ミラノ発 – ラジャ・ナインゴランがインテルへ正式に加入した。同ベルギー人選手はネラッズーリと2022年6月30日までの契約を締結している。
1988年5月4日、アントワープでベルギー人の母とインドネシア人の父の間に生まれた同選手は、幼少から双子の姉、リアナと共にサッカーへの情熱を育んだ。地元のサッカークラブ、 トゥバンティア・ボルゲルハウトでプレーをはじめ、2000年にアントワープの伝統的なクラブ、ジェルミナル・ベールスホットの下部組織へと移籍し、ピアチェンツァのスカウトに勧誘される18歳の誕生日を控えた2005年まで同クラブに所属した。
エミリア=ロマーニャ州に拠点を置くピアチェンツァ・カルチョでアレッツォ相手にセリエBデビューを飾るが、この試合は2-3の敗戦に終わった。ビアンコロッシ在籍中、ナインゴランは2部リーグとTIMカップで74試合に出場、4得点の成績を記録し、もっとも期待される選手の一人として頭角を現し、2010年1月にはセリエAへと躍進を果たす。マッシミリアーノ・アッレグリ率いるカリアリが同選手を獲得したのである。2月7日にサン・シーロでのインテル戦でジェダに代わり試合終了5分前に交代出場を果たすが、試合はジョゼ・モウリーニョ率いるチームが3-0で勝利を収めた。同選手のパフォーマンスと価値は試合を重ねることに上昇の一途を辿り、ロッソブルーの中盤を担う支柱にまで成長を遂げた。ナインゴランはカリアリに4年間在籍し、リーグ戦とコッパ・イタリアで合計137試合に出場7得点を記録、その素晴らしいパフォーマンスによりイタリア、また欧州のクラブから注目を集めた。
2014年1月末の冬季移籍期間終了を目前に、ラジャはASローマと契約を締結する。イタリアのビッククラブの1つに移籍した同ベルギー人選手は、すぐにルディ・ガルシア監督率いるチームの中心選手として地歩を確立し、リーグ戦、及びチャンピオンスリーグでプレー。2016年、ルチアーノ・スパレッティが監督に再び就任したローマで同選手はたゆまぬ研鑽を続ける。スパレッティ監督の指導下、同選手はその驚異的な身体能力と精神的な強さを活かし中盤であらゆる役割を担う一方で、完璧なMFへと成長を遂げる。ローマでナインゴランは攻撃的MFとしての役割を完遂し、スパレッティの持つ最強の切り札となった。コンスタントにボックス内へと走り込み、またエリア外から放つミドルで常にゴールを脅かす同選手が2017年2月26日、ミラノでインテル相手に決めた2得点はインテルファンにとっても忘れがたいものとなった。ローマでの4シーズン半でリーグ戦、TIMカップ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグを通し合計203試合に出場、33ゴールを獲得したナインゴランは、完璧とも言えるMFの1人として円熟した。
ラジャはベルギー代表で全年代のチームに所属、2009年5月29日にはA代表初キャップを記録し30試合に出場、6得点を決めた。
そして今、成熟した選手としてラジャはインテルのユニフォームを纏い新しい挑戦に臨む。ミラノへようこそ、ラジャ!
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