94分にブロゾヴィッチが決勝弾を奪ってサンプドリアを撃破

 VARで2点を取り消しとなったインテルは試合終了直前、マルセロ・ブロゾヴィッチの決勝点で勝利してジェノアを去ることになった。

 ジェノア発 – インテルがプレーする時、諦めるという言葉はない。今季セリエA第5節はジェットコースターのような試合展開となった。ネラッズーリは3度ネットを揺らしたが、その内2度のゴールをVARで取り消された。しかし試合終了直前にマルセロ・ブロゾヴィッチがマッチウィナーとなる得点を叩き込んで、インテルが勝利を収めた。

 キックオフからホームのサンプドリアが優勢に試合を進める。まずクアリャレッラ(1分、13分、15分)がシュートを放つも全てインテル守護神サミル・ハンダノヴィッチが正面で抑える。その後は両チーム共に決め手を欠いて時間だけが過ぎていった。インテルはティアス・ベシーノがチャンスを2度迎えたが、同選手の放ったヘディングシュートはゴール枠内に飛ばなかった(33分、36分)。そしてハーフタイム直前、相手選手のクリアミスを拾ったラジャ・ナインゴランがボックス中央手前から右足を振り抜き、ゴール左隅にシュートを突き刺した(43分)。しかし主審グイダがVARでゴールシーンを確認すると判断し、試合は一時中断となる。数分後に同主審はナインゴランのゴールシーンの前にオフサイドがあったとして同ベルギー選手の得点を認めず、インテルにとって後味の悪い前半最後のプレーとなった。

 後半開始から積極的に前へ出るインテルはいきなりアントニオ・カンドレーヴァがゴール左ポストを叩くシュートを放つ(50分)。さらにカンドレーヴァのクロスをゴール前でマウロ・イカルディが頭で狙うもゴール右に外れた(56分)。70分にケイタ・バルデと交代する直前、カンドレーヴァがナインゴランの浮き玉のパスをダイレクトシュート。だがGKアウデロがセーブ(69分)。その3分後には途中出場のイヴァン・ペリシッチが左サイドからセンタリング。そのボールに飛び込んだイカルディが空中戦を制して頭で狙うがゴール左に外れた。攻撃の形が作れないサンプドリアもクアリャレッラが強烈なミドルシュートを放つもゴールの右(76分)。試合時間残り5分を過ぎから怒涛の展開が繰り広がれる:まずアサモアが左足で放ったシュートがゴール左隅に突き刺さったがその前にベシーノの折り返し時にボールがゴールラインを割ったとしてノーゴールとなり(87分)、その2分後のサンプドリアのデフレルが揺らしたゴールもVARでオフサイドとして処理された。後半アディショナルタイムは5分。ネラッズーリは全力で攻め続け、その努力が最後の最後で実を結んだ:ペリシッチが左サイドからゴール前に送ったクロスが流れ、そのボールを胸でトラップしたマルセロ・ブロゾヴィッチが右足を豪快に振り抜く。GKアウデロの手を弾いたボールはゴールネットに吸い込まれ、土壇場でインテルがリードを奪い、そのすぐ後に試合終了を迎えた。

サンプドリア 0-1 インテル(前半0-0)
得点者:
ブロゾヴィッチ(90+4分)

サンプドリア:1 アウデロ;24 ベレシンスキ、26 トネッリ、3 アンデルセン、29 ムル;16 リネッティ(8 バレット 59分)、6 エクダル、10 プラート(14 ヤンクト 59分);11 ラミレス(7 サーラ 90+2分);92 デフレル、27 クアリャレッラ、
ベンチ:33 カブラル、72 ベレック、4 ビエイラ、15 コリー、18 レヴァルべ、22 タヴァレス、25 フェラーリ、40 スティエヴォヴィッチ、95 ローランド
監督:マルコ・ジャンパウロ

インテル:1 ハンダノヴィッチ;33 ダンブロージオ、23 ミランダ、37 シュクリニアル、18 アサモア;8 ベシーノ、77 ブロゾヴィッチ、;16 ポリターノ(44 ペリシッチ 60分)、14 ナインゴラン(20 ボルハ・バレロ 82分)、87 カンドレーヴァ(11 ケイタ・バルデ 70分); 9 イカルディ
ベンチ:27 パデッリ、5 ガリアルディーニ、6 デ・フライ、10 ラウタロ、13 ラノッキア、15 ジョアン・マリオ、29 ダルベルト
監督:ルチアーノ・スパレッティ

イエローカード:リネッティ、ミランダ、デフレル、ボルハ・バレロ、トネッリ
アディショナルタイム:2+5分

主審:グイダ
副審:メリ、パガネッシ
4審:ピッチニーニ
VARファブリ、ヴオト


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