インテル 2-1 トリノ

 イカルディの2ゴールの活躍で、インテルはサン・シーロで貴重な勝利を収めた。

 ミラノ発 – セリエA第10節トリノ戦は、2-1でインテルの勝利で幕を閉じた。

 イカルディが前半に先制点を奪うが、後半に同点に追いつかれてします。しかし、試合終了間際にインテル主将が豪快なシュートをトリノゴールに叩き込み、インテルを勝利に導いた。 

 フランク・デ・ブール監督は、4-3-3のフォーメーションで26日(水)トリノ戦に臨んだ。中盤は、エベル・バネガ、ジョアン・マリオ、マルセロ・ブロゾヴィッチ、攻撃陣はアトランタ戦ど同じ布陣。長友祐都とクリスティアン・アンサルディがサイドバックに起用された。

 インテルは試合序盤、優勢に進めた。その立ち上がり、ジョアン・マリオがアントニオ・カンドレーヴァと連携してゴールに迫ったが、トリノGKジョー・ハートに止められた。

 インテルの最初のシュートシーンはその3分後に訪れた。ジョアン・マリオが相手ペナルティエリア手前からシュートを放つがボールはわずかにゴール左に外れる。トリノがすぐさま反撃に出る。前半7分、イアゴ・ファルケがインテルDFライン付近を抜け出し、センタリングをあげるがインテルGKハンダノヴィッチが冷静にボールをキャッチする。

 その11分後、インテルがチャンスを作る。エデルが左サイドからパス。それに合わせて走りこんできたカンドレーヴァが右足ダイレクトボレーを放つがサイドネット。その約9分後、ブロゾヴィッチからパスを受けたエデルが、相手ゴール手前25メートル付近からミドルシュートを放つがボールはゴールマウスの上に外れる。

 ジョアン・マリオは頻繁にインテルの攻撃に絡んでいた。25分、相手陣地内でボールを奪ったマリオがパスを送る。それを受けたブロゾヴィッチが走りこんでいたエデルにパスを繋ぐ。だが、エデルのシュートは、ゴールマウス上に大きく外れた。

 前半終了10分前にジョー・ハートのミスも重なり、インテルが先制点を奪う。相手ペナルティエリア手前でパスを受けたカンドレーヴァが裏に抜け出したイカルディにパスを出す。ハートもそれに反応し、セーブしたかに見えたがボールをファンブルし、イカルディの足に当ててしまいボールはそのままトリノゴールに転がって行った。

 42分に、イカルディにまたチャンスがやってくる。ブロゾヴィッチからパスを受けたイカルディが、モレッティと1対1の状況で強引に左足でシュートするが、ゴールマウスを外れてしまった。前半最後のチャンスは、トリノがインテルゴール前25メートル付近からフリーキックを獲得した。アデム・リャニッチが直接狙うが壁に当てて前半が終了した。

 トリノ監督シニシャ・ミハイロヴィッチは後半から選手交代を行う。イアゴ・ファルケをベンチにさげて、マキシ・ロペスをピッチに送り込む。

  50分、ブロゾヴィッチが相手ペナルティエリア付近からシュートを放つが、ゴールマウス左に外れてします。インテルの選手たちは高い位置からプレッシャーをかけて、チャンスを作った。エデルとジョアン・マリオの連携からカンドレーヴァにパスを出す。そこからカンドレーヴァがクロスを送り、イカルディに合わせるがトリノゴールを脅かすまでにはいたらず。

 60分、トリノが攻勢に出る。マルコ・ベナッシがチャンスを迎えるが、ゴールとはならず。その後も、2回チャンスを迎えたトリノはゴールを奪うことが出来なかった。インテルはGK ハンダノヴィッチからイカルディにスローイングでパスを送り、右サイドを駆け上がってきたブロゾヴィッチにパス。ハートと1対1の状況でシュートを放つ、一度防がれるがその跳ね返りをヘディングシュート。しかし、ボールはゴールマウス上に外れた。

 63分、インテルはトリノに同点弾を許す。これは明らかなディフェンスのミスから始まった。ボール処理を誤ったインテルDF陣の隙を見つけたアンドレア・ベロッティがそのまま同点ゴールを奪った。

 ブロゾヴィッチに勝ち越しゴールを奪う決定的チャンスが訪れた。ゴール前数メートルから放たれたヘディングシュートは、モレッティにゴールライン手前で防がれてしまった。次に、バネガ、ジョアン・マリオ、イカルディと流れるような連携から最後は、カンドレーヴァがシュートを放つが、ハートの正面。その1分後にバネガのパスを受けたカンドレーヴァがシュートを放つが、ゴールマウスを外れてしまう。

 試合終盤に差し掛かった時、モレッティがまたインテルの攻撃を阻む。カンドレーヴァのクロスに走り込んできたイカルディがゴール前でシュートを放つが、モレッティのスライディングブロックに止められてしまう。トリノも勝ち越しゴールを狙うべく、ヴァルディフィオリがシュートを放つがハンダノヴィッチを脅かすとまではいかず。

 試合終了2分前、サン・シーロに歓喜の瞬間がやってきた。相手DFを背負いながらペナルティエリア内でパスを受けたイカルディが、振り向きざまに右足で強烈なシュートをトリノゴールに突き刺し、インテルが試合終了間際にスコアを2-1にする。

 アディショナルタイムのラストプレーは、トリノのコーナーキックだった。ジョー・ハートもインテルゴール前に現れたが、イカルディがクリアしたところで試合終了の笛が鳴った。

 インテル 2-1 トリノ(前半1-0)
得点者:イカルディ(35分、87分)、ベロッティ(63分)

インテル:1 ハンダノヴィッチ;15 アンサルディ、25 ミランダ、24 ムリージョ、55 長友;6 ジョアン・マリオ、19 バネガ、77 ブロゾヴィッチ;87 カンドレーヴァ、9 イカルディ、23 エデル(8 パラシオ 74分)
控え:30 カリーソ、2 アンドレオッリ、10 ヨヴェティッチ、13 ラノッキア、21 サントン、27 ニュクリ、33 ダンブロージオ、44 ペリシッチ、94 ヤオ、95 ミアンゲ、96 バルボーサ
監督:フランク・デ・ブール

トリノ:21 ハート;7 ザッパコスタ、13 ロッセッティーニ、24 モレッティ、23 バッレカ;6 アックアー(15 ベナッシ 59分)、18 ヴァルディフィオリ、22 オビ(8 バセリ 76分);14 イアゴ・ファルケ(11 ロペス 46分)、9ベロッティ、10 リャイッチ
控え:1 パデッリ、90 クッチエッティ、5 ボボ、17 マルティネス、20 ヴィヴェス、29 デ・シルヴェストリ、31 ボイ、93 アジェティ
監督:シニシャ・ミハイロヴィッチ

イエローカード:ヴァルディフィオリ(28分)、ロペス(80分)、ベナッシ(89分)、ベロッティ(90+2分)

アディショナルタイム:2+3分

主審:ダヴィデ・マッサ
副審:ジャンルカ・ヴオト、ヴァレンティーノ・フィオリト
4審判:ステファノ・アラッシオ
追加副審:パオロ・タグリアヴェント、マッシミリアノ・イッラティ


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