チャン・チンドン「インテルを強化したい」

蘇寧ホールディングスグループ会長が語った。

ミラノ発 - 株主総会の後に行われた会見で、蘇寧ホールディングスグループのオーナーであるチャン・チンドンが語った。「まずはイタリアの皆さんに、EUROベスト8進出についておめでとうございますと言わせてください。昨夜はトヒルさんやインテルの首脳陣とイタリア代表を応援していました。エデルのFKから先制点につながったシーンは一番盛り上がりましたね。彼がインテルの選手だからです。これはイタリアのファン、そしてインテルのファンにとって誇らしいことです。株主総会についても、私にはこみ上げる思いがありました。我々には夢があり、“蘇寧は世界と100年間を共有する”と思っています。今日、その夢が現実のものとなったのです。我々は100年以上の歴史があるクラブの一員となったのです。だからこそ、インテルの伝説的な会長であるマッシモ・モラッティ氏が私と蘇寧を信頼してくれたことに感謝しております」。

「モラッティ氏との会談の中で、彼のイタリアサッカーとインテルに対する情熱には、本当に心がわきました。また、蘇寧を選んでくれたエリック・トヒル会長にも感謝しなければいけません。彼の誠意と熱意により、私はクラブに投資することを決めたのです」。

「興奮のほかに、ちょっとしたプレッシャーがあることも事実です。このプレッシャーは、責任からくるものです。創業たった26年の若い会社が、どうやってインテルのような伝統と価値のあるクラブを動かしていけばいいのでしょうか。1万キロも離れた中国とイタリアで、有名クラブをどう運営すればいいのでしょうか。これは、私のチームや私だけで考えるべき問題ではないでしょう。ただ、これは多くの友人やインテルファン、特にプロやここにいるジャーナリストにとってのテーマになるでしょう」。

「中国経済は20年以上にわたって急成長を遂げています。蘇寧は今の中国における巨大なグループになる前、小さなショップとして産声をあげました。年間500億ユーロの取引があり、国内外で18万人の従業員を抱えています。インターネットの出現、生活水準の向上に伴い、蘇寧はインターネットセールスで革新的なビジネスモデルを構築しました。より良い生活を送るために望ましい消費を提案しています」。

「中国、そしてアジアには、多くのサッカーファンがいます。急速に人気は高まっています。南米、アフリカの若い才能のある選手は例外的に出てきますが、それでもサッカーの中心は今でもヨーロッパです。若手育成の仕組みはヨーロッパモデルで、攻守の戦術や科学的なシステムについてもそうです。スポーツの長期的な進化と蘇寧のサッカーの広範囲における仕事の開発という意味で、ヨーロッパで事業を始めることを決めました。よって、蘇寧はヨーロッパのトップクラブであるインテルに特別な情熱を持ち続けていたのです。クラブは“ブラザー・オブ・ザ・ワールド”をスローガンに取り組んでおり、この展望は蘇寧と酷似しています」。

「蘇寧がインテルに加わるにあたり、ファンはどのようにクラブを考えているのかを気にしていると思うでしょう。我々はインテルをイタリアでトップ、ヨーロッパで2番手、グローバルで3番手と位置づけています。蘇寧の投資は、中国企業がネラッズーリをコントロールするという意味ではありません。ただ、全世界600都市に展開している我々の経験を通して、より成長することができます。よって、我々は次の目標をインテルに設定しました。セリエA、そしてヨーロッパのリーダーになりましょう。それはインテルのようなグローバルなクラブに必要とされた成功です」。

「我々は長年にわたるインテルのサッカーの文化に信頼を置いています。それがインテルの栄光に満ちた歴史を築きました。皆さんがマッシモ・モラッティさんを好んでいます。それは、彼がインテルに対するものすごい情熱をサッカー文化に注いだからです。彼は我々のそばに残ります。そして、我々は彼を支持していきます」。

「自分たちに対する自信もあります。蘇寧は若くて力強い企業です。我々には責務があり、常に新しいものを学びたいという精神があります。我々は主に6つの業界で動いています。成功を収めるには、信頼が必要になります。しかし、信頼だけでは結果につながるとは限りません。成功は、正しい意思決定と継続的な努力によって生まれます。100年を超える歴史のあるクラブの再開発というのは、長いプロセスになります。インテルを手にしたことは蘇寧にとって、ブランドや卸売業の変化というだけではありません。インテルの伝統を強化してさらに広げたいと考えています」。

「よって、私は経営陣に3つの原則に沿うことを強調したいと考えています。まずはプロの経営陣として原則を厳守し続けることです。サッカーはアートであり、チームスポーツであり、プロフェッショナルです。科学的なマネジメントは、成功の中心にあります。そして2番目に、我々のバトルフィールドは、再びセリエAとヨーロッパリーグということです。それでも、メインの目標はチャンピオンズリーグということになります。第3に、若手の成長に投資を続けることになります。我々は下部組織を強化し続けなければなりません。世界中でもそうですが、とりわけ地元イタリアの選手の発掘に力を注ぐべきです。我々はモラッティ氏の時代を彷彿とさせるような時代をつくりたいです。ですが、その前にやるべきこととして、スピリット、若手への投資・育成といったものに取り組まなければなりません」。


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FC INTERNAZIONALE PRESS CONFERENCE - 28.06.2016 12:30CEST

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