スパレッティ「自らのクオリティーに確信を持ちトリノへと臨む」

 ネラッズーリの監督はユヴェントス戦を目前に控えた試合前記者会見で「非常に熱のこもった挑戦となるが、冷静さを欠くことは許されない」と語った。

 アッピアーノ・ジェンティーレ発 - ルチアーノ・スパレッティは今日8日(金)蘇寧トレーニングセンターにおいて、9日(土)にアリアンツ・スタジアムで行われるユヴェントス戦に向けての試合前記者会見を行った。「イタリア・ダービーで己の持つ能力を最大限に発揮するための全てを我々は兼ね備えている。選手達は我々のファン同様、重要な目標を達成するのだという強い熱意を抱いている。このクラブの歴史、ファン、ミラノという都市。その全てが深い印象を与え、情熱とプロ意識に裏打ちされた選手達に相応しいものだ。我々は直近6シーズンでリーグ優勝を飾り、またこの3年で2度チャンピオンズリーグ決勝へと進んだチームと対戦する。彼らの強さは熟知しているが、我々はこの数ヶ月に渡り己の信念を築き上げ、そして今こそこれをピッチ上で示すつもりだ。我々は目標を達成するために明確なアイデンティティーを確立しようと努力してきた。シーズンがどのような結果を迎えるかについても、多くの勝点を獲得することにかかっている。我々の持つクオリティーについては強調してきたが、順位表上可能な限り多くの勝点が必要となる為、これからは結果を残すことに力を入れていきたい。ユヴェントスとの試合は当然やる気を試されるが、冷静さを欠くことは許されない。選手達は良いトレーニングを行い、ピッチ上でどう動くべきか熟知している。我々自身、またインテルを愛する人達の為にも最善を尽くしたい。出来る限り上位でシーズンを終えたいと考えている。我々は真剣な態度で取り組み、一歩一歩前進をしていかねばならない。この試合の結果が、我々の考え方を変えることは決してないだろう。道程は長く、我々はこの道を進む為にバランスを必要としている」


 またスパレッティは9日(土) の戦術的な構想について、次のように語っている。「この試合に向けて全く新しいスタイルで挑む必要はない。むしろこの数ヶ月でやってきたことを繰り返し、能力を発揮する必要があるだろう。我々は自らの能力に自信を持っており、これを実践に移すつもりだ。人格、また個性という点で、用意が出来ている必要がある。彼らのプレー全てに対し、力強く対応せねばならない。彼らはオフ・ザー・ボールで強さを発揮し、その為フィジカル面で強いチームと戦うのは有益であると考えている。誰が中盤でプレーするかについてだが、我々はこのポジションで高いクオリティーを誇る選手を多く抱えており、その全員に信頼を置いている。私は誰一人否定することなくメンバーを構成するつもりだが、結局のところ選べるスターティングメンバーは11人だけだ。ボルハ・バレロのべスト・ポジションは、ピッチ上というしかない。なぜなら全ては誰が彼とプレーするかという点にかかっているからだ。彼はゲームメイカーとしても、それより少し後ろでプレーしても素晴らしい。試合を作り上げ、チームを活かす可能な限り最高のポジション二ングに彼は非常に長けている」


 またユヴェントスから獲得するとしたら誰がいいかとの質問についてスパレッティは「もし選択できるならば、アッレグリを獲るね。彼は試合の最中に変化をもたらすことができるという点において、最高の監督の一人だ。戦術、またチームの士気を高めるという点でも非常に素晴らしい」と応えている。

 同監督はまたチームの選手達数名についても言及している。「カラモウはスピードがあり、センスと創造性にあふれ、相手をかわすことができる。彼はこれを毎試合試しているが、経験もまた重要な能力の一つだ。彼は大きな可能性を秘めているが、過剰な責任を与えるつもりはない。ベシーノ?彼は回復し、起用可能だ。ユヴェントス戦はダンブローシオとサントンにとり厳しいものになるか、ということについて、私はそうなるとは考えていない。両選手共に最善のプレーをする術を知っており、試合のどんな流れも読むことができる」


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