PK戦の末にインテルが敗北、ラツィオが準決勝進出

 1月31日(木)夜、インテルの今季コッパ・イタリアの冒険は幕を閉じた。

 ミラノ発 – インテルの今季コッパ・イタリアはベスト8で終わりを迎えた。90分間では得点が生まれず、延長戦では1-1。両チームともに延長後半に得点を奪った。インモービレが先制弾を決め、マウロ・イカルディが125分にPKを決めて同点に追いついた。しかしラツィオがPK戦を制して準決勝進出を果たした。

 試合開始からボールをキープするネラッズーリはビルドアップが上手くいかず、ラツィオに数回ショートカウンター攻撃を受ける。だが両チームともに見せ場なく25分が過ぎた。この試合の最初のチャンスは28分、ラツィオのカウンターアタックから最後はルイス・アルベルトがゴール前で右足ダイレクトシュート。だがここはサミル・ハンダノヴィッチが正面でキャッチ。さらに31分にはチロ・インモービレにゴール前でシュートを打たれたが、同インテル守護神がファインセーブで止める。その後もインテルは攻撃の形が作れずにゴール前でのチャンスは皆無だった。一方でホームチームはパスミスから何度もショートカウンターを許したが、ラツィオも最後の部分で噛み合わない。結局、ゴールレスでハーフタイムを迎えた。

 ルチアーノ・スパレッティは後半開始からロベルト・ガリアルディーニをベンチに下げて、マティアス・ベシーノをピッチへと送る。後半はラツィオが優勢に試合を進める。インモービレのチャンス(50分)、ルイス・アルベルト(52分)とルリッチ(53分)のシュートはハンダノヴィッチが抑える。さらに54分、コレアがボックス内でシュートするも外のサイドネットを揺らし、58分にはミリコヴィッチ・サヴィッチが狙ったがインテル背番号1がしっかりキャッチ。インテルは62分、この試合最初の決定機を迎える。ジョアン・マリオのミドルシュートのこぼれ球をアントニオ・カンドレーヴァがゴール前で詰めるが、シュートは大きく枠から外れた。その3分後には再びカンドレーヴァが左サイドから中央にカットイン。そしてボックス中央手前で右足を振り抜いたがわずかにゴール左(65分)。調子を上げたネラッズーリは徐々に試合を支配して攻撃を仕掛けていく。76分、左サイドからポリターノがゴール前にクロス。そこにベシーノがフリーでヘディングシュートを放つが、わずかにゴールバーの上を通過。そして後半終了直前、両チームが絶好機を得る:まずラツィオは途中出場のカイセドが抜け出してゴール前でシュート。だがハンダノヴィッチがスーパーセーブでCKに逃れた(89分)。そしてインテルは右からのクロスをファーサイドでポリターノがトラップから強烈なシュートを打つ。ストラコシャが弾いたこぼれ球を途中出場のラウタロ・マルティネスがフリーでダイレクトシュート。だがボールはゴール枠から外れてしまった(90+4分)。90分で決着がつかず試合はそのまま延長戦に入った。

 まず延長戦開始3分、アサモアのクロスからイカルディのヘディングシュート(93分)、その1分後にはカイセドがボックス内で狙うもハンダノヴィッチが止める(94分)。だがスコアは動かず延長後半へ。キックオフからラジャ・ナインゴランと先日インテルに加入したセドリック・ソアレスが交代出場してインテルデビューを飾る。一進一退の攻防が続いていたが108分、インモービレが味方との連携から均衡を破る得点を決めて、ラツィオが一歩先に出る。だが延長後半アディショナルタイム(125分)、ミリコヴィッチ・サヴィッチがボックス内でダニーロ・ダンブロージオに接触したとしてネラッズーリがPKを獲得。キッカーはマウロ・イカルディ。インテル主将はゴール右隅にボールを蹴り込み、ホームチームは土壇場で同点に追いつき、決着はPK戦へもつれ込んだ。

 インテルはブロゾヴィッチ、イカルディ、セドリックが決めるもラウタロとナインゴランがストラコシャに止められる。一方でラツィオはドゥルミシだけがハンダノヴィッチに防がれ、PKスコア3-4で勝利を収めてコッパ・イタリア準決勝進出を果たした。 

インテル 1-1 ラツィオ(前半0-0)、PK(3-4)
得点者:
インモービレ(108分)、イカルディ(120+5分、PK)

インテル:1 ハンダノヴィッチ; 33 ダンブロージオ、37 シュクリニアル、23 ミランダ、18 アサモア;5 ガリアルディーニ(8 ベシーノ 46分)、 77 ブロゾヴィッチ、15 ジョアン・マリオ(10 ラウタロ 81分);16 ポリターノ(21 セドリック 106分)、9 イカルディ、87 カンドレーヴァ(14 ナインゴラン 106分)
ベンチ:27 パデッリ、46 ベルニ、13 ラノッキア、20 ボルハ・バレロ、29 ダルベルト、44 ペリシッチ、74 サルセド
監督:ルチアーノ・スパレッティ

ラツィオ:1 ストラコシャ;13 ウォレス(15 バストス 70分)、33 アチェルビ、26 ラドゥ; 77 マルシッチ、21 ミリンコヴィッチ・サヴィッチ、6 レイヴァ、19 ルリッチ(14 ドゥルミシ 80分);11 コレラ(20 カイセド 88分)、10 ルイス・アルベルト(16 パローロ 101分)、17 インモービレ
ベンチ:23 グレリエリ、24 プロト、7 ベリシャ、25 バデリ、28 カライ、30 ネト、98 ツィテッリ
監督:シモーネ・インザーギ

イエローカード:ガリアルディーニ、ウォレス、ラドゥ、マルシッチ、ミリコヴィッチ・サヴィッチ、インモービレ、ブロゾヴィッチ、アサモア、レイヴァ
レッドカード:ラドゥ(警告2枚目)
アディショナルタイム:0+4+1+5分

主審:アビッソ
副審:ヴオト、マンガネッリ
4審判:カルヴァレーゼ
VARバンティ、ヴィヴェンツィ


 English version  Versión Española  Versi Bahasa Indonesia  中文版  Versione Italiana 

読み込み中