ラフィーニャ:家族に受け継がれる才能

 FCバルセロナでキャリアを成功裏にスタートさせたブラジル出身の同MFが、ルチアーノ・スパレッティ率いるインテルに加入した。

 ミラノ発 - ラファエル・アルカンタラ・ド・ナシメント、通称ラフィーニャは1993年2月12日サン・パウロに生まれた。かつてレッチェとフィオレンティーナでプレーし、1994年ワールドカップ優勝を果たしたミッドフィールダーのマジーニョを父に、またFCバイエルン・ミュンヘンでプレーするチアゴ・アルカンタラを兄に持つ同選手は、兄とともにバルセロナ・サッカーアカデミーに加入、下部組織からトップチームへ昇格を果たすと、チームメイトのマウロ・イカルディと数シーズンを共にプレーした。

 左足を利き足とするユーティリティープレーヤーである同MFは、卓越した技術を持つ選手だ。2011年1月、ルイス・エンリケ率いるFCバルセロナBでセクンダ・ディビシオンでデビューを飾ると、コパ・レル・レイとチャンピオンズリーグにおいてトップチームで数分間プレー。FCバルセロナBでの2シーズン半で通算84試合に出場、19得点を決めた。その後ルイス・エンリケが指揮を執るセルタ・デ・ビーゴへローンで移籍しリーガ・エスパニョーラ1部デビューを果たす。また同年にはリーガ・エスパニョーラ・ブレイクスルー・プレイヤーの栄誉に浴した。翌2014-2015シーズンには恩師ルイス・エンリケと共にFCバルセロナへ復帰し36試合に出場、2得点を獲得、チームのチャンピオンズリーグ、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ制覇による3冠達成に貢献した。

 続くシーズン、同選手はFCバルセロナと共に1度のリーグ優勝、2度の国王杯制覇、それぞれ1度のスーペルコパ・デ・エスパーニャ及びUEFAスーパーカップ優勝を経験し、合計79試合に出場、11得点の成績を収めている。

 スペインとブラジルの2重国籍を持つ同選手は、スペイン代表を選択した兄チアゴとは異なる道を選び、セレソンの一員としてブラジルのためにプレーする決断を下した。ブラジル代表として2015年9月親善試合2試合に出場(1得点)、また2016年のリオ・オリンピックで金メダルを獲得したU23ブラジル代表の一員でもある。

 そして今、インテルのユニフォームを身に纏い新たな冒険に赴く。ミラノへようこそ、ラフィーニャ!


 English version  Versión Española  Versi Bahasa Indonesia  中文版  Versione Italiana 

読み込み中