キエーヴォ・ヴェローナ 2-0 インテル

 インテルが2016-17シーズンを黒星発進した。キエーヴォのビルサがこの試合の全ゴールをマークしている。

 ヴェローナ発 – インテルは8月21日(日)、クラブの108回目のセリエA参戦となる2016-17シーズンの開幕戦でキエーヴォ・ヴェローナと対戦し、2-0で敗れた。

 セリエA内では厄介な相手として有名なキエーヴォを初戦に迎えたネラッズーリ(=インテルの愛称)は、新監督フランク・デ・ブール指揮の下、リーグ戦白星スタートを目指して戦ったが、ロランド・マラン監督率いる同チームが、ヴァルテル・ビルサの後半の2ゴールを守り切り、勝点3を手にした。

 デ・ブールはこの日、4-2-3-1システムを採用し、ワントップにマウロ・イカルディを起用する。そして2列目にエデル、エベル・バネガ、アントニオ・カンドレーヴァの3名、中盤にガリー・メデル、ジョフレイ・コンドグビアの2名を先発させ、最終ラインは、ダニーロ・ダンブロージオ、ジョアン・ミランダ、アンドレア・ラノッキア、長友佑都が形成した。

 インテルは序盤、自らピンチを招くことになる。ラノッキアが自陣でボールを失うと、それを取り戻すため、リッカルド・メッジョリーニに危険なタックルをしてしまう。しかし、間一髪レフェリーがノーファールという判断を下した。

 一方、インテルサイドの最大のチャンスは16分に訪れた。エデルが遠目からゴール左隅を狙い強烈なミドルを放つ。しかし、これはGKステファノ・ソレンティーノに弾き出される。そのプレーで得たコーナーから、今度はイカルディとラノッキアがシュートチャンスを得るも、堅い守備にブロックされる。

 戦術的な観点から見ると、インテルは自由にポジション変更を行っていた。ディフェンダーは頻繁にスリーバックへとシフトし、長友とダンブロージオが守備的ミッドフィールダーの高さまで上がり、バネガがその他の中盤の選手とセンターでタクトを振り、エデルとイカルディが一緒に攻撃を担っていた。

 前半は、両チーム共になかなかボールキープを続けるのに苦戦する展開となったが、後半に入るや否や、試合内容が一変する。ただし、一気に流れを引き寄せたのはキエーヴォサイドだった。49分、ロベルト・イングレーゼが右サイドを深く抉り、中央へマイナスのパスを出す。そこで待ち構えていたビルサが、シュートフェイントを入れて冷静にディフェンダーをかわし、ゴールの左サイドネットに突き刺した。

 デ・ブールは、状況を変えるためイヴァン・ペリシッチ、マルセロ・ブロゾビッチ、ロドリゴ・パラシオを投入。しかし、フィニッシュまでは持ち込むものの、同点弾を決めきれない。

 すると79分、左利きのビルサが右足一閃、ゴール右隅に突き刺し追加点を挙げた。

 2-0の敗戦で2016-17シーズンをスタートさせたネラッズーリは、8月28日(日)にサン・シーロで迎えるパレルモ戦に向け、軌道修正すべく直ぐに練習に取り組まなければならない。

キエーヴォ 2-0 インテル (前半:0-0)

得点者:ビルサ(49、79分)

キエーヴォ:70 ソレンティーノ - 29 カッチャトーレ、3 ダイネッリ、12 ツェサル、18 ゴッビ - 19 カストロ(4 リゴーニ 61分)、8 ラドヴァノヴィッチ、56 ヘテマイ - 23 ビルサ(27 パリジーニ 85分) - 45 イングレーゼ、69 メッジョリーニ(31 ペリッシエール 76分)
控え:90 セクリン、32 ブレッサン、2 スポッリ、5 ガンベリーニ、20 サルド、21 フレイ、36 コスタ、95 ジャロウ、97 デパオリ
監督:ロランド・マラン

インテル:1 ハンダノヴィッチ - 33 ダンブロージオ、25 ミランダ、13 ラノッキア、55 長友 - 17 メデル、7 コンドグビア - 87 カンドレーヴァ(44 ペリシッチ 60分)、19 バネガ(77 ブロゾビッチ 70分)、23 エデル(8 パラシオ 75分) - 9 イカルディ
控え:30 カリーソ、46 ベルニ、5 メロ、10 ヨヴェティッチ、11 ビアビアニー、18 エルキン、21 サントン、27 ノコリ、94 ヤオ
監督:フランク・デ・ブール

イエローカード:ダンブロージオ 29分、メッジョリーニ 73分、メデル 78分、ラドヴァノヴィッチ 78分、ブロゾビッチ 79分、コンドグビア 87分

アディショナルタイム:1+4分

主審:マッシミリアーノ・イラッティ
副審:ロレンツォ・マンガネッリ、ヴァレリオ・ペゴリン
第四審判:オマー・ガーヴァ


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