ミラノ発 - ハート、渇望、頭脳。インテルは試合を終始コントロールしていたFCバルセロナとの一戦を引き分けで終えることが出来た。試合終盤に途中出場のマウコムに先制点を許したが、土壇場でイカルディが同点ゴールを決めた。ネラッズーリのCL決勝トーナメント進出は次節トッテナム戦(アウェイ)の試合結果が運命を左右するだろう。インテルがベスト16に駒を進めるには引き分けで十分となる。
インテルファンが作り出す凄まじい雰囲気がサン・シーロを包み込んだ試合は2分、この試合先発に名を連ねたウスマン・デンベレが右サイドからカットイン。そしてボックス外からミドルシュートを放つがサミル・ハンダノヴィッチが好セーブを見せる。その10分後にはハンダノヴィッチのパスミスから最後はルイス・スアレスがフリーで左を振り抜いたがゴールの上に外れた。
インテルも19分にイヴァン・ペリシッチの左サイドのクロスからクワドオ・アサモアがゴール前で合わせたがボールはゴールバーを超えた。だがバルサロナがすぐにまた試合をコントローして立て続けにインテルゴールを脅かす:ジョルディ・アルバのロングパスを胸で受けたスアレスがループシュート(22分)、イヴァン・ラキティッチのロングシュート(24分)、ボックス内でコウチーニョの右足シュート(30分)、右CKからスアレスの決定機(31分)、コウチーニョのミドルシュート(37分)、コウチーニョのシュートのこぼれ球をスアレスがダイレクトシュート(42分)。インテルは攻撃の形が作れずに守備に奔走。しかしサン・シーロでの最初の45分間でゴールは生まれなかった。
両チーム交代カードを切らずに後半がスタートして、まずコウチーニョが左足で先制弾を狙うもハンダノヴィッチが立ち塞がる(52分)。その8分後の60分、インテルは絶体絶命のピンチを迎えた:バルセロナがカウンター攻撃を仕掛け、スアレスからラストパスを受けたラキティッチがゴール前でシュート。だが素晴らしいタイミングで飛び出して来たハンダノヴィッチが体で防いだ。
インテルも65分、ラジャ・ナインゴランに代わって入ったボルハ・バレロが起点となりペリシッチが左サイドを突破する。同クロアチア人はゴール前にクロスを送り、そこへポリターノがフリーでヘディングシュート。だがわずかにゴール右に外れてしまった。その後は膠着状態が続いて試合時間は80分を過ぎた。
このまま試合が動かないと思われたが、バルセロナのショートカウンターから最後は途中出場のマウコムがゴール左隅にシュートを流し込んだ(83分)。ホームで負けられないインテルは一点を奪いに前へ前へと攻め立て、失点から4分後に試合を振り出しに戻す:ブロゾヴィッチと交代したラウタロ・マルティネスがボックス内で粘ってクロス。ベシーノが相手選手に当たったボールをダイレクトで叩くもピケに防がれる。だがそのボールがイカルディのもとへ転がり、同ネラッズーリ主将が右足でテア・シュテーゲンの股を通るシュートをゴールネットに叩き込んだ。試合会場のボルテージは一気に上がり、静かだったサン・シーロが息を吹き返した様だった。結局、スコアは1-1のまま試合終了となり、インテルはCL決勝トーナメント進出に向けて強敵から貴重な勝点1を奪った。
インテル 1-1 バルセロナ(前半0-0)
得点者:マウコム(83分)、イカルディ(87分)
インテル:1 ハンダノヴィッチ; 2 ヴルサリコ、37 シュクリニアル、6 デ・フライ、18 アサモア;8 ベシーノ、77 ブロゾヴィッチ(10 ラウタロ 85分);16 ポリターノ(87 カンドレーヴァ 81分)、14 ナインゴラン(20 ボルハ・バレロ 63分)、44 ペリシッチ; 9 イカルディ
ベンチ:27 パデッリ、11 ケイタ・バルデ、23 ミランダ、33 ダンブロージオ
監督:ルチアーノ・スパレッティ
バルセロナ:1 テア・シュテーゲン;20 セルジ・ロベルト、3 ピケ、15 ラングレ、18 ジョルディ・アルバ:4 ラキティッチ、5 ブスケツ、8 アルトゥール・メロ(22 ビダル 74分); 11 デンベレ(14 マウコム 81分)、9 スアレス、7 コウチーニョ
ベンチ:13 シレッセン、2 セメド、12 ラフィーニャ、26 カスティージョ、36 チュミ
監督:エルネスト・バルベルデ
イエローカード:ラキティッチ、ブロゾヴィッチ、ペリシッチ
アディショナルタイム:0+3分
主審:マルチニアク
副審:ソコルニッキ、リストキエヴィチ
追加審判:ラチコフスキ、ムシアル
第4審:シエイカ
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