしまう。主審バンティは迷わずカリアリにPKを与えた。キッカーはバレッラが務めたが、同選手が蹴ったボールはゴールバー上を通過した(90+2)。後半アディショナルタイムでパワープレーにでたインテルは途中出場のアンドレア・ラノッキア(90+4分)とアントニオ・カンドレーヴァ(90+6分)がゴール前で空中戦を制して同点弾を狙うもスコアが変わらず。後半45分間、インテルは圧倒的に攻撃し続けたが同点ゴールを奪えず敗北した。

 辛い敗戦となったが、インテルはすぐに頭を切り替える必要がある:3月7日(木)にヨーロッパリーグ決勝トーナメント・ラウンド16の1stレグ、アイントラハト・フランクルト戦が控えており、その3日後の10日(日)には今季セリエA第27節SPALが予定されている。

カリアリ 2-1 インテル(前半2-1)
得点者:
チェッピテッリ(31分)、ラウタロ(38分)、パヴォレッティ(43分)

カリアリ:28 クラーノ;33 スルナ、19 ピサカーネ、23 チェッピテッリ、3 ペレグリーニ;21 イオニータ(20 パドイン 86分)、 8 チガリーニ(6 ブラダリッチ 70分)、24 ファラゴ;18 バレッラ;10 ジョアン・ペドロ(32 デスポドフ 81分)、30 パヴォレッティ
ベンチ:1 ラファエル、16 アレスティ、12 カッチャトーレ、17 オリヴァ、22 リコヤニス、26 レベルべ、36 ドラチオット、77 テロー
監督:ロランド・マラン

インテル:1 ハンダノヴィッチ; 33 ダンブロージオ、6 デ・フライ、37 シュクリニアル、18 アサモア(87 カンドレーヴァ 83分);8 ベシーノ(20 ボルハ・バレロ 68分)、 77 ブロゾヴィッチ(13 ラノッキア 87分); 16 ポリターノ、14 ナインゴラン、44 ペリシッチ: 10 ラウタロ
ベンチ:27 パデッリ、5 ガリアルディーニ、15 ジョアン・マリオ、21 セドリック、23 ミランダ、29 ダルベルト、61 コリーディオ
監督:ルチアーノ・スパレッティ

イエローカード:チガリーニ、ジョアン・ペドロ、シュクリニアル、ベシーノ、ブロゾヴィッチ、ファラゴ、パヴォレッティ
アディショナルタイム:2+7分

主審:バンティ
副審:コスタンツォ、マンガネッリ
4審判:フォルノー
VARドヴェリ、ヴィヴェンツィ


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