上海発 - バルセロナと引き分けたホーム戦から30時間も経たず、インテル会長のスティーヴン・チャンは上海へと移動し、当地で開催中の中国国際輸入博覧会のインテルブースを訪れた。副会長のハビエル・サネッティ、またCMOのルカ・デノヴァート、マーケティングディレクターのラウラ・アルビニ、グローバル・ユーズビジネスディレクターのバルバラ・ビッキ、及びインターナショナルセールス・ディレクターのタル・モリアに加え、インテル中国オフィスのマネージングディレクターを務めるアンディ・チャンをはじめとするインテル派遣団を伴っての出席となった。
スティーヴン・チャンは今回のCIIE訪問に際し「将来的にインテルは国際市場への参入を続け、とりわけ国際サッカー界の最新コンセプトと技術の中国への輸入に向けた取り組みに力を注ぐ。我々はまたこの国の育成部門の発展を助成し、若い中国選手たちに欧州のトップアカデミーへ加入する新たな機会を設けたいと考えている」と発言した。
同会長は「インテルはサッカークラブであり、競争は言うまでもなく重要な役割を担う」と続け、「だがインテルはクラブにとどまらず、サッカーの枠組のみにもまた、収まることはない。クラブが担う重要な役割は、世界中のファンと顧客にとり中国とイタリア、また欧州を繋ぐ架け橋となることであり、コミュニケーションの手段として機能することにある。これはスポーツ文化と健全な競争、またインテル、蘇寧グループ、また中国サッカー界の発展に向けた取り組みへの信念を通してのみ成し得ることだ」と語った。
副会長のハビエル・サネッティにとっても、非常に重要な意味を持つ訪中となった。同副会長は中国国際輸入博覧会の成功を祈り、「このイベントはイタリアでも大きな反響をもち、ピレリが我々のクラブの協賛で参加している。将来的には確実にインテルが中国と欧州の橋渡し役として重要な役割を担うだろう」とコメントを発した。
特にインテルアカデミーのプロジェクトを通じたユースサッカーの発展は、今後もインテルが中国で最も関心を寄せるテーマであり続ける。グローバルユース・ビジネス部門ディレクターのバルバラ・ビッギは「インテルアカデミーの成功は、選手の年齢や身体の成長に基づいたプロフェッショナルな理論を用いていること、そして各選手の成長に重点を置いていることにある。我々にとって最も重要なことは、我々の情熱を伝え、チーム精神とリーダーシップを育てることだ。インテルアカデミーは我々のエリートアカデミーの国際支部であり、『People first, champions later』というコンセプトに基づいている。2017年の中国でのプロジェクト発足以来、北京、上海、瀋陽、香港、そして四川省と江蘇省の計6ヵ所にインテルアカデミーが設立された」と語った。
トップレベルのブランドがネラッズーリのスポンサーになっており、インテルは中国で商業的にも驚異的なスピードで成長を遂げている。インテル中国オフィスのマネージング・ディレクターであるアンディ・チャンは、「インテルは成功に満ちた110年にわたる歴史を誇る、世界のビッグクラブの1つだ。更に蘇寧グループも我々を支援してくれている。この2つの要素が、インテルの中国での経済的な成功に重要な役割を担っている。その上suning.comの優れた小売戦略やO2Oチャンネルによって、我々はパートナーが商業上の目的に到達し、ブランドを発展させるためのサポートをすることができる」と述べた。