インテル 3-0 クロトーネ

 ラスト10分のペリシッチとイカルディのゴールにより、ネラッズーリがクロトーネを下して勝点3を獲得した。

 ミラノ発 – 終盤まで息を呑む展開が続いた第12節だが、イヴァン・ペルシッチのゴールとマウロ・イカルディの追加点により、インテルはサン・シーロで順当かつ非常に重要な勝利を手にした。

 クロトーネがこの試合で目指していたのものが何かは、誰の目にも明らかだった。相手は人数をかけてゴール前を固め、とにかく失点をしないことを最優先としたプレーを見せる。勝点1を得るために全力を尽くすクロトーネだが、疲れを見せ始めた頃にインテルの努力が報われる。終盤になると、インテルが一気に3ゴールを挙げ、試合を支配し続けたその内容に見合った結果を手にした。

 暫定監督ヴェッキはこの日、フォーメーション4-4-1-1を採用し、イカルディをワントップ、エベル・バネガを下がり目のシャドーに起用した。インテルは試合開始と同時に中盤を支配し、アントニオ・カンドレーヴァの右サイドからの鋭いクロスで相手ゴールを脅かす。

 6分、バネガがクロトーネからボールを奪取すると、そのままドリブルで中央突破し、エリア内に進入してフィニッシュに持ち込む。しかし、GKアレックス・コルダツが冷静に対処し、ゴールを守る。

 一方のクロトーネも、何度か決定的とまではいかないチャンスを作り出す。一つ目のシーンでは、カウンターアタックから数的優位な状況を作り出され、もう一つのシーンでは、左サイドのメスバーからの鋭いクロスにゴール前でトロッタが合わせ、シュートを放たれる。しかし、どちらのケースもミランダが体を寄せて守り、最悪の事態を免れた。

 その後もインテルが再度からクロスをボックス内に放り込んで波状攻撃を仕掛ける。すると30分、ディフェンスのクリアミスを拾ったカンドレーヴァが強烈なミドルを放つ。GKコルダツがそれを前にこぼしたところにダニーロ・ダンブロージオが詰め、ネットを揺らす。しかし、これはオフサイドの判定でノーゴールとなる。

 両チームともに選手交代なしで後半を迎える。後半も前半と同様に、インテルが相手を押し込み、クロトーネが必死に守るという構図となる。そして最初の5分でジェイソン・ムリージョ、マウロ・イカルディ、バネガがそれぞれチャンスを得るが、どれも枠外へ飛ぶか、セービングされるなどして、得点には繋がらなかった。

 62分、マルセロ・ブロゾヴィッチが理想的な位置でフリーキックを獲得し、バネガがキッカーを務める。バネガの直接狙ったシュートは、壁の上を上手く越えはしたものの、GKコルダツにパンチングで防がれる。その後ピッチを去ったバネガにとっては、これがこの試合最後のハイライトとなった。

 徐々に試合が閉幕に近づくなか、インテルにビッグチャンスが訪れる。84分、イカルディが右サイドを走るペリシッチに送球すると、それをペリシッチがドリブルでボックス内へ持ち込み、コルダツの牙城を崩してネットを揺らした。

 そしてその3分後、インテルのキャプテンがエリア内で倒されPKを得る。キッカーはPKを獲得したイカルディ。同選手はそれを落ち着いて決めて、リードを2点に広げた。

 後半のアディショナルタイム3分も経過する寸前、まだフレッシュなエデルがピンポイントクロスをいれ、イカルディがそれをボレーで流し込み、1試合2得点を達成した。

インテル 3-0 クロトーネ (前半: 0-0)

得点者: ペリシッチ 84分、イカルディ 88(PK)・90+2分

インテル: 1 ハンダノヴィッチ;33 ダンブロージオ、25 ミランダ、13 ラノッキア(24 ムリージョ 19分)、21 サントン;87 カンドレーヴァ(10 ヨヴェティッチ 82分)、77 ブロゾヴィッチ、6 ジョアン・マリオ、44 ペリシッチ;19 バネガ(23 エデル 63分);9 イカルディ
控え: 30 カリーソ、2 アンドレオッリ、5 メロ、7 コンドグビア、11 ビアビアニー、27 ニュクリ、55 長友、96 バルボーサ
監督: ステファノ・ヴェッキ

クロトーネ: 1 コルダツ;22 ロージ、17 チェッケリーニ、13 フェラーリ、15 メスバー;6 ローデン(31 サンピリージ 85分)、28 カペッツィ、18 バルベリス(24 トネフ 5分);29 トロッタ(8 クリセティグ 71分)、11 ファルチネッリ、7 パッラディーノ
控え: 5 フェスタ、95 コヨカル、3 クレイトン、9 ナリーニ、20 サルザーノ、23 デュセン、7 ファッツィ、87 マルテッラ、99 ヌワンクウォ
監督: ダヴィデ・ニコラ

イエローカード: ラノッキア 11分、メスバー 14分、ロージ 70分

アディショナルタイム: 2+3分

主審: ジャンパウロ・カルヴァレーゼ
副審: ジャコモ・パガネージ、オマル・ガーヴァ
第四審判: ヴァレリアーニ
追加副審: フィリップ・イラーティ、ダヴィデ・ゲルシーニ


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