ローマ 2-1 インテル

 バネガが同点ゴールを決めるも、マノラスに失点を許した。幾度なくチャンスを演出したインテルだが、オリンピコで辛酸を舐める結果となった。

 ローマ発 – 5戦連続無敗というインテルの記録がオリンピコ・スタジアムでストップした。第7節でローマと接戦を繰り広げたインテルだが、惜しくも勝点を逃した。

 エディン・ジェコのゴールで早い時間帯にローマが先制する。しかし、そこで反撃に転じたインテルが、前半に多彩な攻撃を繰り出し、ローマゴールに迫る。すると72分、エベル・バネガが重要な同点弾を挙げる。しかし、その後たったの4分でコスタス・マノラスに勝ち越しゴールを許し、最終的に2-1の敗北を喫した。

 デ・ブール監督はこの試合に、慣れている4-2-3-1システムを採用。マウロ・イカルディがワントップを務め、アントニオ・カンドレーヴァ、バネガ、イヴァン・ペリシッチが攻撃の2列目を形成した。両チームは、立ち上がりから激しい攻防を繰り広げ、お互いに一度ずつコーナーキックを得ると、その後すぐにローマが先制点を奪う。右サイドからのブルーノ・ペレスのクロスに、エディン・ジェコが合わせて1-0となった。

 しかしそれでも怯まないインテルは、カウンターからエベル・バネガが右足一閃、超弾丸ミドルを放つ。しかしこれは惜しくもバーに嫌われ、同点弾はお預けとなる。

 両チームともに攻撃の手を緩めず、お互いのキーパーが何度もスーパーセーブを連発するなど、前半はハイライトに溢れる試合展開となる。サミル・ハンダノヴィッチは22分、モハメド・サラーとダニエレ・デ・ロッシの立て続けのシュートを両方とも防ぎ、一方ローマのGKシュチェスニーは、イヴァン・ペリシッチとバネガに見事立ちはだかった。

 選手交代なしで後半が始まる。そして、両チームともに前半と同じような激戦を披露する。インテルは、ペリシッチを通して何度もフィニッシュまで持ち込み、ローマはサラーが危険なシーンを演出していた。

 当然だが、時間が経過するに連れて展開もペースダウンしていく。しかし、それでもお互いに得点チャンスは作り続ける。69分には途中出場の長友佑都がマイナスにピンポイントクロスを入れ、ニュクリがフリーで合わせるが、シュートは大きくバーを越えてしまう。すると72分、マウロ・イカルディとのワンツーでローマの守備陣を崩したバネガが、最後はシュートフェイントからディフェンダーをかわして、ゴールネットを揺らした。

 だが、残念なことに4分後には相手に追加点を許してしまう。76分、右サイドのフリーキックにマノラスがヘッドで合わせ、2-1となる。インテルは終盤、何とか勝点を得ようとゴールを奪いに行くが、ローマの守備陣を最後まで崩しきることができず、試合は2-1のまま閉幕した。

ローマ 2-1 インテル (前半:1-0)
得点者:ジェコ(5分)、バネガ(72分)、マノラス(76分)

ローマ:1 シュチェスニー;13 ブルーノ・ペレス、44 マノラス、20 ファシオ、3 ジェズス;16 デ・ロッシ、6 ストロートマン;11 サラー(92 エル・シャーラウィ、69分)、24 フロレンツィ(4 ナイゴラン、89分)、8 ペロッティ(5 パレデス、79分);9 ジェコ
控え:18 ロボンツ、19 アリソン、7 イトゥルベ、10 トッティ、17 セック、30 ジェルソン、33 エメルソン
監督:ルチアーノ・スパレッティ

インテル:1 ハンダノヴィッチ;15 アンサルディ(55 長友、62分)、25 ミランダ、24 ムリージョ、21 サントン;6 ジョアン・マリオ(27 ニュクリ、60分)、17 メデル;87 カンドレーヴァ(10 ヨヴェティッチ、70分)、19 バネガ、44 ペリシッチ;9 イカルディ
控え:30 カリーソ、5 メロ、7 コンドグビア、8 パラシオ、13 ラノッキア、23 エデル、33 ダンブロージオ、95 ミアンゲ、96 バルボーサ
監督:フランク・デ・ブール

イエローカード:サントン(24分)、アンサルディ(36分)、ジェズス(64分)

アディショナルタイム:1+3分

主審:ルカ・バンティ
副審:リカルディ・ディ・フィオーレ、アンドレア・クリスポ
第4審判:サルヴァトーレ・ロンゴ
追加副審:ジャンルカ・ロッキ、アントニオ・ダマート

 


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