キエーヴォ 1-1 インテル:終盤に失点したネラッズーリは勝点1で終える

 ヴェローナで試合を支配したネラッズーリだったが、試合終了直前にペリッシエールが同点ゴールを奪い勝点1でピッチを去ることになった。

 ヴェローナ発 – インテルは12月22日(土)夜、苛立ちが残る引き分けで試合を終えた。多くの時間帯で試合をコントロールし、ペリシッチのゴールで先制したネラッズーリは試合終了直前、ペリッシエールに同点ゴールを許した。この結果、ルチアーノ・スパレッティ率いるチームは今季セリエA第17節を終えて勝点33、現在3位に位置している。

 キックオフからインテルがボールを保持し、キエーヴォが守備的にプレーする構図となった。しかしネラッズーリは深くラインを下げたキエーヴォ守備陣を崩すことが出来ずに試合は膠着状態が続いた。そして28分、インテルがこの試合最初の決定機を作る。左サイドのダニーロ・ダンブロージオがゴール前にクロスを送り、マウロ・イカルディがフリーで右足ダイレクトシュート。だがGKステファノ・ソレンティーノがはじき返し、そのボールをラジャ・ナインゴランが豪快に直接叩くもゴールバーの上に外れた。試合は再び動きがなく時間だけが過ぎていく。しかし前半終盤の39分にネラッズーリが先制弾を奪う。相手DF選手をトラップで抜き去ったイカルディがダンブロージオへパス。同イタリア人選手はゴール手前に走り込んで来たイヴァン・ペリシッチへ完璧なクロスを送り、同クロアチア人選手はダイレクトでゴールネットを揺らした。さらに前半終了直前、ペリシッチが左サイドから低くて速いクロスを相手GKとDFラインの間に入れ、ジョアン・マリオが態勢を崩しながらも合わせる。しかし枠にボールを蹴り混むことが出来なかった。

 後半開始から同点弾を狙うキエーヴォが前線へと果敢に押し上げる。だが最初の決定機はインテルに訪れた。56分、ペリシッチとの連係から抜け出したイカルディがシュートフェイントで相手DF選手を1人かわしてから、フリーでシュートを放ったがキエーヴォ守護神が防ぐ。一方でホームチームもセルジオ・ペリッシエールがボックス内で倒れこみながら同点弾を狙う。だがサミル・ハンダノヴィッチ が素晴らしい反応でゴールを許さなかった(58分)。77分にはペリシッチがドリブルから右足を振り抜くもゴールの右に外れる。試合は再び動きがなくなり両チームともに決定的チャンスは作れず後半アディショナルタイムに入った。そしてその直後、ステピンスキのヘディングパスに抜け出したセルジオ・ペリッシエールがハンダノヴィッチの頭上を越えるループシュートでゴールを奪って試合を振り出しに戻した。まさかの同点弾を許したインテルは最後までロングボールを多用してゴール前に迫ろうとするが実は結ばず。このまま試合終了となり、ネラッズーリは勝点2を取りこぼした。

 次節、インテルはカルロ・アンチェロッティ率いるナポリと対戦する。試合会場はサン・シーロ、キックオフ時間は日本時間27日4時30分。

 フォルツァインテル!

キエーヴォ 1-1 インテル(前半0-1)
得点者:
ペリシッチ (39分)、ペリッシエール(90+1分)

キエーヴォ・ヴェローナ:70 ソレンティーノ;14 バニ、15 ロッセティーニ、5 バルバ;27 デパロリ、 4 リゴニ、56 ヘテテイ、17 ジャッケリーニ(23 ビルサ 77分)、13 キイネ(44 ヤロジンスキ 46分);69 マッジョーニ(9 ステピンスキ 62分)、31 ペリッシエール
ベンチ:1 シュンペル、67 カプリレ、3 タナシエヴィッチ、11 レリス、12 チェサル、20ジョルジェヴィッチ、21 プルチャガ、40 トモヴィッチ
監督:ジャンピエロ・ヴェントゥーラ

インテル:1 ハンダノヴィッチ; 2 ヴルサリコ、6 デ・フライ、37 シュクリニアル、33 ダンブロージオ;15 ジョアン・マリオ(20 ボルハ・バレロ 81分)、77 ブロゾヴィッチ、14 ナインゴラン(8 ベシーノ 67分); 16 ポリターノ(10 ラウタロ 75分)、9 イカルディ、44 ペリシッチ
ベンチ:27 パデッリ、5 ガリアルディーニ、11 ケイタ・バルデ、13 ラノッキア、23 ミランダ、87 カンドレーヴァ
監督:ルチアーノ・スパレッティ

イエローカード:キエネ、ジョアン・マリオ、ブロゾヴィッチ、リゴニ
アディショナルタイム:0+4分

主審:パスクア
副審:ポサゴ、ガレット
4審判:ピスコポ
VARマリネッリ、デル・ジョヴァネ


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