ピオリ「選手には情熱をもってプレーして欲しい」

 ピオリ新監督は、「インテル監督に就任できて嬉しい。目標はチャンピオンズリーグ出場権を獲得すること。まだ、時間はある」と、新監督発表記者会見でコメントした。

 アッピアーノ・ジェンティーレ発 – 10日(木)午後、インテル新監督発表記者会見に出席したステファノ・ピオリが、チームに「情熱を持ってプレーしてほしい」と、語った。

 「インテル監督に就任できて本当に嬉しい」と、ピオリが話し始めた。「大きな責任を背負っていることはわかっている。しかし、チームと青黒のカラーにすべてを捧げるつもりだ」

 「私は選手に持っているものすべてを出させるつもりだ。先週、クラブと話をした。自然と物事が進むようになるはずだ。私は、意志が固く、仕事が好きな人物だ。サッカーは、素晴らしスポーツだし、予測不可能なことも分かっている。我々は今の現状をしっかり分析し、フィジカル的に問題があるならしっかり判断する」と、新監督が話した。

 ピオリは、元インテルDFのウォルター・サムエルのインテル加入の情報について認めた。

 「サムエルと共に仕事をしていた時に、彼は本当にプロ意識が高い選手だし、人間的にも素晴らしい。チームに良い影響をもたらしてくれると思っていた。彼がチームにいてくれたらとても助かる。彼は我々を助けてくれるだろう」と、強調した。

 パルマ出身の監督は、複数のインテル選手について言及した。

 「私は、以前からアントニオ・カンドレーヴァが素晴らしい選手だと思っていた。ここはローマとは違うが、彼はとても良くやっているし、これからもっと伸びる選手だと思う。私はいつも彼を励まし続けようとしていた。彼にはとても期待している」

 「エベル・バネガは、とても頭のいい選手だ。彼の動きは完璧で、攻撃の仕方を分かっている。彼のような選手がチームにいると、とても大きい」

 「私はマウロ・イカルディの監督になれて本当に嬉しい。彼は、卓越したストライカーだ。信じられないようなタレント性を兼ね備えている。ここまで多くのゴールを決めてきた。彼は、ピッチ内外で手本になる選手だ」

 しかし、ピオリは1番重要なことは、選手個人で戦うのではなく、どのようにしてチーム一丸で戦うか、と強調した。

 「インテルのFWとMFには、高い能力を持った選手たちが多くいる。しかし、もっと多くの選手にボックス内に入ってプレーして欲しい。私は、毎試合どの選手が先発メンバーになるか、試合前の週で決める。インテルを勝利に導ける選手が、試合に出場する」

 「選手全員が、犠牲心をもって試合に臨めば、成功することが出来るはずだ。個人能力では、足りない。チームには情熱とインテルの誇りを持って戦って欲しい。ファンは、我々を応援し、我々は勝利でファンに応える」と、ピオリがコメントした。

 インテル新監督は、インテル選手と共にハードワークをし、リーグ戦順位を上げていきたいと思っている。

 「我々に重要な時期がやってくる。11月20日(日)にミラノダービーが控えている。そして、約30日間で8試合を行う。インテルは大きなチームだが、私はすべての選手にチャンスを与えたいと思う。勝利への執念、この状況を改善したいという気持ち、相手より良いサッカーをすることが必要だ。我々は、リーグでもトップクラスの技術力は、持っている」

 「目標は、チャンピオンズリーグに戻ることだ。まだ、時間はある。クラブのオーナー、会長もそれを望んでいる。クラブから私に必要なサポートは、受けている。とても仕事に集中できる環境を用意してもらった。簡単にいかないことは分かっている。毎日しっかりハードワークすることが肝心だ。可能な限り、挑戦していきたいと思っている」

 ピオリは、インテルでの生活に慣れるために、最初に何をするか話した。

 「サッカーは、パフォーマンスと戦う姿勢だ。インターナショナルウィークがあることで、私はここでの生活に慣れるための時間をもらった。ここには、最高の基盤がある。しかし、もっとインテルのために働いてる人のことを知らなくてはいけない。ダービー戦の数日前に、チーム全員で練習が出来る。どのプレースタイルでも問題ないが、最初はあまり変更するつもりはない」

 「平日にしっかりトレーニングをして、試合で理想なパフォーマンスが出来るようにしっかり準備しないといけない。私は、アグレッシブなサッカーを見たい。それが、我々が目指すところだ。選手には、さらなるパスワークの改善が求めている。もし、私の理想通りなら、チームは流動的で素早く、私が望む予測不可能な攻撃が可能になる」

 「インテルに普通という言葉はいらない。選手は、さらなる上を目指している。私は、全力でチームをサポートし、チームのポテンシャルを引き出したい。シーズン最後に、インテル躍進の手助けが、できていることを願っている」と、ピオリがコメントした。

 最後にピオリが、彼がインテル監督になるまで支えてきた人たちに感謝の言葉を残した。

 「私は、ジオバンニ・トラパットーニから、多くのことを教わった。今、私は世界でも有数のビッククラブの監督だ。プレッシャーは、悪いものではない。インテル監督就任は、私のキャリアの中で完璧のタイミングだ。私は、パルマにとても感謝している。彼らは、本当によくしてくれた。私はベストを尽くす。それ以外なにもない。私の契約期間、未来なんて関係ない。インテルだけが私にとって大事なことだ」


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