ミラノ発 - 偉大なる元インテル選手ワルテル・ゼンガ率いるクロトーネ戦を1-1で引き分けたインテルはこれで5試合連続ドローとなった。試合はエデルのゴールでインテルが先制したが、後半にクロトーネのバルベリスが同点弾を決めた。ネラッズーリはこれで今季セリエA第23節を終えて勝点45を積み重ねている。
キックオフ前にイタリア代表監督を務めた経験があるアゼリオ・ヴィチーニ(2018年1月31日没)に黙祷が捧げられた。キックオフから両チームとも試合の主導権を握ろうと前線から激しいプレスを仕掛け、試合は膠着状態が続いた。15分にインテルの最初のシュートシーンが訪れたが、マルセロ・ブロゾヴィッチからパスを受けたマティアス・ベシーノのハーフボレーシュートはわずかにゴールバーの上を通過。ボールはピッチ中央で動いていたが、23分にホームチームがセットプレーから先制点を奪う。ブロゾヴィッチの左CKからエデルが頭で合わせた。シュートは相手DFに当たったがそのままゴールに吸い込まれ、久しぶりの先発出場となった同イタリア人選手が結果を残した。その後、インテルはクロトーネの前線からの激しいプレスに苦しむが、決定機を作らせることはなかった。前半終盤、アントニオ・カンドレーヴァのクロスに一歩届かなかったエデル(37分)、得意の左足でミドルシュートを放ったダルベルト(43分)のチャンスを作ったネラッズーリは1点リードでハーフタイムを迎えた。
両チームともハーフタイムでの交代はなく後半がスタート。だが前半と同じ展開が後半序盤でも続き、ゴールチャンスを見ることはなかった。しかし60分、クロトーネが同点に追いつく。インテルのボックス内中央付近の混戦からバルベリスが抜け出して、ボールをゴール左隅に流し込んだ。その失点直後にルチアーノ・スパレッティ監督はカンドレーヴァを下げて、ラフィーニャをピッチに送り込む。攻撃のリズムが出てきたインテルは、ダニーロ・ダンブロージオからペリシッチのシュート(69分)、左サイドを抜け出したダルベルトからのマイナスのパスを受けたエデルが右足で勝ち越しゴールを狙うもネットを揺らせなかった(73分)。一方でクロトーネも77分、トロッタがカウンター攻撃からシュートを放つがゴール右に外れる。試合時間残り10分、勝ち越しゴールを狙うネラッズーリにゴールチャンスがやって来る。しかしベシーノの浮き球のパスをダイレクトで合わせたペリシッチのシュートはゴール左に外れた。後半アディショナルタイム4分の間に再びペリシッチにチャンスが訪れたが決めきれず、インテル対クロトーネは1-1で試合終了となった。
インテル 1-1 クロトーネ(前半1-0)
得点者:エデル(23分)、バルベリス(60分)
インテル:1 ハンダノヴィッチ;33 ダンブロージオ、37 シュクリニアル、21 ミランダ、29 ダルベルト(7 カンセロ 74分) ;11 ベシーノ、20 ボルハ・バレロ、77 ブロゾヴィッチ(17 カラモウ 77分); 87 カンドレーヴァ(8 ラフィーニャ 64分)、 23 エデル、44 ペリシッチ
ベンチ:27 パデッリ、46 ベルニ、2 リサンドロ・ロペス、5 ガリアルディーニ、13 ラノッキア、21 サントン、66 エマーズ、99 ピナモンティ
監督:ルチアーノ・スパレッティ
クロトーネ:1 コルダツ;37 ファラオーニ(34 シミッチ 85分)、7 チェッケリーニ、23 カプーアノ、87 マルテッラ(20 パブロヴィッチ 58分);10 バルベリス、38 マンドラゴラ、92 ベナリ;11 リッチ、29 トロッタ(5 ストイアン 77分)、9 ナリーニ
ベンチ: 3 フェスタ、6 ローデン、13 イスコ、14 スリッチ、17 ブディミール、21 ザネラト、89 クロチウタ、93 アイェティ、99 シミー
監督:ワルテル・ゼンガ
イエローカード:マンドラゴン、エデル、ベナリ、リッチ
アディショナルタイム:1+4分
主審:オルサト
副審:マッラッツォ、ポッテゴーニ
第4審:ギウア
VAR:アッバティスタ、ヴオト
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